11年 九州の旅
今回の九州の旅。登山についてはまとめましたが、温泉やその他観光についてはまだでした。せっかくなのでまとめてしました。
4/28〜29
会社から速攻で自宅へ戻り、登山道具を含めたとてつもなく重い荷物(当然ながら二人分)を持ち、羽田空港第一ターミナルへと向かった。

この日の羽田空港は思いのほか、人が少ない。取り急ぎとてつもなく重い荷物を手荷物お預けカウンターで預け、屋上デッキへ移動。ここから離発着する飛行機をしばし眺めていた。

そうこうするうちに同じく早退してきた同行者とも無事に羽田空港で合流。

毎年、この時間を境に手荷物検査所が激混みになるのがわかっているため、すぐに通過する。夕日に染まるジェット機が妙にカッコいい。やはり震災の影響なのだろうか。一昨年、昨年とは様子が違い、PM6:30くらいになっても検査所が激混みになることもなく普通の混んでいるといった程度。


PM6:55 JAL1815便にて予定通りに羽田空港を出発。偏西風が強くて揺れる可能性があるとのアナウンスがあったが、それほどでもなかった。

離陸後、約1時間15分で熊本空港へほぼ予定通りの到着。予約済のオリックスレンタカーで「パッソ」を借りる。これから約6日間、お世話になる車である。

まずは今日の疲れを取るべく熊本市内の「健軍 一休」へ。ここで入浴・夕飯。お湯は循環の無色透明。塩素臭は都内銭湯のそれには及ばず、大して気にならない。またここで食べた生姜焼定食が550円にしては非常に美味かった。火力の強い鍋で炒めたのだろう。一緒に炒めた野菜がとっても香ばしくGOOD。同行者の注文した野菜炒め定食も同様。


ここ健軍一休のすぐそばにあるセブンイレブンで明日の買出しを済ませ、明朝登る祖母山の北谷登山口に向けて車を走らせる。外は真っ暗。街灯も街中を出ると一気になくなる。明るくて晴れていれば絶景に出会えると思われる場所でも真っ暗。横では同行者がグースカ寝ているし、単調なドライブ。南阿蘇・高森と過ぎ、高千穂の地名を目指して進む。有名な寧静ループ橋を渡ると宮崎県高千穂町。ここまでくるとあと少し。高千穂町の五ヶ所小学校まではカーナビが案内してくれたが、そこから先はダメ。北谷登山口と書いてある標識を見落とさないようにゆっくり進む。途中、未舗装の道もあり、すれ違いままならない道もあり。びっくりしたのは野生いのししを轢きそうになった。

PM1:30 北谷登山口到着。

祖母山登山の様子については
祖母山登山をクリック。

下山後は一目散に鹿児島へ向けてGO。およそ250kmの移動。早く宿について早く休みたい。途中までは順調に進むものの高森の街を過ぎたあたりで急に睡魔が襲う。とてつもなく眠い。少し仮眠を取ろうかとも思ったが、ついさっきまでも寝ていた同行者の目が覚めてきた模様。コンビニで運転手交代。
余談だが、この高森って街はとってもいい雰囲気。阿蘇の山々が手に取るように見えるのである。朝起きて、こんな風景が見えるなんて。いいなぁ。


熊本ICより九州自動車道に入る。渋滞は全くなく快適。そんなことで横で少しだけ寝させてもらった。宮原SAで小休止。昼食もまだだったため、ここで焼きたてパンを買い食い。ここからはまた自分が運転。球磨川沿いの山間部に差し掛かるころ、空は少し曇ってきたが雨は落ちてこない。

6,260mの加久藤トンネルを越えるとそこは宮崎県えびの。実はこの加久藤トンネルを出た瞬間が自分はとっても好きなのである。ぶぁ〜っと霧島連山が目の前に広がるのである。今いる場所は宮崎県えびのではあるが、「鹿児島に来た〜!」って思える瞬間でもある。この瞬間が何とも好きなのである。霧島連山。やはり新燃付近からは白いものが若干出ている様子。一体いつになったら韓国岳に登れるのだろうか?まあ、大自然が為すこと。何かしら必要があってのことだと思うので致し方ないし、気長に待ちたい。

桜島SAで休憩。桜島は目の前であるが、若干ガスっている。このまま九州自動車道〜指宿スカイライン経由で吹上温泉へ。
宿泊先である新湯温泉旅館へ向かう前に吹上浜を散策。そういえばここで北朝鮮による拉致事件があったんだよなぁ。雰囲気はなんとなく沖縄本島っぽい気がする。


本日は素泊まりのためエブリワンで夕食と明日の朝食を購入。このエブリワンって焼きたてパンや具たくさんの爆弾おにぎりが売っていて好きである。我が地元にはないスタイル。

そしてそして新湯温泉旅館に到着。旅館というよりも合宿所ではないかと思ってしまう作り。この
新湯温泉旅館については新湯温泉旅館 をクリック。


4/30
AM7:15 新湯温泉旅館出発。車中、同行者がアクセサリーを無くしたと大騒ぎしたが、結局は見つかった(爆)。
途中、通った知覧の街はいい雰囲気だった。直感的にそう思った。特攻隊で有名なだけでなく知覧茶でも有名な街。きれいに整備されているところもあれば、茶畑が遠く山裾まで広がっているかの如くの光景にも出会える。時間があればゆっくりしたい場所。ぜひ再訪したい。
その知覧を過ぎると開聞岳が徐々に現れる。近づくと段々と大きくなってくる。大きくなるにつれて気持ちが高ぶってくる。しかし、頂上付近には雲がかかったり取れたりでイマイチ不安定。我々が頂上に立つころには大丈夫だろうか。不安が頭をよぎっていた。

そしてAM8:20 かいもん山麓ふれあい公園駐車場着。やはり二日続けての登山。全く疲れていないかと言えば、それはウソ。きっと長い移動のせいもあると思うが。

開聞岳登山の様子については開聞岳登山をクリック。

あっ、そうそう。昨日、吹上温泉にあるエブリワンで「このまんま焼そば」というものが売っており、今日の登山用に買ったのであった。一個/105円で具は何にも入っていない。名前のとおりそのまんまの焼そばであるが、まずくない。美味いって言えば美味いかも・・・・(笑)。賞味期限が買った翌日まであるため、携帯出来るし、箸を使わずに済むし、便利な食べ物だ〜。



下山後は即、移動。指宿スカイラインを通るが車がとっても少ない。途中、喜入付近から見えたコンビナート群が異様な光景に思えた。


九州自動車道に入り行きと同じく桜島SAにて休憩。昼飯代わりにと月揚庵のさつま揚げ500円パックを買って食べる。本場のさつま揚げは少し甘いのが多いがこれは甘くなくて関東人にウケそう。熊本市内に入ると急に豪雨が。ワイパー全開でないと前が見えないくらい。「今は夏?」そう思わせる雨であった。熊本ICを出て、昨日通った道を戻る格好になる。道は混んでいることもなく、PM5:00頃、無事に宿泊先である「栃木温泉 朝陽」に到着。

5/1
天気は予報通りに雨。取りあえず、この朝陽から数キロ離れた白川水源へ。三年ぶりの再訪であるが、その時とほとんど変わっていない。今日はGW。若干、混んではいるものの駐車スペースに困るほどでもない。今回はまだ旅が続くため水を汲むことにした。水源手前のお土産屋さんで1.8L入りのペットポトルを購入。備え付けの大きな柄杓で満杯に入れた。しかしここの水量はすごい。毎分60tもの水がが自噴してきているのである。池底をよく見るとポコポコと水が湧き出ているのがわかる。しかもきれい。実際に飲んでみると美味しい水には間違いないが、少しだけ「のどにひっかかる感」がある。鉱泉のような感覚。しかし、自宅ではクラスターが超細かいと言われている穴谷の霊泉を飲んでいるため、余計にひっかかる感があったのかもしれない。


白川水源を後にし、山都町の幣立神宮にでも行こうかと考えたが、やっぱり今日中に阿蘇山には登っておきたい。もし今日、登れないと後の行程が苦しくなる。天気予報では午後から回復に向かうとの情報。一か八かで阿蘇山中岳火口駐車場に向かう。
やはり中腹より上はガスっていて視界も非常に悪い。50m先も見えないくらいの箇所も多々ある。運転してても怖い。ロープウェイ駅付近を通りかかった時、自分たちと同じように団体客と思われるハイカー集団が天候回復を待っているようだった。我々はそのまま有料道路を通り、阿蘇中岳火口駐車場に到着した。


阿蘇山登山の様子は
阿蘇山登山をクリック。

無事、阿蘇山登山を終え、外輪山の麓にある内牧温泉大観荘へ向う。内牧温泉は古くからの温泉地らしく小さな街になっている。何となく時間を越えた世界に入ったよう。寂れているが、風情は感じた。宿泊先の大観荘へは少し迷ったものの、無事に到着出来た。PM5:30過ぎと思いのほか、遅くなってしまった。


5/2
AM7:30 大観荘出発。女将さんもいいお母さんといった雰囲気だった。大観峰横を過ぎ、九重へ向かうが黄砂の影響なのか、肉眼ではなかなか確認することが出来ない。大分との県境である瀬の本の交差点に近づいてきたところで、ようやく連山の輪郭が見えてきたくらいだった。
AM8:30 牧ノ戸峠到着。 九重連山登山の様子は九重連山登山をクリック。

無事に登山を終え、牧ノ戸峠の売店で休憩。ここでビタミンスーマッチとソフトクリームを買う。特に小国産のジャージー牛乳を使ったソフトクリームは美味い。端的に表現すると「濃厚牛乳を搾ったよ〜って味」。

まだ時計を見るとPM1:00過ぎ。宿泊先へ向かうには早すぎる。なので奴留湯温泉に行こうと車を走らせるが、少し距離もあったため止めにした。そのかわりに小国町の中心にあるドラックストアで買いもの。切れてしまったあるものを買えてひと安心。
そこからは宿泊先である赤川温泉赤川荘へと向かった。ここへ向かう道は阿蘇が一望出来て、絶景のはずなのに、黄砂で全然見えない。 PM3:30ごろ 赤川温泉赤川荘到着。日帰り入浴客は100mくらい手前の駐車場に車を置いて歩くようだが、宿泊者は宿の前まで車をつけてもOKのようだ。 駐車場には白の山羊さんと黒の山羊さんが一匹ずつ飼われている。そして玄関には白い無愛想な?老犬がゆったりと座っていた。
赤川温泉赤川荘の様子は赤川温泉赤川荘をクリック。



5/3
AM9時過ぎ。赤川温泉を後にし湯布院へ向かう。途中、黒川温泉を通るがやはり人気のよう。たくさんの人がいるようだ。 そのまま進み、小国町から国道387号線に入る。そろそろ大分県に入るかと思っていた時に・・・・・「奴留湯温泉」の標識が!。情報だとPM3時ころから開放しているとの事であったが、とりあえず行くだけ行ってみることにする。田舎の集落の一角にある。さっそく路肩に車を止めて覗きに行く。すると開いている!!。ラッキー!!。同行者は待っているとのことなので5分だけ浸からせてもらうことにした。
奴留湯温泉の様子は奴留湯温泉をクリック。

さあ、湯布院に向けて再スタート。

大分県に入り、カーナビの指示通りに九重ICから大分自動車道に入り湯布院ICで下りる。ICを出ると渋滞の気配。渋滞といっても100m進んでは止まり、また100m進んでは止まる程度。ではあったが、湯布院の中心街に入れば入るほど進まなくなってくる。ようやく中心街に入っても駐車場が満杯。結局、中心街から数百m離れた臨時駐車場に何とか置くことが出来た。無料なのはありがたい。それとこの駐車場からは二つの角を持った由布岳が目の前に見えるのであった。見上げる格好でなければ頂上が見えないほど近い。


ここからはゆっくりと散策。何を見るというわけではなくブラブラと。まずは由布院駅へ。ちょうど列車が到着したのだろう。駅前にはたくさんの人。でも軽井沢のような異常な雰囲気はなく、田舎の雰囲気をかなり残した街並み。これだったらいいんじゃないかな。そう言いたくなる街である。結局、由布院と言えば湯の坪街道を歩かないと・・・・。ここではほとんどが買い食い。醤油蜂蜜菓子の「丸ボーロ」・「酒粕のまんじゅう」・「豊後牛コロッケ」・「濡れせんべい」・ ・ ・ 最後はきゅうりの串刺し。




ちょうど散策が終わりかけたころ。空からは雨がポツポツと。ラッキー!。帰路も同じ道を通る。しかし、帰路も寄ってしまった。奴留湯温泉に。どうしても同行者にも入ってもらいたくて。約10分しか入らなかったが・・・・。

食い意地が張って止まない我々は杖立温泉にも寄ってしまった。ここには杖立プリンなるものが存在し各店でその味を競い合っている。我々はこの杖立温泉の一番入口にある豊作市場にある米粉プリン(200円)を買って食べた。甘さが抑えられており、かと言って味はしっかりとしている。舌触りもなめらか。結構、美味いっす。でも小さいから数秒で完食。


そして本日の宿泊先である「地獄温泉 清風荘」に到着したのであった。
地獄温泉清風荘の様子は地獄温泉 清風荘 をクリック。


5/4
とうとう今日は最終日。帰る日だ。何だかさびしい。空は晴れてあり、登山日和だなぁ。
まずは同行者のリクエストに応えて「大観峰」へと向かう。この日は5月4日。GW真っ只中。阿蘇大橋手前500mから渋滞→当然裏道。無事に大観峰展望台到着。正直、ぎりぎりなんとか車を駐車することが出来た。少し後だとかなり待ったかもしれない。

しかししかし何度見てもここからの景色は絶景。素晴らしいの一言である。自然の素晴らしさと偉大さとありがたさを強烈に感じる場所である。こんな場所を人間の手によって失ってはいけない。原発推進の方々もこの風景をぜひ見て欲しい。少なからず、反省の念を持ってもらえると思う(持てないような感性なら人間やめろ!)。この大観峰も例外ではなくかなりの観光客がいる。周りを見渡しても人・人・人。それと黄砂の影響で視界があまりよくない。阿蘇五岳の涅槃像がうっすらと見える程度。九重連山は全く見えず。それでも真下に広がるきれいに区画された田んぼが太陽の光に反射して妙に美しい。う〜ん 幸せ。






ここからは内牧温泉側に下り、またまた裏道で渋滞回避。宮地から今回初めて通る国道265号線に入る。アップダウンやカーブの多い道であるが景色はGOOD。根子岳を巻くように進むのであるが、秋芳台付近の道とよく似ている。こんな風景、日本にはなかなかないよなぁ。
高森の街で給油。やっぱり高森って街は好きだなぁ。ここからは山都町へ向けて車を走らせる。

PM1:30時頃。幣立神宮到着。以前、訪問したときとは打って変わってたくさんの人。静寂した雰囲気が少し薄らいでいる気がする。スピリチュアルブームのせいなのだろうか。 遊歩道を歩いているとある一人の人が、居合わせた方々に向かって「あちらの方向からすごい気が出ているのわかる?」ってあたかも自分は気が感じることを自慢しているかのように話していた。関係のない我々にも聞こえるように。いるんですよね。こういう人。自分は「特別な存在なんだ」って言いたげな人。だって自分に目を合わせてきたもん(笑)。もし特別な存在だと思うのなら被災地を救って下さい。原発被害を食い止めて下さい。それが出来ないのなら特別でも何でもなく、ただの凡人ですよ(笑)。
参拝?見学?を終えて車へと戻る。





すると駐車場横にあるパン屋が気になった同行者は、すかさずそのお店に入る。天然酵母を使っているようで、この日の売れ行きは上々のようである。ほとんど主要なものは売れてしまったようだったが、ちょうどアップルパイを焼いているところらしく、同行者はこれを待っていたのだった。 焼き上がりの熱々のアップルパイを自分だけいただく(同行者はアップルパイが好きではない)。手にとってみると、結構大きくてビックリ。味も美味い。アップルがあまり加工されていなく、ほぼカットしただけと思われる果肉を包んでいるのである。シナモンもそれほどきつくない。パイもサックサクで、またぜひ食べてみたいって思わせてくれた。


時計を見るとPM2:20。 帰り道、通潤橋に少しだけ寄って熊本市内へと向かった。



PM6:45。JAL1816便で熊本空港を出発。離陸後、約30分間。シートベルト着用サインが消えなかったのが、少し嫌であったが無事に羽田空港に到着。
帰路はリムジンバスでさいたま新都心駅へ。




こんな長旅は大学生以来でした。特に印象的だったのは久住山で感じた「あたたかい気持ち」でした。今までに感じたことのない感覚だったかもしれません。見たこともない・聞いたこともない事を体験することは楽しく、また大切な経験ではありますが、「未体験の感情」を体験出来ることもとってもいい経験だと思います。でも先入観が入らないよう、よからぬ欲を持たずに体験していきたいです。




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11.4.28〜5.4