2010年 ベトナム(ハノイ)の旅 NO2 

9月10日

ハノイ二日目。ホテルの窓から外を見ると天気予報に反して晴れている。そのまま下に視線を移すとバイクの嵐。ハノイの通勤ラッシュは凄まじい。


そう言えば大泉洋の「水曜どうでしょう」が頭に浮かぶ。あの時はハノイ〜ホーチミンまでバイクで縦断していた。その出発点が何と我々の宿泊しているホテルニッコーハノイなのであった。
1Fのレストランでバイキング式の朝食を終え、AM8:10にはゴックさんがロビーへお迎えに。

この日は世界遺産であるハロン湾クルーズ。移動の車中で「ハロン湾の意味」をゴックさんに教わる。ハは「降りる」、ロンは「龍」。二つを足すと龍が降り立った場所という意味になる。
それからベトナム人にとって一生のうちに叶えたいことが二つあるらしい。ひとつはホーチミン廟をお参りすること。二つ目にハロン湾を見学すること。だそうだ。

ハノイ市街を離れ、東へと進む。このあたりの田園風景は日本のそれと非常に似ており、「ここは東北?」って思ってしまうほど。





比較的、道は整備されている。凹凸の箇所もほとんどなく快適なドライブ。段々と進むに連れて低い山々が遠くに現れたり、生きた牛を紐で縛ってバイクに乗せている人がいたり、ベトナム特有の街並みを見れたりと。全く飽きない。楽しい〜。


出発して約2時間。お土産屋で休憩。ここはベトナム戦争で使用された枯葉剤などにより、障害を持たなければならなくなった方々が、ここで売っている刺繍などを作っているところでもあるらしい。
しかし、入った早々、そんなことも忘れてしまうような・・・・。我々に片言の日本語を話せるお姉ちゃんがずっと貼り付いて「これ安いです。どうですか?」「五つ買うと一つおまけします」の連発。確かに物もいいし日本で買ったら数倍の値段はするであろう品物ばかりだったため、バック類を数個。同行者が買っていた。自分もシルク100%のネクタイを一本だけ。



炭鉱の街としてベトナム全国でも有名なクアンニンを過ぎる。ここは街全体が黒い。道にしても家々の壁にしても炭の影響でなのか黒いのである。ゴックさんに聞いたが、ここの街はとっても金持ちが多いようだ。しかし肺がんになる確率も、とっても高い街であるようだ。一昔前の日本と同じだなぁ。




ホテルを出発してから約3時間半。ハロン湾到着。ハロン湾周辺はリゾート開発が進んでいるようで沢山のマンションやホテルが造られていた。

早速、クルージング。しかし、同乗する人々はみんな日本人。他のパック旅行で来ているようだ。夫婦あり、カップルあり、女グループあり。



水洗トイレ付きの船は木造で昔の雰囲気を残す。出航後、すぐに料理が運ばれる。魚の料理以外は食べられる味付け。ベトナム、タイ。どちらも魚料理は泥臭さが際立っており食べられないのが残念。他の料理は決してまずくない。しかし、やはり量が多すぎる。半分くらい残してしまった。
そうこうしているうちにハロン湾特有の桂林風の岩場が近づく。
ゴックさんは頻りに「きれいな景色でしょ?」と言っていたが・・・・。確かにすばらしい景色には変わりないが海が汚い。濁っていて海中が見えないのである。東京湾並みかも。これが何で世界遺産?って思えてならない。海面に浮かぶ岩々は迫力があり、かつ趣のあるものなのに、とにかく残念でならない。この海、浄化できないかなぁ〜。

クルージング中にも様々な名所を通る。海上生活の集落には学校まであるのには驚いた。ここに住む方々は大きな船に乗った観光客に向けてモーター付きの小さな船で接近して、そこでフルーツなどを売って生計を立てているらしい。








クルージングも終盤に差し掛かるころ、沖に浮かぶ島に到着。ここから徒歩で鍾乳洞の見学。ティエンクン鍾乳洞と呼ばれている。中はとにかく蒸す。汗がポタポタ垂れてくる。鍾乳洞自体はライトアップされており、何となくイマイチ。山口県の秋芳洞を何度も観てしまっているのでびっくり感はなかった。







約3時間でクルージングも終了。あいかわらず暑い。すぐに車に戻り、ハノイへと戻る。途中、お茶屋さんに寄らされてハス茶などを買わされた(笑)。ここの店員さんもとってもしつこくて「5個買うと1個サービスしましゅ〜」が口癖のようだった。お菓子については10個買うと1個サービスだって(笑)。そんなに買うわけねえだろ!


夕食は「Sen Xanh」というベトナム料理のお店。雰囲気は古風でフランス風。日本にあれば人気が出そうなお店。
ここで一番美味しかったのはブンチャー。絶品です。超〜うまい!!ヌクマムという甘辛いスープにブンというお米で作られた麺(ソーメンに似ている)を入れ、その上に日本人好みの甘辛く焼いた豚肉(この豚肉が香ばしくて最高)を野菜と一緒に乗せ、食べるのである。今回の旅で最も美味いと思ったのはこのブンチャーだった。

       我々が案内された席                        超美味かったブンチャー


  いかと海老の煮物?と牛肉と野菜の煮物?                   炒飯

        かぼちゃの葉の炒め物                   ベトナムのぜんざいと緑茶

この日の最後は水上人形劇の鑑賞。歴史あるものらしいが、それほど楽しいものでもなかった。



結局、ホテルに着いたのはPM9:00を過ぎていた。かなりハードな一日だったが充実していた。

下に載せた画像は水上人形劇を見終えた後、車内から撮ったもの。この数十分の出来事ではあったがベトナムらしさを感じられた気がする。







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