富山県 庄川湯谷温泉
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白山登山の旅の初日。天気予報は雨。
そのため急遽、金沢に宿を予約し(これがなかなか空いていなかったので難儀だった)山小屋を一泊キャンセルしたのだった。

さいたま新都心から夜行バスで金沢入り。やはり予報通りに雨が落ちてきそう。時間の問題だなぁ。

予約しておいたタイムズレンタカーで軽自動車を借りて、まずは義父母先祖の墓参り。
そしてその後は以前からずっと入湯したかった富山県の庄川湯谷温泉へと向かった。
金沢からは意外と近く、一時間ほどで到着する距離だった。


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ナビに従って進むものの最初は駐車場がわからず。一旦、車から降りて周囲を観察すると小牧ダムの堤防へ向かう道から少しだけ下がったところにある広場のような場所が駐車場だった。
その庄川湯谷温泉駐車場から湯谷温泉バス停を過ぎてすぐに左鋭角に折れる。そして急坂を少しだけ下ると右下に昔ながらの豪邸と言った雰囲気の湯谷温泉が現れる。





受付はなく玄関に置かれている料金入れにお金を置く仕組み。
これが日本らしくて好き。平和の象徴のようで。ひとり500円也。
しかし、この建物。床はピカピカ、トイレも非常にきれいにされている。
この時点でこの温泉は素晴らしいだろうなぁと予想出来る。
自分の経験上、「きれいに清掃=いい温泉」の法則はほとんどあてはまる。



中へ入ると長い廊下をダム方向へ向かって進む。
途中、炊事場や以前、使われていたであろうたくさんの部屋がある。




一番奥まで進むとプルーシートで覆われた外階段を下り、男女別の脱衣所へ到着する。

          階段上から見た小牧ダム                  階段上から見た湯小屋?




脱衣所は仕切りがあるだけの簡素なものだが整頓されている。
もちろんコインロッカーなどはない。



浴室の扉を開けると下へと続く階段とその先に見えるお湯で並々と満たされた浴槽が現れる。





びっくりしたのが浴槽だけでなく掛け湯をする場も全てお湯で満たされている。そうなるともちろん掛け湯する場所はなく桶もない。当然、洗い場のようなスペースもなし。
階段を下りきると「お湯三昧」なのである。

お湯は無色透明。体感温度は38〜39℃。浴槽は深く気を付けないと溺れてしまいそうなほど深い(笑)。
浴槽真ん中にある弾丸のようなものの端から放水するが如くドバドバとお湯が掛け流されている。
また、面白いことにその「弾丸」はシーソーのようになっており、男性用風呂に放水したい時は「弾丸」の端を男性用風呂に向かって上に向けると見事に放水するのであった。





飲泉すると鼻からほんのりと硫黄臭が抜ける上品なお湯。
また不思議なことに直接、お湯を鼻に近づけると硫黄臭は感じず、むしろ甘いほのかな温泉臭を感じた。

素晴らしいです。このお湯。温度といい泉質といい自分好み。


しかし・・・・。このお湯はガツン湯。長湯すると殺られる(笑)
10分も浸かっていると体が「グダッと」くるのであった。
凄いです。長く浸かりたくても体がダルくなってダメ。
さすがに昔は湯治場だっただけある。
※以前は湯治宿であったが、今は消防法の規定を満たさないだとかで日帰り入浴のみになっているとあるテレビ番組で聞いたことはある。

ちょうどダルくなってきた時に小さなお子さんを抱えたお父さんとおじいさんと思われる3人組が入ってこられたので上がることにした。


案の定、上がるとダルい。しかし、きっと一眠りすると体はスッキリするのだろうなぁ。

この後は金沢市内に戻り「すし喰いねぇ」で美味しい寿司を食べたのであった。
(回転寿司なのにクオリティはかなり高いです。埼玉にもこんな寿司屋さんがあるといいなぁ)

泉質=ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
泉温=39℃
湧出量=不明
PH=不明

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念願叶って名湯にお邪魔できました。もし初日から天気が良ければ今回に限っては訪問しなかったと思います。まずは百名山完登が優先ですから(笑)。

この温泉は毎日通いたいと思わせてくれる名湯です。泉質やお湯の投入量も文句なし。体感温度がもう1℃低ければ自分好みにドンピシャです!
金沢の街から一時間も車を走らせれば到着します。なので金沢訪問時にはまた立ち寄りたいと思います。

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16.10.8
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