新潟県 咲花温泉 湯元館
………………………………………………………………………………………………………

今年の年末。大型連休となりますが同行者の休みと合わないために週末のみの旅となりました。
また、どこに行こうかと迷いましたが青春18きっぷで無理なく行けることを考えて、まだ未入湯である咲花温泉に決めました。

………………………………………………………………………………………………………

新津温泉で少々、石油臭まみれになった体に喜びを感じながら磐越西線に乗る。
新津を出発するなり車窓はかなり雪深く、五頭連峰を左手に見ながらの鉄道の旅は本当に心地よい。そしてディーゼル車特有のエンジン音や匂いもなんだかとっても落ち着く。こんなのんびり旅も久しぶりだなぁ。

車窓から見た五頭連峰?



下車した咲花駅は無人駅。駅前には自販機もなく、きれいなトイレしかない。
ここから磐越西線の線路際にある温泉街(と呼べるかな?)を歩くこと5分ほど。奥まったところに宿泊先である「湯元館」がある。


湯元館は中規模の旅館の様子。改築したような部分も多々あり、きれいにされていた。

列車の到着時間の都合上、予定チェックイン時間よりも早く到着してしまったが、快く部屋まで案内していただいた。
またここ湯元館は三階まであるがエレベーターがあるため、足の悪いお年寄りでも安心して利用出来ると思う。

我々の宿泊した部屋は「松」という部屋。残念ながら川側ではなく線路側の部屋だった。しかし、部屋は広くてしかもシャワートイレ付き。快適であった。




<温泉>
一階の玄関を入って正面のところに位置する。
男女別の浴室。貸切風呂もあるらしいが、我々はじゃらんでの予約であり、宿への直接予約でなければ有料らしいのでパス。


脱衣場はやはり旅館らしく非常にきれいにされている。

浴槽はひとつ。露天風呂はない。しかし、自分は露天風呂へのこだわりはなく、お湯が良ければ満足するのでOK。

浴室への扉を開けると香ばし硫黄の香り。とっても心地よい。そして目の前には鮮やかな黄緑色と表現した方がよいのか。とっても美しい色をしたお湯が掛け流されている。


体感温度は42℃くらい。この寒さでは適温ある。ゆっくりと浸かっていることが可能。
また、温泉に浸かっている間は肌がペトペト感が強いが「美肌の湯」と言われる温泉らしく、上がるとしっとりさらさら。顔は化粧水を付けたような感覚になる。
※せっかくなので男なのにもかからわず、温泉水を何度も顔に塗りたぐった(笑)。

時折、お湯の匂いをクンクンと嗅いでみたが、硫酸塩の匂いが強く、硫黄臭は上品に漂う程度(実は到着したばかりの頃は新津温泉の石油臭が勝っていて自分の鼻が判別不能に陥っていたのだった)。

また浴槽の中には黒い湯花はちらほらと浮かんでおり、本物の温泉の証を見ることが出来た。

飲泉をするが、ほんのり硫黄臭+苦味。飲めない温泉ではなく、意外とグビグビいけそう。



それからこの宿の目玉は景色かもしれない。他の咲花温泉の旅館も立地的にそうであるかもしれないが、阿賀野川沿いにあるため、川を見ながら内湯で入浴が出来るのである。
この時期、堤防工事とやらで景観を少しは損ねたものの、ゆったりと流れる阿賀野川を見ながらの湯浴みは格別なものになった。



カラン、シャワーはもちろんあり、シャンプー、ボディーソープもある。

この宿は日帰り入浴者を積極的に受け入れているような感があり、自分が入湯している間にも宿泊客とは一度も一緒にならなかったが、日帰り客とは何度も一緒になった。



<食事>
夕食は部屋食。朝食は二階の大広間でいただく。時間はある程度、選択可能な様子。
我々は夕食はPM6時から。朝食はAM7時半からにしてもらった。

味はどれも美味しくて満足。揚げものは揚げたてを運んでいただけるし、冷酒は氷水に浸けた状態でいただける。
また意外だったのは刺身が美味かったこと。山奥ながら身が厚くてプリプリしていた。咲花温泉は海へ近いと言えば近いので新鮮なのかも。

<夕食>




<朝食>



………………………………………………………………………………………………………

源泉名=咲花温泉6号井
泉質=含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉 PH=7.8
泉温=50.2℃

………………………………………………………………………………………………………

帰路は磐越西線を東へ向かって進む。
この選択は大正解で途中の車窓からの景色が素晴らしく、特に阿賀野川そして11月に登った磐梯山の雄姿が素晴らしかった。



この咲花温泉は美肌の湯と謳っているとおり、お湯から上がった後の肌触りが本当に違いました。しっとりさらさらが継続し、自宅へ到着してもその質感は健在。恐れ入りました。

同行者はここのお湯がかなり気に入ったらしく、また数年後には実行するであろう飯豊連峰登山の帰りにはぜひ寄りたいと思っています。

………………………………………………………………………………………………………



                     TOP   入湯リスト



14.12.27〜28(宿泊)
………………………………………………………………………………………………………