熊本県 内牧温泉 大観荘
建物は大きく、我々がよく利用する温泉宿のイメージはない。フロントに着くがだれもいない。声を出して呼んでもだれも出てこない。すると、ここで陸上の合宿をしていると思われるジャージ姿で高校卒業したてくらいのお姉さんが「呼んできますよ」と言いながら、奥の部屋にいる女将さんを呼んで下さった。
この女将さん。ニコニコしていて愛嬌のあるお顔である。「お母さん」って呼びたくなるような雰囲気。

我々の部屋は二階にあり203号室。決して新しくはないが、高級感漂ういいお部屋。トイレはシャワートイレ。バスも付いている。




到着したのがすでにPM6時近かったのもあるせいか、腹が減ってきた。お風呂で汗を流そうかとも思ったが、先に食事にすることにした。


今回は素泊まり。表へ出て、この大観荘から徒歩30秒の場所にある
「炉里庵」
という居酒屋のような郷土料理屋のようなところに入る。実は実はこの店が当たりだったのである。古民家風の作りでいい雰囲気。夫婦で切り盛りをしている様子。

自分は阿蘇赤牛のステーキ定食+生ビール。同行者は阿蘇赤牛100%のハンバーグ定食。
確かステーキ定食は1,900円。ハンバーグ定食は1,200円だったような・・・。記憶が曖昧(笑)。
面白いことにステーキは焼肉屋さんのように自分で焼くのである。

赤牛は赤身が多く噛みごたえもある(決して硬いわけではない)。とってもとっても美味い。肉本来の匂いや味や歯ごたえを感じることが出来る。肉を食べたいって思った時には松坂や神戸牛などもよいが、自分はむしろ赤牛のような赤身を味わう方が好きである。そう言った意味では岩手の短角牛に似ている。

同行者のハンバーグを少しもらったが、これも美味い。まずはかかっているデミグラソースが美味い。当然、肉も。変な小技を使っていなくて正統派のハンバーグ。







部屋に戻ると布団が敷かれていた。


<大浴場>
一階フロントを過ぎてすぐ右。脱衣所、浴槽とも男女別。脱衣所は大きく一度に10人以上は楽に使える。
浴槽はひとつ。とにかくすごいのが湯量。加水しているかは不明であるが、かなりの量のお湯がドバドバと掛け流しされている。お湯の温度は42℃〜43℃くらいだろうか。色は少し茶色がかっているようだ。また臭いも感じられ上品な鉄臭がした。カラン・シャワーも備え付けられている。
はっきり言って名湯です!!。あまり期待していなかったが、こんな良質なお湯だなんてびっくり。
正式な泉質名は含石膏・芒硝泉。今の分類でいうと硫酸塩泉だろうか。登山で疲れた身体にはとっても効きそう。おまけに自然湧出らしい。文句なし!!。
湯量が豊富なため清潔だし、他の宿泊客と一度も顔を合わせることもなく、贅沢な温泉入浴だった。









この日も登山で疲れているため、結局二回しか入浴しなかった。

翌朝は黄砂の予報が出ているものの快晴。AM7:30チェックアウト。帰りがけ、女将さんが「今日はどこに行かれるのですか?」と聞いてこられたから、自分は「今日は久住山に登る予定です」と答えるとと「今日は天気がいいし、よかったですね」と言って下さった。
肝っ玉お母さんといった雰囲気が何となく親近感を抱かせた。

内牧温泉のコンビニで食料調達をし、九重へ向かった。




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11.5.1〜2(宿泊)