悪沢岳〜赤石岳(二日目 その2)

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一日目
椹島 8:04→千枚岳登山口 8:17→鉄塔下 9:20→標高1,500m標識 10:09→清水平 11:37→標高2,100m標識 12:46→標高2,300m標識 13:22→駒鳥池 14:08→千枚小屋 14:58
行動時間(休憩時間含む) 6時間54分

二日目
千枚小屋 5:02→千枚岳 5:46→丸山 6:35→荒川東岳(悪沢岳) 7:10〜27→中岳避難小屋 8:23〜36→荒川中岳 8:41→荒川前岳(荒川小屋分岐点からダッシュでピストン) 8:47〜54→荒川小屋 9:49〜10:11→大聖寺平 10:45→小赤石岳の肩 11:53→小赤石岳 12:13→赤石岳山頂 12:45〜55→富士見平 14:56〜15:06→赤石小屋 15:37
行動時間(休憩時間含む) 10時間35分


三日目
赤石小屋 6:07→赤石岳登山口 9:10→椹島9:15
行動時間(休憩時間含む) 3時間8分

三日間の行動時間(休憩時間を含む) 20時間37分


※同行者の体調が万全でないためかなりゆっくりペースです。休憩も所々、数多く行っています。

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荒川小屋では名物のカレーを食べようかと思っていたが、同行者が「カルピス売ってるよ」と言った一言でカルピスに変更。
これがめちゃめちゃ美味かった!


今回、ここに来てこの荒川小屋で宿泊するのもいいなぁって思えた。非常に山深い場所に建ち秘境感たっぷり。しかも右手にはどっぷりとでっかい赤石岳。左手には荒川三山。水場も近いし。
こんな場所でゆっくりするなんて贅沢の極みかも。

10時11分。荒川小屋出発。
最初は急登。しかし10分もすると左手に赤石岳足元?を見ながらのトラバース。標高を上げるに連れて後ろにはさっき歩いた荒川三山がドカッと君臨。
気持ちがいいし清々しいし何なんだろう。この至福感。

大聖寺平へ向けて気持ちのいいトラバース道を進む(10:30)


赤石岳の足元を見ながら進む(10:34)

10時45分。大聖寺平到着。
この付近から見る景色にも圧巻。
ここから見る荒川三山って三俣山荘やや上から見た鷲羽岳にすごく似てる。

大聖寺平到着 先に見えるピークが小赤石岳の肩


大聖寺平から見た荒川三山

ここからが急登。つづら折りのガレ場を小赤石岳の肩までずっと登り。
ただ、急登と言っても背中の景色があまりにも素晴らしいために何とか踏ん張りも利くもの。

後ろを何度も振り返って見た荒川三山(11:00)


ダマシ平から小赤石岳の肩に向けて(11:01)


なかなかの急登なんですよね(11:23)


急登から見た丸いダマシ平(11:28)

ハアハアしながらよくやくピークに到着。
このコースの中で千枚岳〜荒川三山を一番よく見ることが出来るかも。でも我々が到着した時にはガスが上がってきてしまっていた。

進行方向を見ると徐々にガスが掛かってきた小赤石岳と主峰赤石岳のピークが完全に視界の中に。
ガスで真っ白になる前に早く到着しなきゃ!

小赤石岳の肩から見たこれから進む稜線(11:53)


ここからは稜線歩き。右側はすでにガスが上がってきてしまって真っ白。時折、これまたでかい聖岳が姿を現すが本当に時折。しかし左側はまだ晴れているようで赤石小屋などもはっきりと見える。

先のピークが小赤石岳(12:02)


稜線から百間平方面を望む(12:04)

12時10分。小赤石岳到着。標高3,081m。この日六つ目のピーク。
ここから見る赤石岳がまたカッコいい。

小赤石岳山頂から見た赤石岳(12:13)

さあ、ラストスパート。一旦下り、赤石小屋方面との分岐点でザックをデポ。
身軽にして赤石岳山頂へ向かう。
当初は百間洞〜聖岳〜聖平ルートを通って椹島へと考えていたが明日は一日雨予報。素直に赤石小屋で一泊して下山することにした。

ここからの道もガレ場の急登。標高も高いしハアハアが増す。

ガスが切れないかなぁ(12:31)


ガスが切れてきた。赤石岳山頂はあのピークの少し向こう(12:32)

そして12時45分。とうとう赤石岳山頂到着。標高3,120m。本日七つ目のピーク。
ここまで長かった〜。
ガスが上がってきてしまって周りはかなり白いが、それでも時折晴れてくれて、天候が崩れなけれれば進んだであろう百間洞〜聖岳方面もはっきりと肉眼で捉えることが出来る。

赤石岳山頂(下に見えるのは赤石岳避難小屋)


赤石岳山頂 奥に見える雪渓のある山はおそらく聖岳

そんなことで山頂で休んでいると若いお兄ちゃんがやってきて「鳥がぐぁぐぁ鳴いてましたよ」と話し掛けてきた。そりゃ雷鳥だよ!
早速、探すと親子の雷鳥ちゃんたちを発見。
実はそのお兄ちゃんは赤石小屋の従業員だった(笑)。翌朝、朝食の案内をしてくれたのは「彼」だった。ちょうど昨日と今日が休みで友達のいる千枚小屋まで遊びに行った帰りだったとのことだった。

ちなみにこの夏、赤石小屋との分岐点から赤石岳山頂までの間に4家族もの雷鳥ちゃんたちが住んでいるらしい。

雷鳥の親鳥


赤石岳山頂からは赤石小屋との分岐点まで戻りザックを回収。

赤石小屋への道との分岐点から見た赤石岳山頂(13:16)

赤石小屋へと下山する。しかしここから富士見平までの道が意外と難儀。ガレ場の急坂を下るのであるが勢い余ると滑落の危険や頭からダイブなんてこともあると思う。なのでゆっくりゆっくり下る。

大倉尾根から見た赤石岳(13:20)


大倉尾根から見た小赤石岳(13:25)

砲台休憩所と言われている場所で一旦、休憩。ヘリポートのような平らな場所だった。

さらに下るが、コースをよく見るとどうやら赤石岳稜線から小赤石岳稜線へトラバースしているよう。赤石岳山頂付近から赤石小屋を見ていたら、どう見ても小赤石岳の稜線上に建っているようにしか見えないため気にはなっていた。
このトラバース道も足場のない箇所もあり、飛ばすことは出来ない。

大倉尾根を進む(14:12)

そして、また登りかよ〜って思ってしばらく我慢していると富士見平に到着する。
ここからの景色もまたまた素晴らしい。今日、歩いてきた千枚岳〜丸山〜荒川三山〜赤石岳。そして名前の由来になったであろう富士山までも見えるのである。
はっきり言って「こんなに歩いたんだ」っていうのが正直な気持ち。
ここから下ってしまうともうこれだけの展望を得られる場所はない。なのでしばらく佇む。

すると次から次へと千枚小屋から一緒っていうよりも椹島から一緒で付かず離れずだった方々と最後に合流。このルート。ほとんど同じ行程を進むため否が応でも皆さん顔見知りになり、自然と連帯感のようなものが生まれている。
最後に皆さんと一緒に絶景を眺め、我々は最後に下山開始。

富士見平から見た荒川三山〜千枚岳(14:56)


富士見平から見た赤石岳〜小赤石岳(14:56)

非常に歩きやすい道をゆっくりゆっくり下る。何だかビクトリーロードを歩いているみたい。

15時37分。赤石小屋到着。
受付は山雑誌でも紹介されていた女性の管理人さんだった。
我々の寝床は二階の更衣室のすぐ横のスペース。布団は「寝袋+毛布」。
なかなか混んでいて横に荷物を置くような余裕などはなかった。でも北アルプスの人気山小屋よりはずっといい。だって上を向いて横になれるんだから。


トイレは千枚小屋同様、外にある。ただ小屋から意外と距離があるため面倒。なので夜中のトイレは避けた方が無難。

食事は夕飯は17時40分から。二順目のよう。朝食は4時20分からもあるらしいが我々はもう下るだけなので5時からにしてもらった。
特に夕飯は名物のしょうが焼き。ご飯が進んで困った(笑)

          夕食の生姜焼き                          朝 食


              我々の寝床                        二階から見た一階

この小屋からは赤石岳や聖岳が見え、樹林帯の中に建つにしては展望も良い。

夕食後、小屋の展望台から見た赤石小屋と赤石岳


赤石小屋前から見た聖岳

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15.8.11〜13
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