栃木県 奥日光湯元温泉 湯の家

ここ日光湯元温泉。さすがに標高1,500m。空気が違う。とにかく涼しい。途中、中禅寺湖から湯元温泉に向かう道のりの緑がものすごくきれいだった。木々が伸び伸びとしていて何だか笑っているような気がした。湯の家は湯の湖の湖畔にある旅館で、湯元温泉の象徴である「湯の平湿原」にある源泉とは別源泉を引いているとの事で楽しみにしていた。ここの建物は鉄筋で風情は無い。フロントで入浴料三人分1,800円を払い中へ。フロントから一番奥に進んだところに風呂がある。ここには男女別の内風呂が各1つずつ。宿泊者専用の貸切風呂が一つある。

さあ、浴室のドアを開けると…。湯船が大きい。20人くらいは楽に入れそう。そしてそして一番びっくりしたのは湯船からこぼれているオーバーフォローした湯量。排水が間に合わないのではないかと思うくらい。これは期待できるぞ。掛け湯をし湯船の中へ。いや〜あ。なかなか気持ちがいい〜。温度は42℃くらい?色は白濁(時折、緑+白濁にも見える)。湯には細かく白い湯の花が無数に舞っている。匂いは硫黄臭が一番目立つ。お湯を舐めるが若干の苦味とタマゴ臭。ここには三つの湯口があってひとつは源泉そのままの温度で湯船に投入されていると思われるもの(ライオン)と熱交換して冷ました源泉を投入していると思われるもの(木筒)、そして湯船に直接投入していると思われるものがある。そして白濁度も非常に濃く、トロトロしたやわらかい感覚がある。PH値からわかる通り(6.4)、酸性湯のような刺激はない。湯船の中には段が造られており、身体が温まってきたらそこに座って半身浴。冷えてきたら肩まで浸かるを繰り返す。しかし濃厚な湯だ。ゆっくりまったりさせてもらう。他のお客さんも上がってしまい我々だけの貸切状態が続く。

服を着て休憩用の長イスに座り、掃除のおばさんと会話をしたが、ここ湯元温泉は夏でもクーラーはいらないらしい。扇風機で十分とのことであった。現在、熊谷、多治見では40℃以上を記録するような猛暑であるがここの朝晩は寒く、布団を掛けないと風邪をひいてしまうらしい。

ここ湯の家のお湯。自然湧出でなく掘削自噴であることが唯一の不満(自然湧出だったらパーフェクトに近い)。それと入浴中にお湯から感じた硫黄臭を考えると衣服に硫黄臭がこびり付いてもおかしくないが、それほど匂わないのが不思議(私的には匂いプンプンが好きなのだが)。しかし泉質はかなり気に入った。
07.8.15(立ち寄り)
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