大分県 塚原温泉 火口乃泉 
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奥湯の郷からは一旦、由布院の街中に出て、由布岳を巻き、更に伽藍岳を見ながら大分道の側道を進み、白い噴煙が大量に吹き出ている山肌の禿げた箇所が見えてくる。これが塚原温泉火口乃泉。


現地に着くと少しであるが白いものが上から降ってきていた。雪だ。どうりで寒いわけだ。

上を見上げるとものすごい勢いで噴き上げる白い噴煙(噴泉)を見ることが出来る。

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早速、受付で家族風呂をお願いする。一時間で2,000円。ちなみに通常の日帰り入浴は一人500円。露天風呂は休み中。また離れにも家族風呂があるらしいが2,500円とのことでやめておく。

        塚原温泉火口乃泉全体の様子                    家族湯建屋

鍵を借り家族湯3番に入る。設備は脱衣かごと木製のベンチと掛け時計のみ。至ってシンプル。

まず浴室への扉を開けるとまぁ何とも風情のある浴室なんだろう。湯治場の雰囲気プンプンである。「THE温泉」というに相応しい。この浴室の雰囲気ですでに殺られる(笑)方も多いかと。

           家族湯(3番)                            浴槽をアップ

浴槽は二人用程度の大きさで木の桶が二つ、きれいに並んでいる。

ここには石鹸類は置いておらず使用も禁止されている。環境を考えても当然そうした方がよいが、ここのお湯は強酸性で分析表によるとPHは2.1もしくは1.4。他の方々のHPを拝見すると1.4と書かれている方が多いが共同浴場に掲示されている分析表が二つもあり、大分県公害衛生センターのものは1.4と書かれているが、大分県衛生環境研究センターのものはPH2.1。いったいどっちが正しいのか?
いずれにしてもこれだけの強酸性だと石鹸類を使う意味がないし、仮に使用したとしても泉質的に泡が立たないはず。


                湯口                           家族湯(3番)から見た景色

お湯は貝汁のようにやや濁っている。気のせいかもしれないが、やや緑色に濁っているかも。
そして浴槽底には細かい湯花が沈殿している。源泉温度が高いため、湯口からはちょろちょろとお湯が掛け流されている。お湯の温度はこの寒さにはちょうどよく、体感温度は42℃くらい。最初は外気が冷たいせいか、かなり熱く感じ、ジンジンしてきたが慣れてくると適温となる。
強酸性のためかキシキシ感が強いかと思いきや全くそれは感じなかった。意外と刺激が少なくてびっくり。
飲泉すると想像の通りレモンのように酸っぱい。正直、決して美味いものではない。また、しばらく出たり入ったりを繰り返していると同行者いわく泉質のせいか体への刺激が強いためにかゆくなってきたのであった。
自分も時間が経つにつれて粘膜(笑)が少しヒリヒリしてきた。
そのため貸切時間の半分弱は足湯に切り替えたのであった。

浴槽


見た目は大人しそうだが実はガツンとくるお湯なのかもしれない。きっとそうに違いない。
ちなみに上がった後、湿疹があった箇所が見事に完治したのであった。恐るべし塚原温泉。

一人200円を払えば遊歩道を歩いて噴泉を見ることが出来るらしいが、雪のちらつく激寒の日。今回はすぐに車へ戻った。


泉質=酸性・含鉄(T.U)・アルミニウム−アルミニウム-硫酸塩泉 泉温=63.4℃
PH=2.1
(H19.大分県衛生環境研究センター分析の表を参照)

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火口乃泉。
地球のパワーと凄さを目で見て、そして肌で感じることが出来る温泉だと思います。
快晴な日にはここからの景色もさぞ素晴らしいんだろうなぁ。

時間があれば、お弁当でも持参して、ここでプチ湯治なんていうのも贅沢だと思います。


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14.1.13(立ち寄り入浴)

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