長野県 小谷温泉 山田旅館
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雨飾山登山中、山田旅館内湯の光景が頭の中を巡っていました。寒かったせいもあったかもしれませんが。
そんなことで下山後は一目散に山田旅館へ向かいました。

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久しぶりの訪問。以前(2007年)宿泊した時とほとんど変わっていない。
さすがは登録有形文化財。しっかりと保存されているし風情もある。



早速、受付へ。女将さんだろうか?新館にある露天風呂付のお風呂がいいか、内湯がいいかを質問される。
もちろん「内湯」。即答した。入浴料二人分1,000円を払い中へ。
※露天風呂は健康館という別館にある。内湯は昔からの元湯源泉を使用。露天風呂は新湯と呼ばれているお湯を使用しているらしい。



脱衣所に入ると誰もいない。貸しきりか?と想ったのも束の間。次から次へとお客さんが入ってくる。
やっぱり人気の温泉なんだなぁ。



内湯には浴槽が一つ。浴槽奥には寝湯が可能なスペースを設けている。木製の枕に頭を置いて浸かればOK。また奥の柱の中から大量のお湯が掛け落とされている。ここのお湯は加温・加水なしの本物の温泉。
浴槽からはお湯が豪快にバッサバッサと溢れている。この光景を見ただけでもなかなかの湧出量なのが想像付く。ちなみにこの浴槽が約50分で入れ替わるほどの投入量らしい。
奥にはカランが2基あるが水しか出てこない。なのでお湯が欲しい場合は浴槽内の温泉をすくって使うことになる。



掛け湯を入念にしていざ、入湯。
浸かった瞬間から登山で疲れた身体が一気にほぐれていくようだった。

体感温度は40〜41℃くらい。以前よりも少し低くなったと思う。でもそれって昨日の雪が原因で下がっただけなのかな。それともこのあたりが震源地になった昨年起きた地震でかなぁ。詳細はわからず。
しかしこの熱くもなくぬるくもない温度はリラックスするにはベスト。肩を出して入ればかなりの長湯が可能。



肌触りはお湯に浸かっている間は最初はヌルヌル感→そのうちにキシキシ感。そして上がるとスベスベ。温泉分析表には炭酸水素塩泉と書かれているか、泡付きはほとんどない。きっとお湯を勢いよく掛け落としているうちに炭酸が抜けてしまうのだろう。
お湯の色は無色透明のようだが空気に触れるに連れて薄く濁ってきている様子。なので浴槽に溜まっているお湯は少し濁っている。
飲泉してみると鉄臭とほんのり塩味。美味しくはないがコップ一杯程度ならば飲めない味ではない。


この浴室の雰囲気といい、お湯といい、やっぱり山田旅館の元湯は素晴らしい。
久し振りの歴史ある名湯に感激してまったりさせてもらった。


泉質=ナトリウム−炭酸水素塩泉 PH=6.8
湧出量=108L/min(自然湧出) 泉温=44.5℃

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この山田旅館は今回で二度目の訪問になりました。
やはりお湯は一級品で昔から湯治宿として重宝されていたのも頷けます。
しかもこのお湯は自然湧出であり、発見された1555年以降からも絶えることなく湧き続けていることに大自然の凄さを感じます。

一泊二食付きだとなかなかよいお値段なのですが(笑)、やはりこのお湯は宿泊して何度も浸かりたい。
そう思わせてくれる温泉でした。

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15.10.25
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