福島県 新野地温泉 相模屋旅館
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安達太良山登山後の宿泊は新野地温泉の相模屋旅館にしました。当初は岳温泉に宿を取っていたのですが、急に白濁硫黄泉が恋しくなって二週間前に相模屋さんへTEL。
安い部屋はいっぱいのようでしたが少々値が張る部屋なら空きがあるとのことで予約してしまいました。

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相模屋旅館にはPM2時過ぎには到着。
この旅館は仲居さんが付くようで「部屋への案内や食事・布団の上げ下ろしなど」は一人の仲居さんが担当制で行う。我々に付いた仲居さんは人の良さそうなおじさま。




<部屋>
三階の303号室。谷側を望む部屋。二人にはもったいないくらい広い。
ユニットバス付で(蛇口から源泉が出ないのであれば温泉宿には必要ないと思う)トイレはシャワートイレ付。
布団の上げ下ろしは食事の際に宿の方がやってくれる。
しかし自分は敷きっぱなしが好き。好みは別れそうだがせっかく温泉宿に来たのだからゴロゴロしたい。

部屋からは福島市内が一望。信夫山までくっきりと見えた。また福島市内の夜景もなかなかきれいだった。





<野天風呂>
この旅館の名物お風呂。
もちろんすべての浴槽が掛け流し。
野天風呂には一階フロントから旅館の端に位置する階段を下らないとたどり着けない。
しかし、その階段がまたまた風情がある。
階段を下りきるとトイレと日帰り入浴客用と思われるコインロッカー。
そのコインロッカーのすぐ横には男女別の内湯。
お目当ての野天風呂にはそこから外に出る。




サンダルに履き替えて木道を進み、噴気によって白煙に包まれたようなところを抜けると左手に男湯がある。
ちなみに女湯は右手の少し高くなった場所にある。




浴槽は3m×1.8mくらいの大きさで周囲は枯木を立て掛けた目隠し用の塀のようなものて囲まれている。

お湯の体感温度は43~40℃くらい。外気によって温度調整をされているのだろうか。
この浴槽に浸かる度、適温なのにはびっくりする。
湯守さんの腕なのか?

飲泉してみるとエグミと上品な硫黄臭が鼻から抜ける。

肌触りは優しくとろみがあるような感覚。

もちろん湯の色は白濁しており、透明度はない。
そうなるとお湯の投入量が心配になるが大丈夫。おそらく毎分15リットルくらいはあるだろう。

横を見ると音を立てて元気よく吹いている噴気があり、ザ温泉というに相応しい場所。

心身ともに気持ちのいい湯浴みになった。








同行者からもらった女性用野天風呂の画像


<野天風呂手前の内湯>
野天風呂に向かう下駄箱手前に位置する。
昔ながらの浴室。すべて木造。しかもカランがない。シャンプーやボディーソープは置いてあるが。

脱衣所はおそらく改装されたのだろう。
浴室は大変風情があり、歴史を感じる。
お湯は奥の湯口からドバドバと掛け流されている。

源泉は野天風呂と同じと思われるが、温度はやや熱めに感じた。
体感温度は43℃くらい。
しかし良質なお湯であることには変わりない。

野天風呂にいる時間が長くなり、こちらに浸かったのは一回のみ。
しかし終始空いていると思われ、マッタリと自分の世界に入りたいのならここはオススメ。






<内湯>
旅館の二階に位置する。
男女別になっており、男性用は内湯のみ。
女性用にはなんと内湯&露天風呂もある。鹿児島とは違う(笑)。


脱衣所には洗面台や使い捨てクシも置いてある。
またカランやシャワーも設置されていて体を洗う際にはこの浴室で。




浴室はやはり木造。風情があり、この浴槽だけでも満足してしまいそう。
お湯は奥の湯口からドバドバ掛け流し。
この浴槽のお湯は自分が入った三つの浴槽の中でも一番気に入った。
とにかく肌にまとわりつくイメージが強く、硫黄臭にプラスしてほんのり石油臭もするのであった。
「濃い!」と浸かった瞬間に思えた浴槽。

結局、滞在中にもっともお世話になったのがこの浴槽。
(館内にあるから行きやすいのも確かにあったが)





<食事>
夕食は部屋食。おかずもたっぷりでどれも美味しい。
福島の地酒と一緒にいただいた。







朝食は一階の大広間でいただく。
ご飯はセルフサービス。
おかずの種類が多くてご飯がすすむ。
お腹いっぱい食べました。



朝食後はチェックアウト時間のAM10時近くまで温泉に入ったり部屋からの絶景を眺めたりとゆっくりした。

しかし、チェックアウト後はもう一軒。ここから2~3分のところにある、どうしても行きたい温泉があってそこに向かったのだった。

泉質=硫黄泉(硫化水素型)
泉温=83.5℃
湧出量=不明
PH=6.8
※相模屋旅館浴室前の掲示板より


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かなり有名な旅館ですが初の訪問となりました。
想像していたよりも大規模で料理も美味しく、温泉も濃厚硫黄泉で十分に楽しめたと思います。

特に深夜に浸かった内湯が濃厚で牛乳風呂に入っているような感覚にもなりました。素晴らしいお湯だと思います。
数年以内には再訪したいと思います。

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16.11.5~6
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