長野県 本沢温泉 
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北八ヶ岳縦走の後は温泉三昧となりました。

お宿から数分登ったところにある野天風呂とお宿内にある内湯。その二つが全く異なる源泉とのことで大変楽しみにしていました。

山小屋で温泉三昧。なんと贅沢なことなのでしょう。

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              玄  関                            受付と売店


             部屋前の廊下                       宿泊した二人用個室


              大 部 屋                        二階から見た宿前の広場



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<温泉>
・野天風呂(雲上の湯)

宿を出て比較的歩きやすく整備された登山道を3分くらい登ると野天風呂への案内標識。温泉成分分析表を右にやり、さらに進むと目の前にはいきなり硫黄岳の爆裂火口が。大迫力である。 そこからは白い砂地の急斜面を鋭角に折れながら下ると野天風呂の浴槽が現れる。
 

 

 

浴槽には木の蓋がしてあり、最初に入浴する人はこれを外す必要があり、逆に最後に上がる人は蓋をしてから去らなければならない。



到着直後の午後1時くらいには人も少なくゆったり。おそらくMAX名は入ることが出来る。しかし、足元から湧出されるお湯の熱いこと。陽射しが強い上に体感温度が44℃とはキツい。

決して長風呂というわけにはいかず。半身浴を試みるも虻が寄ってきてそれも出来ない。

お湯の肌触りはなかなかなめらか。肌に突き刺すような感覚はなく酸性硫黄泉の典型的な肌触り。少しだけテイスティングしてみると酸味もそれほどキツくはない。
また、浴槽の下を手ですくうと「泥」のようなものが溜まっていた。これで泥パックでもしようかと思ったが、周りに人たちに迷惑が掛かるかもしれないので止めておいた(笑)

ちなみに同行者も水着を着けて入湯。これだけ数多く入湯しているのに男女混浴の野天風呂には初めて入浴するようである。

下を流れる川の音が心地よく、硫黄岳の爆裂火口を見ながらの温浴みは最高。
白濁したお湯がこれらの絶景の中で妙に映える。

<翌朝入った野天風呂の様子>



この後も翌朝も含めて二回入浴したが入る度にお湯の体感温度が変わる。一番ぬるく感じた時は40℃くらい。
しかし、7月の三連休。客足の途絶えることはなかなかなかった。


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・内湯(こけももの湯)

食堂からトイレを過ぎ、階段をかなり下ると「ゆ」の暖簾が現れる。
こちらは男女別の浴室になっている。
脱衣所も簡素であるがきれいにされている。

浴室に入ると析出物の凄さにビックリする。この瞬間に内湯もただならぬ名湯の予感が。



浴槽は大きいが木の蓋が被されているため、自分が湯に浸かるスペースが確保出来れば全て外す必要もない。何と自分が一番風呂なのか、お湯に膜が・・・・(嬉しい~!)。  お湯の体感温度は43℃くらい。一ヶ所の湯口からお湯が注がれている。

鉄泉でよく感じるキシキシ感があるが、このお湯はマッタリ出来るいいお湯である。

お湯自体も黄色く濁っており、成分の濃さを感じる。透明度はかなり低い。



正直、かなり良質なお湯でビックリ。本沢温泉までのアクセスが楽ならお年寄りも好んで通う温泉になるに違いない。



効能もきっと豊かだろうに。

ちなみに野天風呂も含めて自然環境保護の観点から石鹸類の使用は禁止されている。当たり前なのだが徹底させる姿が素晴らしい!

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<食事>
正直言って山小屋の食事。秘湯を守る会のお宿だからと思って期待をすると裏切られる(笑)。
でも山で温かい食事が出来るのって本当にありがたい。



なお飲み水はトイレ前の蛇口から随時出ている水は飲んでOK。かなりおいしい水だった。また玄関外にも水場があり、飲み水に困ることはなさそう。山で水に困らないということは本当にありがたい限り。

夕食の時間前まで外でも生ビールを販売している。800円であるが冷えていてすんごい美味い!。一気に飲み干した。
ちなみに夕食時に頼むことも可能。


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・内湯
源泉名=本沢温泉 内湯

泉質=ナトリウム.カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉  PH=不明
泉温=53.1℃


・野天風呂
源泉名=本沢温泉 野天風呂
泉質=酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉  PH=不明
泉温=40.8℃
浴槽下部より自然湧出


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念願叶っての宿泊となりました。
設備は豪華な山小屋といった程度ですが、登山する自分にとってはこれで十分です。
自然環境に負担を掛け過ぎるようでは気が引けます。

温泉自体も素晴らしく、びっくりしたのは内湯のクオリティの高さ。
野天風呂が無くてもこれだけでも十分に価値のある温泉宿だと思います。

次回、北八ヶ岳縦走時には再度、訪問したいと思います。

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17.7.15~16(宿泊)
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