大分県 赤川温泉 赤川荘
数年前、一人で九州に来た際に最後まで泊まろうか迷っていた宿。その時は結局、地獄温泉に宿泊したのですが・・・・。
今回、九重に登ったのであるならば、当然ながらここに泊まるしかありません。他の宿など全く頭に浮かびませんでした。

到着したのはPM3:30近く。宿泊者のみ玄関前まで車で入ってくることが可能。立ち寄り入浴の場合は手前100mの駐車場から歩くことになっている。この規則はおそらく駐車スペースの事情からだろう。


駐車場には白の山羊さんと黒の山羊さんが一匹ずつ飼われている。そして玄関には白い無愛想な?老犬がゆったりと座っていた。




ここは温泉宿というよりも山小屋といった雰囲気がある。ご主人や女将さんも商売人というよりも山の人といった雰囲気。登山好きな自分にはこの方があっている。山小屋の雰囲気といっても中は綺麗にされている。


部屋は二階にある三俣。山側に面したベットの部屋である。実は一番安い部屋なのであるが・・・・・(笑)。アメニティーは一通り揃えて下さっている。広くはないがとっても綺麗。
トイレは共同であるがとっても綺麗。当然、シャワートイレ付き。この二階の雰囲気はおしゃれなペンションといった感じがした。女性受けしそう。


<風呂>
ここのお湯は温泉ではなく鉱泉。含二酸化炭素・硫黄・カルシウム・硫酸塩冷鉱泉が正式な名称。
脱衣所から男女別。内湯は加熱掛け流し浴槽と源泉掛け流し浴槽の二つ。カラン・シャワー・シャンプーはある。このあたりは有名温泉宿なのでびっくりはしない。露天風呂へは内湯を通って外へ出る。加熱掛け流しであるが、露天のため温度は低い。


我々が着いた直後は山側が男性用浴室。川側が女性用浴室だった。しかし翌日の朝から逆になっていた。作りは左右対称でほぼ同じ。ただし露天については川側の方が開放感があっていい。

内湯について、自分は加熱掛け流しのみに浸かった。体感温度は41℃〜42℃くらい。適温。白濁もかなりのもの。硫黄臭がしっかりと感じられて、それでいて主張(刺激)がそれほどきつくもない。これは肌の弱い人や老人でも入れると思う。かなりの高レベルのお湯で上がりたくなくなるほど。極上湯である。
一方、源泉掛け流し浴槽にもトライをしたが、やっぱり冷たくて腰まで浸かってギブアップした。夏なら超〜気持ちのいい鉱泉だとは思うが、今の季節はちょっと厳しい。でも良質な鉱泉であるのは間違いない。

           山側の内湯                               川側の内湯


           山側の内湯(加熱槽)                          川側の内湯


            山側の内湯(源泉槽)                        川側の内湯脱衣所

露天風呂は超自分好み。加熱した源泉が掛け流されているのであるが、その湯量はあまり多くない。そのせいか体感温度は37℃くらいだろうか。しかし、この温度がとってもとっても気持ちがいい。極上!!と叫びたくなるくらい気持ちがいい。奥に見える天然の滝「雄飛の滝」を眺めながら、そしてその滝を落ちる水の音を聞きながら、ゆっくりと白いお湯に身体を沈める。幸せ!!って叫びたくなる。この周りの大自然と相まって素晴らしい極上湯を作り出している。

結局、このお湯に何時間入ったことだろう。おそらく合計で二時間以上は入っていたはず。おかげで肌はスベスベ。

   
      山側の露天風呂                             川側の露天風呂




<食事>
夕食・朝食とも一階の食堂で食べる。前者はPM6:00から。後者はAM8:00から。

夕食はアツアツの天ぷら・ちょっと生温かいヤマメの塩焼き・食前酒・付出し・豊後赤地鶏陶板焼き・揚げ出し豆腐・茶碗蒸し・酢物等。これといって特別なものではないが、どれも美味しい。びっくりしたのがご飯。なっ、なんと我々が自宅で食べているお米と同じ。品名は伏せますが(笑)、熊本のお米です。
そしてここのご主人が試飲させてくれた古代黒米で作った米焼酎「雄飛の滝」。これが美味い!!鼻から抜ける香りがとってもいい。何とも言えないいい香り。どうやら人吉の酒蔵に作ってもらったオリジナル商品らしい。美味かったので帰りに買って帰ったのであった。







朝食は自然農法自家焼パン・自家焙煎コーヒー・さばの焼き物・温泉たまご・自家製ヨーグルトのデザート等。これらも美味しい。特に朝のコーヒーがリッチな気分にさせてくれる。しかも美味いとあって気分上々。





<その他>
この温泉の効能は確かなようでアトピーなどにも効果をあげているらしい。帰りがけに同行者はここの温泉で作った石鹸やらを買っていた。少々、高めの価格だが肌に良いのであれば安い買い物かもしれない。


            飲泉所                               飲泉所(アップ)



期待通りいい宿でした。久住山に登り、そしてそこから湧き出るお湯をいただく。理想的な旅です。自宅からは1,000km以上も離れていますが、今すぐにでも再訪したい。そう思わせてくれる宿です。きっとまたいつの日にか久住山に登り、そしてこの赤川温泉にお世話になりたいです。



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11.5.2〜3(宿泊)