今回、穂先へ登る時にはカメラを片手に持って登りました。実は色々な雑誌やホームページで探しましたが、事細かに岩場を紹介したものがありませんでしたので・・・・。
出来るだけ細かく記録に残すことにしました。といっても滑落しない程度にです(笑)。
14:50 穂先登頂開始です。さっき渋滞するほど混んでいた穂先が若干空いてきたようです。我々の前には北岳や甲斐駒などにも登ったことのあると仰っていた初老の夫婦が挑みます。
登り始めは登り下り同じ道を使いますので譲り合い。グリップの利いた傾斜もそれほどない登りやすい道です。
傾斜を少しトラバースするような道を進みます。下部の画像付近は高度感があるように見えますが、それほどでもなく両足をきちっと安定させて進めば問題ないと思います。
ここから上に向かって登ります。グリップが大変利いており三点支持(私は「まずは足場をしっかり固定すること」が先決だと思っている)をすれば全然大丈夫〜。
下部の写真はちょっと意地悪(笑)ですが、高度感を出してみました〜。
すると小槍の付け根部分に着きます。ここで一息。ちなみにこの場所は山荘方向からは見えません。隠れ場所?のようなところです。前が支えて進めないこともありますが、ここまで約8分もかかっています。
ここからはいよいよ穂先特有の本格的な岩場が始まります。といってもグリップはしっかりしていますし、怖がらずにゆっくり進めば危険なことはほとんどないと思います。
ここで最初の梯子(24段)。傾斜が結構あり、ゆっくり一段ずつ上がれば怖くありません。これを登りきると穂先全体の1/2〜2/3以上は登ってきています。ここまで山荘から約13分。
ここで下り道と出会います。何となくほっとするひととき?
そして短い梯子を登ると・・・・私がこの穂先で一番難しいと思える箇所。鉄の杭が岩場に打ち込まれており、これを掴み、また足場にして登ります。といっても、ゆっくり慎重に三点支持で進めば大丈夫。何が言いたいかというと、穂先はこの程度が一番難しい・・・・ということはそれほど難しくはないんです〜。
するとここで下り道と完全に合流。譲り合いながら進みます。
ラストスパートです。再度、下り道と別れて、残すは梯子二つのみ。ここまで山荘から約24分。ひとつ目の梯子は17段。ここも傾斜があり、怖さはありません。
そして最後の梯子!!31段もあります。しかも傾斜があまりなく垂直に感じます。
15:17 槍ヶ岳山頂到着。山荘から27分。標高3,180m。
山頂は巷で云われているよりも広く感じました。畳20畳くらい(それ以上?)ありそう。
残念だったのが立山〜剣岳方面はガスって展望がほぼ無しでした。しかししかし、高度感もあり大絶景!!。穂高連峰や常念岳方面はとってもよく観えます。
まさに「オヤマの大将」気分とはこんなことなのだろうか?
大天井岳、常念岳方面
穂高連峰方面
下からはどんどん登山者が登ってきます。写真撮影も大渋滞(笑)。なので、そろそろ失礼することにしました。
15:33 下山開始です。下りは登りよりも高度感がありません(登りで慣れてしまったのかも)。最初の梯子を下りる時が一番緊張しました。
あとはお尻を岩に付けてスリスリしないように下りればOKだと思います。登り同様、足場をしっかりと固めることを心掛ければ滑落はありえません。
下りで一番難しいと思った場所が下部の画像部分です。狭い足場をトラバースして行きます。錆びた鎖(笑)が付いていますので、それも補助に使うとより安全かと。
16:00 槍ヶ岳山荘に帰還。
早速、山荘名物?の生ビール(1,000円)で乾杯しました〜。おそらく500mlくらいは入っていると思います。こんなところで生ビールとはなんと贅沢なことでしょうか!!欲を言えばもう少し冷えていると最高なのに〜。
ほとんど飲めない同行者もコップ一杯分くらいは飲んでいました。槍ヶ岳効果でしょうか。ビックリです。
登り終えた穂先を観ながら、しばらくぼ〜っとしていました。酒が入ったせいでの、頭がぼ〜っとしたのもあるのでしょうか(笑)。しかし何だか感慨深いものがあります。同行者と山登りを初めて約1年と少し。まさか、この期間で槍に登れるだけの体力と技術?が付くとは思いませんでした。しかも一泊二日の日程で。
ここまで事故や怪我もなく、楽しく登山出来たのは、何かの後押しがないと不可能ではなかったかと思っています。その、後押ししてくれた存在に心から感謝しています。
これからもまだまだ、登山人生が続くと思われます(笑)。
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10.8.7 |
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