………………………………………………………………………………………………………
日本百名山百座目の山は北陸の名峰「白山」です。
何故、百座目を白山にしたのか?
それは色々と苦労がありながらも、これからの人生を楽しもうと思った矢先に他界してしまった義父の出身地が金沢だからです。しかも本人は灯台もと暗しで地元の名峰「白山」に登頂したことがありませんでした。
記念すべき百座目は生前の笑顔の写真と共に山頂に!
そんな思いが数年前から芽生えていました。
10月の三連休。やはり晴れた日に登頂したい。
天気予報とニラメッコ。直前まで予報がコロコロ変わり、宿の予約も二転三転。また三連休の金沢は予約が取りづらくて大変。
結局、三連休の初日は義父母先祖の墓参り。そして富山県の秘湯、庄川湯谷温泉へ立ち寄り入浴。寿司三昧と観光。
二日目に白山室堂ビジターセンターに宿泊&登頂。三日目に御来光&下山という行程になりました。
………………………………………………………………………………………………………
金沢駅6時30分発の北鉄バスで白山登山口である別当出合まで向かう。
ひとり2,200円で直通なのがありがたい。また白峰車庫で一度トイレ休憩を挟むので安心。
なお予約制ではないが全員余裕で着席出来た。
金沢駅を出発した直後は雨が落ちていたが、別当出合に着くとほとんど感じない程度の小雨に変わっていた。
これから天気は回復の予報。頼むから当たってちょうだい(笑)

………………………………………………………………………………………………………
一日目(砂防新道経由)
別当出合(標高1,260m) 9:30→中飯場 10:07〜15→甚之助避難小屋 11:18〜56→黒ボコ岩 12:52→弥陀ヶ原標識 12:55→室堂ビジターセンター(標高2,450m) 13:16〜14:14→白山(御前峰)山頂 14:45〜15:39→室堂ビジターセンター 16:07
二日目(砂防新道経由)
室堂ビジターセンター 5:02→白山(御前峰)山頂 5:32〜6:01→千蛇ヶ池 6:36(お池巡りコース))→室堂ビジターセンター 7:07
室堂ビジターセンター(標高2,450m) 9:02→黒ボコ岩 9:30→南竜分岐 →10:04〜21→甚之助避難小屋 10:35→中飯場 11:24〜34→別当出合(標高1,260m) 12:10
………………………………………………………………………………………………………
<一日目>

9時30分 別当出合出発。
周りはガスガスガスで一体どんな風景なのかわからない。
長くて高度感のある吊り橋を渡ると登山道へと入る。
総じて言えることだが、この白山山頂へ向かう道は大変安全に自然を出来るだけ壊さないように整備されている。
よくよく考えてみると日本三大霊山は全てそのようである。

(9:30) ガスの中、別当出合出発

このつり橋を渡ると登山道に入る
最初からなだらかな登り。今回は百座目。一歩一歩噛み締めるように心掛けながら(笑)、進む。
周りはガスガスガスのため、正直あまり面白味のない登山。
やはり白山は登りやすいためが、重装備の方は少ない。

(9:33)

(9:50)

(10:03)
10時07分 中飯場到着。
ここには休憩スペースと水洗トイレがある。
急ぐ山旅ではないため小休止。

中飯場で小休止

中飯場から見た別山方面
ここからは若干、傾斜がきつくなった感もあるが、上手く石を積まれたりととにかく登りやすい。
ありがたい限りである。

(10:16)
相変わらず周りはガスガスガスのため、あまり面白味はない(笑)

(10:34)

(11:03)

(11:10)
11時18分 甚之助避難小屋到着。
この小屋は大変きれいで中で休憩可能。トイレもきれいだし、やっぱり白山登山は快適。
ここで大休憩。まだまだ急ぐことはないし。
おにぎりを食べたり温かいミルクティーを飲んだり。
しばらくするとすごく寒いことに気付きレインウェアを着込む。手も悴むほど。
上を見上げると時折、雲が切れたりするので「もしかして〜・・・・今日山頂に行けちゃう?」と期待している自分がいた。


避難小屋にてこれから進む登山道を見る
11時56分 甚之助避難小屋出発。
まだまだ快適な整備された登山道。
しつこいですが(笑)、周りはガスガスガス。登り始めよりはかなり晴れてはきたものの。
南竜分岐を過ぎて、幅の狭い整備された沢をいくつか越えると十二曲りと呼ばれるつづら折りの急登になる。
しかし(笑)。整備されているので歩きやすい。

(12:05) 整備された道

(12:15) 南竜分岐通過

(12:38)

(12:45)十二曲りに差しかかる
このつづら折りの道の途中に湧水「霊峰白山の延命水」がある。
水量は少なくて一口だけ飲んでみたが、やはり当たりの優しい水だった。


(12:49) 黒ボコ岩まであと少し 正面に見える岩がそれ
この霊水からもうひと踏ん張りで「黒ボコ岩」に到着する(12時52分)。

黒ボコ岩
相変わらず周りはガスガスガスのため通過。
するとすぐにだだっ広い湿地帯に出る。なんとここが弥陀ヶ原だった。ガスガスガスのため、最初は気づかなかった。木道で整備されたリトル尾瀬のような場所。

(12:55) 真っ白な弥陀ヶ原
ここを真っ白なガスの中を抜けると南竜ヶ馬場からのエコーラインコースとの合流点。
そして室堂に向けての最後の難所?「五葉坂」に差し掛かる。
岩ゴロゴロの急登で少しだけ難儀かなと思いきやよ〜く道を観察すると・・・・。
足の置場がある(笑)。なので歩きやすい。
すごいね。白山は。
この五葉坂の途中から時折、下を覗くとガスが切れかかった美しい弥陀ヶ原が見栄隠れしていた。

(13:01)エコーラインとの合流点 直進すると室堂

(13:10) 五葉坂を登る
この坂を登りきるとでっかい建築物がいきなり現れる。
これが今日のお宿である室堂ビジターセンターである(13時16分到着)。

室堂ビジターセンター到着 このバックには御前峰が見えるはずなんだけど・・・・・・。
まずは受付。完全予約制で一泊二食でひとり8,100円。
我々の寝床は「こざくら荘」という棟にある5号室の二段ベット下段。
窮屈かと思いきやカップルやグループごとに一名分空けてもらえたので楽だった。
またトイレは5号室のすぐそばの戸を開けて外に出ればすぐ。簡易水洗式。


ベットで横になって外を眺めると時折、ガスが取れてきて御前峰山頂が顔を出すこともしばしば。
晴れた時に登頂しようと考えていたが、とりあえず今日は今日で山頂に行ってみようと。

(13:44) 雲が段々取れてきている〜
外に出て靴を締めたり登山の準備をしていると。
ありがたいことにガスがどんどん取れてきて青空が。
ちょうど弥陀ヶ原より上が晴れている。下は雲海。いや〜ぁ。ありがたい。
大自然から最高のプレゼントをいただいたような気分。
重たい扉(白いガス)を開けていただいて「さあ、どうぞお入り」と言ってくれているような、そんな感覚さえあった。
14時14分 室堂ビジターセンター出発。
まずは目の前にある鳥居をくぐる前に一礼。
抜けるような青空の下。これまた石段などに整備された登山道を噛み締めるように登る。
何だかこの青空を見ていると嬉しくって。
ゆっくり進もうと思っても気持ちが焦ってしまって足早に。何度か同行者に早い!と叱られる(笑)。

(14:14)奥の御前峰に向けて出発
この登山道も半分以上が石段。それ以外も足を高く上げなくても、足の置場に困らなくても進むことが出来る安全に整備された道。
歩きながら、右も左もわからずに登った第一座目の赤城山登山。百名山完登を目指そうと思うきっかけを作ってくれた御嶽山。生まれて初めての北アルプス奥地への旅では雨で靴に水が浸水して半べそ状態になった同行者。今となっては逞しくなったものです。そしてこれまた熊と強風がとっても怖かった幌尻岳。紅葉が見事なトムラウシ。そして今年7月の鳥海山滑落事故などなど。
そして今、百座目の山頂に到達しようとしている。
いろいろな想い出が頭の中を駆け巡ってきたのであるが、嬉しいやら寂しいやら何だか複雑な心境。

(14:15)

(14:23)

(14:30)
そんなことを考えていると高天ヶ原を通過した。
高天ヶ原と言えば北アルプスの秘湯。素晴らしい温泉だったなぁ(笑)。
また入りたいなぁ。

(14:31)

(14:35)

(14:40) 右奥に奥宮の屋根が少しだけ見える
白山奥宮まであと数分というところで動画撮影開始。2台のカメラで同行者と撮りっこ。
標高が上がり息が切れやすくなるが、最後の登り。顔は自然にほころぶ。
奥宮で二礼二拍手一礼。
そしてあと数十mで山頂。
14時45分 白山御前峰山頂到着。標高2,702m。
やりました〜。日本百名山完登達成!




日本百名山完登達成です(*^^)v
嬉しいのはもちろんですがほっとしている自分もいます。
周囲は360度の絶景。白山の剣ヶ峰や紺屋ヶ池などはもちろんのこと、遠くは御嶽、乗鞍、そして槍穂までも見ることが出来る。
これ以上、何を望むかと言われそうなほど絶好なコンディション。
風は強くて冷たいがそれも心地よい。

山頂から見た大汝山と剣ヶ峰。そして紺屋ヶ池
早速、同行者が買って自分が担ぎ上げた(笑)、秩父名産ワイン「源作印」を開けて乾杯。

山頂標識から白山奥宮を見る
しばらく比較的広い山頂付近を行ったり来たり堪能。
また山頂付近にはそれほど多くの人がいるわけではないため「静かに大人しく(笑)、目立たず」に写真撮影。
近くにいらっしゃった方にシャッターをお願いした。
これも自分の願いだった。
山頂で偉そうに自慢だけはしたくはなかった(笑)。

手前は奥宮。先に見えるのは山頂標識

山頂付近から見た室堂
お池めぐりは明日にとっておくことにして今日は室堂へ向けて下山。

下山前に再度、奥宮に挨拶
15時39分 御前峰出発。
パワフルな雲海を見ながらゆっくりゆっくり下る。

(15:42)

(15:44)

(15:55)

(16:02) こうして見るとビジターセンターはやっぱりデカイ
16時07分 室堂ビジターセンター到着。
まずは鳥居に一礼。
そして、しばらくは余韻に浸りたくて後ろを振り返り御前峰山頂をぼ〜っと眺めていた。

ビジターセンターに戻ってきました
夕食は16時40分〜17時の間。結構、短い。
この夕食のビーフシチューがとっても美味い。特別なものではないが野菜も肉もいっぱい入ってトロトロ。
もちろんおかわりしました!

夕食後は暇。談話室もないし。
ますは日の入りを見に別山方面の展望台へ行き、きれいな雲海、そして真っ赤に染まる御前峰を堪能。
その後は本当に暇(笑)。仕方がないので残りのワインを飲みながらさっき撮影した動画を観ていた。

(17:19) 夕陽に染まる御前峰

(17:23) 夕陽に染まる別山

(17:23) 太陽さん また明日!
消灯は20時であるが、その前にいつの間にか寝てしまった。
<二日目>
朝は4時20分に起床。
トイレに行った際に空を見上げると落ちてきそうなほど大きくてたくさんの星が輝いていた。
これは御来光が期待出来そう。
身支度を済ませて5時02分に室堂ビジターセンターを出発。
もちろんあたりは暗いためヘッドライトを点けての歩き。

(5:02)室堂ビジターセンター出発
右手に見える御嶽付近が紫色に少しだけ明るくなってきた。

(5:18) 高天ヶ原通過

(5:31)奥宮にお参り
山頂付近に到着すると意外とたくさんの人たちがすでに御来光を待っていた。
風はあまりなく下は雲海。
コンディションは最高!

(5:32) 御前峰到着

御嶽をアップ

槍穂をアップ

乗鞍の横からのご来光になりそう

(5:50) 槍穂と乗鞍 もうすぐご来光だ
5時55分 乗鞍の稜線から太陽さんが顔を出す。
素晴らしい!やっぱりいいね!御来光。
でも今日は特別かも。

(5:55) ご来光です(*^^)v



(5:57) 逆さ白山と山頂標識

さっ、これから白山お池巡り。
朝陽で赤く染まった大汝山や剣ヶ峰を見ながらの散歩は最高。
御前峰山頂標識を越えて、御宝庫の手前を折れて急斜面を下る。
この道はなかなか険しく今回の白山登山で一番危ないと思えたのがこの付近。
そうは言っても北アルプスを歩いていればこのような箇所は普通にある。

(6:01)お池めぐりに出発

(6:03)

(6:05) 御前峰方面を振り返る

(6:05) 紺屋ヶ池に向けて下降

(6:14)

(6:17) 紺屋ヶ池

(6:17)御前峰、御宝庫を振り返る

(6:22) 大汝山を見ながら

(6:25) 翠ヶ池

(6:30)
千蛇ヶ池は万年池で覆われているはずなのに雪が解けてしまう寸前だった。やっぱり何か変だよなぁ。

(6:36)千蛇ヶ池

(6:38)

(6:57)
7時07分 室堂ビジターセンター到着。

さあ、朝飯だ。
ここは良心的て我々のような御来光&お池巡りをしてからでも朝飯が食べられるように6時30分〜8時までの設定になっている。
これは本当にありがたい。ありがたいついでにガッツリおかわりさせてもらいました。

ベットに戻りパッキングを済ませ退室。
すぐに下山するのはもったいなく、しばらくはビジターセンター前のベンチに座り、御前峰を眺めながら白山の雰囲気を満喫した。
本当に気持ちのいいひとときだった。

御前峰山頂と奥宮をアップ

御前峰山頂と奥宮をもっとアップ
9時02分 室堂ビジターセンター出発。
下りも汗をかかない程度にゆっくり進む。
今日は晴れ。登って来る人がかなり多い。スレ違い出来ない箇所は譲ったりと。
※最近、「こんにちは〜」という挨拶はおろか、道を譲っても挨拶をしない人が増えている。特に「山自慢をしそうな雰囲気を持ったじいさん」。若者やおばさまたちはみんなにこやかに挨拶をするのに。せめて会釈くらいはしましょうよ!

ビジターセンターを振り返って見る 奥が御前峰

(9:10) 弥陀ヶ原や別山もきれい
五葉坂を下りきると弥陀ヶ原に到着。昨日は見えなかった全容がよ〜く見えた。何だかほのぼのする場所だなぁ。
後ろを振り返るとどっしりとした御前峰がきれいに君臨していた。

(9:18) 美しい弥陀ヶ原

(9:26) 御前峰を振り返って見る
弥陀ヶ原を過ぎるとすぐに黒ぼこ岩に到着。
たくさんの人が休んでいたので通過。

(9:30) 黒ボコ岩通過
十二曲りの下りに差し掛かる。
登りの際には感じなかったが意外と急勾配。でも道はしっかりと整備されているため歩きやすい。
また景色も別山を正面にして南竜山荘付近も見える。
下山になってようやく白山の雰囲気を味わうことが出来た。

(9:31) 十二曲りを下る

(9:51) 正面の別山が雄大
10時04分 南竜分岐到着。
おそらく絶景を拝める場所はここが最後と思われ、ビジターセンターにて有料で分けてもらったお湯でコーヒーやら抹茶ラテやらを飲む。
と〜っても美味い。

南竜分岐からの眺め

南竜分岐からの眺め 下には甚之助避難小屋と別当出合の吊り橋も見える
ここから甚之助避難小屋へ下ると景色はあまり(笑)。
整備されてた歩きやすい登山道をゆっくり進む。
甚之助避難小屋にもたくさんの人が休憩していた。
中飯場を過ぎると別当出合までもう少し。
そして別当出合吊り橋まであともう少しというところで木道で足を滑らせて滑落してしまった女性二人組に出会った。一人は上でどこに連絡して良いやらわからず少し放心状態だったような。下を見るともう一人の女性が切れた谷側に10m近く滑落した様子。
幸いにも背の高い草木に守られて意識ははっきり。大怪我もなさそう。でもこの急斜面。レスキュー隊でないと上に上げるのは難しそう。
早速、自分が110に通報。救助を求めた。
二人組だったため、自分達がこの場にいては迷惑と思い(滑落した女性は恥ずかしそうでした)、その場はそのお友達に任せて別当出合へ下山したのだった(12時10分着)。
救助要請をしたので自分のすべきことはしたつもりです。
※後から下山した方に聞いたのだが、やっぱり野次馬根性で何をするわけでもなく「心配をするフリ」をして居座っている人が何名もいたそうな。見せ物じゃないんだから(笑)。

別当出合到着
数十分後、救急車が到着。中からはレスキュー隊らしい方が降りてきた。
一応、そのレスキューの方に彼女の状態と現場状況を説明をした。
この後はパトカーと消防車が到着。その後はどうなったがわからないが、パトカーはすぐに帰ったようだったのでおそらく大丈夫でしょう。
別当出合登山口では残ったワインをコーラ割りして飲んだり、ゆっくりと過ごした。

そして13時30発の金沢駅行きのバスに乗って白山を後にしたのだった。
………………………………………………………………………………………………………
百名山完登を達成して今、思うこと。
キザなセリフなのかもしれませんが、
それは「自分の人生において、大きな大きな宝物(経験)をいただいた」。そんな気がします。
自分の滑落による骨折などありながらも夫婦共々、無事に登ることが出来、本当にありがたく思っています。
今や登山のない生活は考えられません(笑)。
これからも命ある限り、その命を大切にしながら登山を続けるつもりです。
………………………………………………………………………………………………………
|