天 狗 岳

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7月の三連休は当初、畑薙から入山して南アルプス南部を歩こうかと思っていましたが、まいたびバスがかなり早い段階から満席。
また今年の北アルプスは残雪が多いとの噂も。
そうなると八ヶ岳&温泉というのが頭に浮かんできました。ぜひ本沢温泉にも行ってみたいし。
早速、本沢温泉に予約を入れてまいたびバスも予約をしたのでした。

せっかくなので今回は縦走をしてみたい。そう思い、北八ヶ岳の白駒池から入山。夏沢峠から本沢温泉に向かうルートを選択しました。

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<一日目>
白駒池登山口 6:01→高見石小屋 6:51→中山峠 8:33→東天狗岳山頂 9:38→西天狗岳山頂 9:56〜12→東天狗山頂 10:30→根石岳山頂11:00→箕冠山山頂 11:16→夏沢峠 11:44→本沢温泉 12:24

一日目行動時間(休憩・食事含む) 6時間23分


<二日目>
本沢温泉 7:14→四輪車専用駐車場 8:05→一般車駐車場 8:32→稲子登山口バス停 9:44→海尻駅 10:31

二日目行動時間(休憩・食事含む) 3時間17分

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<一日目>

まいたびバスは予定時刻よりも早く進んだようで5:30くらいには白駒池登山口に到着した。大変ありがたい限り。
駐車場は広く、50台くらいは置くことが可能かと。
使用料50円の水洗トイレを借りて、コンビニおにぎりを食べて。


          白駒池登山口駐車場                     白駒池登山口駐車場


白駒池登山口 6:01出発。





緑色が鮮やかな樹林帯を進む。傾斜もゆるやかで道も木道や敷石のおかげで大変歩きやすい。
また北八ヶ岳は苔がとにかくきれい。太陽の光が当たると緑色が光輝くのであった。


(6:05)


ハイキング気分で進むと左手には白駒池が現れる。大変静かな池で波があまり立っていない。そのため、空に浮かぶ雲が水面に映り込んでいる。
素晴らしいねぇ。


(6:13)


白駒山荘を過ぎるとニュウ方面と高見石方面への分岐に。
我々は後者を選択。緑の苔が美しい岩ゴロゴロの道を歩く。
と言っても整備された道。深呼吸しながら歩く。


(6:19)


あくまでも個人的な感想はこの北八ヶ岳一帯はパワースポットかもしれないと思ってしまう。素晴らしい空気感を持った場所。


(6:36)



それほどキツくはない傾斜を登り続けると高見石小屋に到着する(6:51)

この小屋の裏手にある岩群を登り詰めると展望が開けるらしい。自分も少しだけ登ってみたが、それほどでも無さそうなので引き返した。

ここからも歩きやすい道をゆっくり進んで行くと開けた稜線に。岩ゴロゴロの展望台のような場所。 ここからの眺望は見事。
手前には南アルプスの山々。その奥には御嶽山。そして右に目をやると北アルプスが。 生憎、浅間や秩父方面は雲で隠れてはいるが素晴らしい。

(7:00)


(7:11)


(7:14)


(7:18)


(7:58) 展望台のようなところに到着


展望台のようなところから見た蓼科山と奥に見えるは北アルプス


展望台のようなところから見た御岳山


展望台のようなところから見た南アルプス



ここでしばらく絶景を楽しむ。

さらに進むと黒百合平(黒百合ヒュッテ)との分岐に到着。トイレを借りるつもりもないためヒュッテには寄らず、そのまま天狗岳へ向けて進む。

樹林帯の中にある中山峠(8:33)を過ぎると完全に稜線へ出る。

ここからは大きな岩を越えたりと登山らしくなってきた。目の前には東西の天狗岳が仲良く並んでいる。これを見ると少し、気合いが入る。
まずは東天狗岳山頂へ向けてGO。

傾斜はキツくなり、息が切れてくるのでがそれと同時に絶景が広がってくるのであった。気持ちいいねぇ〜。


(8:40)


(8:52)


(9:13)
 下を見ると蓼科山とシラビソの森群が


(9:18) 右の山が西天狗岳


(9:24)東天狗岳山頂までもう少し


(9:29) 東天狗岳山頂が見えてる


(9:33) 東天狗岳山頂までもうちょい


西天狗方面を眺める


9:38 東天狗岳山頂到着。
山頂にはたくさんの人。標識と一緒に写真を撮るのも大変。順番待ちなのである・・・・・。
なので、一旦ここを引き上げて西天狗岳山頂へ向かうことにする。

東天狗岳〜西天狗岳間の稜線は一旦下って登るのであるが、この日は南方向に硫黄岳〜赤岳〜阿弥陀岳がはっきりくっきりと見えるのであった。最高です!

最後になかなか急な斜面を登り終えると・・・・・・。
西天狗岳山頂到着!(9:56)。



西天狗岳山頂より諏訪方面と南アルプスの山々を望む


西天狗岳山頂から見た硫黄岳〜赤岳〜阿弥陀岳(中央部の建物は根石岳小屋)

西天狗岳山頂からは硫黄岳〜赤岳〜阿弥陀岳、そして今まで歩いてきた北八ヶ岳の稜線。そして南北アルプスと眼下の街並。
絶景であった。素晴らしい!
山頂付近はかなり広いため、ここで食事にする。
やはりここから眺めても東天狗山頂は混んでいる。こっちに来てよかった。

10:12 西天狗岳山頂出発。
この西と東を結ぶ稜線は本当に気持ちがいい。

(10:29) これから歩く稜線が見える

東天狗山頂 10:30

混んでいる東天狗山頂(手前にはたくさんの人)

東天狗岳山頂からはこの日一番の難所?である鎖も付けられている稜線上の道を進む。決して危険な箇所ではないのだが急斜面もあり、確かに侮れない。確か田中陽希氏もここで足を負傷して本沢温泉で停滞したように記憶している。

(10:33)


(10:46) 右の尖りが根石岳


(10:53)

根石岳山頂到着 11:00。
目の前には硫黄岳の爆裂火口、そして眼下には当初、宿泊しようと思っていた根石岳小屋(温泉の誘惑に負けてしまった・・・・・)。

根石岳山頂から硫黄岳爆裂火口を見る


根石岳山頂から今から進む道と硫黄岳爆裂火口〜赤岳〜阿弥陀岳を見る

根石岳小屋を過ぎると少しだけ登り、樹林帯に入る。そしてしばらく進むといきなり「箕冠山山頂」の標識が現れる。これが山頂?って思った。
箕冠山山頂 11:16通過。

実はこの山頂が夏沢「峠」と夏沢「鉱泉」方面との分岐点になっており、重要な場所になっている。
我々は夏沢峠方面へ。

箕冠山山頂(11:16)


箕冠山山頂にはこんなに親切なものが・・・・・


なだらかで歩きやすい道を進む(11:26)


(11:31)

夏沢峠 11:52通過。

夏沢峠到着(11:44)

ここか本沢温泉まではサンダルでも歩けそうな大変安全に整備された道。細かい石を敷き詰めて段差を無くしている。

(11:55)

硫黄の香りがしてきたら本沢温泉も近い。トラロープが張られている登山道になったら野天風呂も近い。

(12:13) トラロープが張られていると野天風呂も近い

そう思っていると眼下に野天風呂の浴槽が・・・・・。誰も入っていないので走って(勝手に体が動いてしまった)浴槽まで向かい写真撮影。
そうなると今度は早く温泉に浸かりたいという気持ちが強くなる。
さあ、急いでチェックインだ!
※本沢温泉に入浴料を払わず(受付せず)に入浴していたと思われる方がいらっしゃいました。それは無銭飲食ならぬ無銭入浴です。山を愛する人なのに平気でこんなことをするとは・・・・・残念です。

登山道から見た野天風呂浴槽

本沢温泉着 12:24。


早速、受付へ。我々の部屋は二階の二人部屋。白馬山荘の二人用個室に似ている。でも電気も消灯まではついているしありがたい。

「本沢温泉のレポートはこちらへ」



<二日目>

本沢温泉 7:14出発。
本沢温泉キャンプ場を過ぎ、あいかわらずなだらかで歩きやすい道を進む。大きい段差はなく、小学生でも体力さえあれば簡単の登って来ることができるであろう道。

本沢温泉出発 (7:14)


(7:51)


四輪車専用駐車場 8:05。
ここまで車で来ることが出来れば本沢温泉まではあっという間の気がする。

(8:05)


(8:09)

一般車駐車場 8:32。
ここからはコンクリート道を進むのかと思っていたが、土の道だったので道間違いしそうになった。

(8:32) 一般車駐車場


(8:40) 下山道をそのまま真っ直ぐ。こちらの道を進むのが正解!


(9:01)

稲子登山口バス停通過 9:44。


ここからは集落を抜けて畑を抜けて・・・・・
途中、後ろを振り返ると見える硫黄岳が印象的だった。

硫黄岳を眺める

海尻駅到着 10:31。
ここはトイレも自販機もない無人駅。
客は我々しかいないので待合室で荷物の整理をしたり行動食を食べたり、ゆっくりした。



そして11:25発の小淵沢行き普通列車で定宿である増富温泉不老閣へと向かったのであった。


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百名山完登するまで封印していた八ヶ岳縦走。今回は本沢温泉にどうしても行きたかったので夏沢峠から下山してしまいましたが、北八ヶ岳の樹林帯に生える苔は本当に美しく、また安全に自然を壊さないように整備された登山道にも感激しました。
そして所々から見える景色は絶景で南北アルプス両方をこれだけきれいに拝めるのも八ヶ岳の魅力だと思います。

何となくですが南北アルプスのコンパクトにまとめたのが八ヶ岳。そんなふうに感じました。これからは「晴天」の予報が出たら、気軽に足を運びたいと思います。




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17.7.15〜16

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