九重連山周遊(三日目)

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朝起きると今日も青空。天気予報通りだ!
今日は何故だか朝食は6:30から。昨日より15分早い。
またもやご飯をおかわりしてたくさん食べた。やっぱり美味しい。

二連泊のためかコーヒーのサービスがあった。「焦るなよ!」と言わんばかり、一息付ける時間をいただいたような気がした。ありがたい限り。


この日の弁当も昨日とは中味が違う。その心遣いが嬉しい。

それから昨日は売切れていた名物「山小屋だんご」のあずきをここで働くお姉さんが取っておいてくれた。笑顔の素敵な感じのいいお姉さんだった。



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※今回のコースタイムは全く参考にならないと思います。時にはものすごくゆっくり歩いたり立ち止まったり、また長い休憩をしたりしているので。

初日(3/19)
長者原ビジターセンター 12:08→雨ヶ池 13:14→吉部分岐 13:46→法華院温泉山荘 13:59
行動時間 1時間51分(休憩含む)

二日目(3/20)
法華院温泉山荘 7:35→坊がつるキャンプ場 7:44→平治岳の肩(大戸越) 8:30→平治岳山頂 9:05〜9:12→平治岳の肩(大戸越) 9:38〜45→北大船山山頂 10:34→段原 10:38→大船山山頂 10:58〜12:02→段原 12:21→坊がつるキャンプ場 13:11→法華院温泉山荘 13:27
行動時間 5時間52分(休憩含む)

三日目(3/21)
法華院温泉山荘 7:26→白口岳山頂 8:44〜8:56→稲星山山頂 9:22→中岳山頂 9:56〜10:03→天狗ヶ城山頂 10:17〜43→久住山山頂 11:10〜34→久住分かれ 11:50→星生山山頂 12:31〜46→扇ヶ鼻分岐 13:13→牧ノ戸峠登山口 14:03
行動時間 6時間37分(休憩含む)


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三日目(3/21)
7:26 法華院温泉山荘出発。
ここはまた来たい。素直にそう思う。特に気持ちがおだかやでない時や沈みがちの時には最高かも。

大船山から昇る朝日を見ながら出発(7:26)

鉾立峠までの道は霜でよく絞まっている。解け出したらヤバそう。

まだ霜が解けていない 右に見える山が白口岳(7:41)

この峠からは右に折れて白口岳の山頂へと向かう。最初から藪こぎのような箇所が多い。それに加えて霜が解けてしまった急登。これがものすごく難儀。ストックで支えないとズルズルと滑ってしまうのである。このおかげでかなり疲れる。

鉾立峠から白口岳を見る(7:48)


こんな道が続く・・・・滑る滑る〜(8:09)


白口岳中腹から見た立中山。そして大船山〜平治岳の稜線(8:16)


白口岳中腹から見た坊がつる。そして三俣山と平治岳(8:23)

結局、中腹付近まではずっと滑る道。
岩・石ゴロゴロの道になった時はほっとしたのと同時に石のありがたさがわかった時でもあった。

ようやく歩きやすい岩場になった(8:34)


意外と手強い岩場(8:39)

最後に手を使わないといけない岩群を登りきると白口岳山頂に到着する(8:44)。
この山頂からの景色もスゴい。
昨日、登った大船山〜平治岳に続く稜線。そして三俣山、久住山、中岳、稲生山と。おまけに双耳峰の由布岳までも。スゴすぎる〜。

ここで出会った百名山完登を目指すおじさまと少々お話し。

白口岳山頂から見た立中山と大船山〜平治岳の稜線 そしてその奥に見える双耳峰が由布岳(8:44)


白口岳山頂から見た平治岳と三俣山


白口岳山頂から見た中岳と久住山


白口岳山頂から見た祖母傾山地

稲生山に向けてここからは一旦、下って登る。それほどキツくない斜面を登ると今度は左手に阿蘇五岳と祖母山が。九重連山って九州の山々を眺望出来る数少ない山域だと思った。

稲生山を正面に見ながら歩く(9:01)


稲生山山頂に向けて(9:10)


先に見えるのが稲生山山頂(9:18)

ちなみにこの稲生山山頂付近は風がやや半端ではない。体を持っていかれそうなくらい。そんな中、ゆっくりゆっくり進むと稲生山の山頂に到着する(9:22)。

稲生山山頂から見た天狗ヶ城と中岳


稲生山山頂から見た大船山〜平治岳と白口岳


稲生山山頂から見た阿蘇五岳方面

ここも阿蘇や祖母山が目の前に見える特等席ではあるがかぜか強すぎて写真撮影をしたらすぐに退散(笑)

次は中岳へ向けて一旦下り、そして登り返す。この登り返しは急であるが、長くないため大変ではない。ただ、若干ではあるが手を使う箇所あり。

稲生山から中岳へ向けて下る(9:30)


中岳直下まで来た(9:36)


中岳への登り(9:43)


中岳中腹から見た久住山と阿蘇五岳(9:47)


ハシゴあり(9:49)

9:56 九州本土最高峰の中岳山頂に到着。
その名の通りに九重連山が一望。全ての山を見渡せるよう。
この景観も素晴らしく長居をしたくなる。

久住山〜御池〜天狗ヶ城(10:00)


中岳山頂から見た三俣山〜平治岳と坊がつる


中岳山頂から見た大船山

しかし、ゆっくりしている場合ではなく正面にある天狗ヶ城に向けて進む。
ここの山頂直下には人によっては少しだけ手を使わないといけない箇所があるが、大したことではない。

右奥の天狗ヶ城に向けて(10:07)


先のピークが天狗ヶ城山頂(10:12)

10:17 天狗ヶ城に到着。
この山頂には人はおらず貸切状態。なのでここで昼食タイムとした。
ここも中岳同様に九重連山が一望であるがおまけにもうひとつ。
眼下にある御池がものすごくきれい。特に日光によって輝く水面が風で揺れてキラキラしているのが印象的。

久住山方面を望む


稲生山方面と祖母傾山地方面を望む


中岳と大船山を望む


三俣山方面を望む

ちなみに昼飯は法華院山荘のお弁当と抹茶ミルク。そして入山前に買っておいたパン。昨日とほぼ同じ。
ここではゆっくりして(今回はずっとゆっくりですが)360度の大展望を楽しんだ。

10:47 天狗ヶ城出発。
ここからは久住山へ向けて下って登る。牧ノ戸からの道と合流するとあとは登り。
幅広の道で大変歩きやすい。

久住山へ向けて(10:45)


天狗ヶ城から久住山に向かう途中で見た御池(10:46)


久住山へ向けて(10:53)


久住山へ向けて(10:56)


久住山山頂に向けて(11:04)

11:10 久住山山頂到着。主峰だけあってたくさんの人。

久住山山頂から三俣山〜奥に由布岳〜天狗ヶ城〜中岳〜奥に大船山


久住山山頂から見た星生山


久住山山頂から見た阿蘇五岳と野焼


久住山山頂から見た祖母傾山地


久住山山頂から見た扇ヶ鼻方面


久住山山頂から見た由布岳(結構、望遠使ってます)

ここで毒を吐きます。「山頂標識のすぐ後ろで休憩している人達。登頂した人達は標識で記念撮影をしたいのだから退いたら?邪魔だと感じないのなら随分と感覚の鈍い人だよね。」

久住山山頂からも稲生山同様に阿蘇や祖母山。そして九重連山が一望。いやぁ、素晴らしい。
ここでもゆっくりしようかと思っていたら同行者が星生山を指差して「あの山って登るの大変?」と言い出した。当初は登る気がなかったが、折角だから・・・・。ということで星生山にも登ることにした。

久住分れに向かって進む(11:45)

あっという間に久住分れまで下り、久住避難小屋横のトイレが冬季使用禁止なのを確認し(残念だぁ)、星生山山頂へと向かう。

久住分れ(11:50)

最初は急登であるが、稜線へ出ると様子が一変。岩場のような稜線を歩くのである。標高が低いこと以外は北アルプスを歩いているのと同じ感覚。
何だか楽しい。危険と思える箇所もそれほどなく稜線歩きを楽しめる。
また右手には硫黄岳から上がる白い噴煙と変色した山肌を見ることが出来る。

星生山へ向かう急登から見た久住山と奇岩(12:04)


星生山山頂へ続く稜線(12:05)


星生山山頂へ続く稜線(12:15)

12:31 星生山山頂到着。
ここは人気があるのだろうか。多くのハイカーが楽しそうに景色を眺めたり談笑したり。
ここからの景色も言わずもがな絶景。九重連山以外にも由布岳や豊後水道、そして何と何と普賢岳と思われる山も見ることが出来た。
今日は絶好の天気。ここからは下山になってしまうため、今回の山旅、最後の絶景をここで堪能。

左から大船山〜中岳と天狗ヶ城〜稲生山〜久住山


左から三俣山〜平治岳〜大船山と手前に硫黄岳

下山道は尾根を進む難しい道を選択してしまったために少々手間取る。段差があってなかなか苦労した。

牧ノ戸に向かって下山する自分(12:48)

牧ノ戸へ向かう一般ルートに合流してからは楽チン。であったが・・・・。道が田んぼと化してグジャグジャ。靴も泥だらけ。
でも傾斜は緩いし安全な道だし。

牧ノ戸に向かって下山(13:11)


牧ノ戸までずっとこんな道(13:28)


大きな大きな庭園みたい(13:33)

14:03 牧ノ戸峠登山口に到着。

牧ノ戸峠到着(14:03)

長いようでとっても短く感じた九重連山の山旅も終わり。

早速、トイレ前の水場で靴を洗い(ブラシが置いてあり、ありがたかった)、売店でアイスクリームを食べてから楽しみにしていた鬼炭酸泉の温泉へ向かったのであった。

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以前、訪れた際に「ほのぼのあったかな気持ち」になった九重連山。今年に入ってからその感覚を味わいたくって再訪したいという気持ちにずっと駆られていました。

実際に訪れてみると天気に恵まれ、眺望に恵まれ、怪我もなく。文句なしの山旅となりました。本当にありがたいことです。

もう細かいことは言いません(笑)。
やっぱり、ここ九重連山は自分にとってのパワースポットだと強く感じました。


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16.3.19〜21
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