奥 穂 高 岳

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一日目(8/10)
AM5:45 上高地バスターミナル出発→徳沢(AM7:16〜29)→横尾山荘(AM8:21〜37)→本谷橋(AM9:31〜44)→涸沢小屋(AM11:56〜PM0:15)→ザイテングラート取付(PM1:18〜27)→PM2:48 穂高岳山荘到着

合計時間 9時間2分(休憩、食事時間全て含む)


二日目(8/11)
AM5:23 穂高岳山荘出発→AM6:04 奥穂高岳山頂到着→AM6:22 下山開始→AM7:17 穂高岳山荘到着(下山時はすれ違い渋滞のため、待ち時間長し)

AM7:35 穂高岳山荘出発→AM8:44 ザイテングラート終了(下山時はすれ違い渋滞のため、待ち時間長し)→涸沢小屋(AM9:33〜44)→涸沢ヒュッテ(AM9:51〜AM10:35)→本谷橋(AM11:57〜PM0:13)→PM1:05 横尾山荘→徳沢園(PM2:11〜26)→PM3:23 明神館→PM4:06 河童橋到着

合計時間 10時間43分(休憩、食事時間全て含む)


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<二日目>
朝食はAM5:00からとのことだったのでお弁当にはしなかった。今日はそんなに急がなくても大丈夫なはずだし、少しでも荷物やゴミを減らしたかったから。
しかし、同行者はゆっくりとご来光が見たかったと後悔していたようだったので、今後はとにかくお弁当にしようと思う。

AM5:00少し前に朝食開始。当初は混むと思われていたため並んではみたものの余裕で一巡目に食べることが出来た。
朴葉みそが出て嬉しかったが、六人で一つのみそを割り当てられているため、「良識のない方」は平気で直箸で突っつく。それとも自分が気にし過ぎなのでしょうか。ちなみに自分は一応、気を使ったつもりで「取り箸」を用意しましたが、全く使わない「おじさま」がいました。あなたの直箸が触れたものを食えるか!!って思いました(笑)。これについては山荘側でも少し考えた方よろしいかと思います。グループでない限り、あまりいい気分にならないと思いますので。

           食堂を上から                            朝食

食事をし始めると段々と明るくなってきた。ご来光だ!
卵かけご飯にして急いでご飯を食べ終えて外に出る。いや〜あ。素晴らしいね〜。常念岳がいい味出してる。ちょうど常念岳の肩付近から堂々と太陽が昇ってきたのであった。

今日のご来光は「かっこよさ」を感じた。

常念岳横から顔を出した太陽さん(AM5:11)


AM5:23 穂高岳山荘出発。
大きなザックはデポしているため身軽で楽ちん。最初から高度感のある鎖+ハシゴに差し掛かる。昨日、滑落事故があったと思われる箇所も無事に通過。実際に取り付いてみると下から見ていたよりも怖くない。

穂高岳山荘出発(AM5:23)


出発直後の岩場と右奥に見える笠ヶ岳


これから登る岩場とハシゴ


ハシゴの真下

ハシゴや高度感のある箇所を超えると今度は浮石が怖い。意外とこの浮石が多くてゆっくり進まないと石を落としそうになるので要注意かも。自分の落石で人を傷付けることは絶対にしたくないもんなぁ。

標高も3,000mを過ぎているため、意外と息が切れやすい。景色を楽しみながら進む。

最初の直登が終わり、一息つける(AM5:30)


こんなガレ場が山頂付近まで続く(AM5:36)


登ってきた道を振り返ると槍の穂先が(AM5:46)


左奥にある奥穂山頂の祠を肉眼で見ることが出来る(AM5:54)


右手にジャンダルムの全容が出現(AM5:57)

上の画像のようにジャンダルムが大きく見えてきたら山頂まではあと少し。

AM6:04 奥穂高岳山頂到着。
標高3,190m。日本第三位の標高。景色は絶景。人は意外と多し(笑)。写真撮影は順番待ちだったほど。
ここは360℃の絶景を眺めることが出来る日本屈指のビューポイント。素晴らしい。素晴らしすぎる〜。
天候は良いのであるが我々が山頂にいる間、山の稜線にガスがかかってきたのが少し残念だったのではあるが。

またラッキーなことにジャンダルムに向かってブロッケン現象が発生。非常に貴重な経験をすることが出来た。ガスがかかったのはこれを見るためと思えば、逆にありがたい限りである。「人間万事塞翁が馬」でしょうか。

奥穂高岳山頂到着(AM6:04) 奥に見えるのは涸沢岳と北穂


奥穂高岳山頂から見た上高地


奥穂高岳山頂から馬の背〜ジャンダルムを見る


奥穂高岳山頂から見たジャンダルム&虹ブロッケン

やっぱり人気の山で沢山のハイカーさんがどんどん登ってくる。下山するのが困難になると思い始め、あまりゆっくりも出来ずに下山開始(AM6:22)。

下山開始(AM6:22)


下山開始直後に見た御嶽山・乗鞍岳〜焼岳〜ジャンダルム


大きなジャンダルムとも、もうお別れ

予想は的中。下からは沢山のハイカーさんがどんどん登ってくる。そんなことでなかなか先へ進めず。登り優先だから仕方がないにしても結構、つらい。少し譲ったら下りであっても行かせてくれればいいのにって思うこともある。だって登りよりも下りの方が時間がかかったくらいなんだから。普通じゃありえないよ〜(笑)。

色々と書いたが下りは要注意。穂高の事故のおよそ8割が下りで起きているらしい。

穂高岳山荘に向かう下り道


穂高岳山荘に向かう下り道(赤い屋根が穂高岳山荘)


穂高岳山荘に向かう下り道(赤い屋根が穂高岳山荘)


穂高岳山荘に向かう下り道(赤い屋根が穂高岳山荘)


AM7:17 穂高岳山荘到着。
意外と疲れた。きっとザイテングラートも山頂からの下りと同じことになるだろう。リュックサックにパッキングをし直して、さっさと穂高岳山荘を後にする(AM7:35)。

穂高岳山荘到着(AM7:17)


穂高岳山荘から見た白出沢側(正面の山は笠ヶ岳)


穂高岳山荘出発直後に見た涸沢カールと常念岳
(ここからザイテングラートの岩場へと入る)

空はピーカンへと変貌。素晴らしい景色と引き換えに日差しが強い〜。肌がジリジリ痛い。

しばらく下ると雷鳥ちゃんに出会う。今回は天気が良かったため会えないかと思ったけれど・・・・会えて感激。

単独でいた雷鳥ちゃん


ザイテングラートを下る(AM8:03)

最初は順調だったが徐々に渋滞が。
登りの方を譲ると平気で5分くらい経ってしまい、なかなか進めない。

また、一度登りで通っているため思いのほか、下りやすかった。

渋滞がひどいザイテングラート(AM8:18) ところどころでこれらを譲らなければならない(泣)


ザイテングラートももう少しで終わり(AM8:25)

AM8:44 ザイテングラート終了。
ホッとするのと同時に何となくさびしさがこみ上げてくる。この時、後で涸沢でゆ〜っくりと穂高の雄姿を眺めようと心に決めたのであった。

下り切ったザイテングラートを見上げる


思わず拝んでしまいそうな常念岳(ザイテングラート取付にて)


涸沢槍をアップ(ザイテングラート取付にて)


ザイテングラート取付から涸沢に向けての下り

ガレ場で足を取られながらも、雪渓を渡り樹林帯をしばらく下ると涸沢小屋。ここではお決まりのソフトクリームを食べる。ここで食べるソフトクリームは最高だね!

涸沢小屋のソフトクリーム+前穂〜吊尾根〜奥穂

ソフトクリームを食べたら、今度は食事だ。せっかくなのでメニュー豊富な涸沢ヒュッテに向かう。

涸沢ヒュッテではちょうど特等席?が空いており、そこに陣取って食事タイム。山では当然ながら(自分の中では定番)カレーライス900円也。少し辛めで意外と美味い。ビールが進む味(実際はビタミンスーマッチだが)。

涸沢ヒュッテで食べたカレーライス+吊尾根〜奥穂

やっぱり涸沢からの景色は絶景。空はピーカンのため余計に映える。上高地から危険な箇所を一切通らずにこんな大絶景を眺めることが出来るなんて贅沢の極みだと思う。
予定通り、ここでまったりさせてもらう。う〜ん。すんごく気持ちいいよ〜。
ちょっと暑いけど・・・・(笑)

涸沢ヒュッテから見た前穂〜吊尾根〜奥穂



涸沢ヒュッテから見た奥穂〜涸沢岳


涸沢ヒュッテから見た涸沢〜北穂〜飛騨泣き

我々にしては随分とまったりさせてもらった(約45分)。
AM10:35 涸沢ヒュッテ出発。

実はここからが長い長い。ある意味、苦行かもしれない。
あまり面白みのない道を本谷橋→横尾と過ぎ、徳沢園でソフトクリームを食べ(400円)、明神→河童橋へと歩いたのであった。

本谷橋〜上高地間で唯一、大自然を楽しめた屏風の頭


徳沢園のソフトクリーム(400円) 個人的には涸沢小屋の方が好きです


明神館前にて

PM4:06 河童橋到着。
穂高方面を見上げるとガスっていた。しかし、この日の河童橋はすごい人の数。

河童橋から見た穂高連峰

とりあえず、今日の宿泊先である西糸屋山荘(男女別相部屋)へ向かい、まずはお風呂で汗を流して夕食を食べて再度、河童橋へ。
するとガスが切れて前穂〜奥穂〜ジャンダルムがはっきりと見えていた。中腹には岳沢小屋の明かりも。
そして逆側を見ると明日登る焼岳がきれいに姿を現していた。

明日も天気予報は晴れ。
きっと焼岳山頂からも大絶景を見ることが出来るだろうなぁ。とっても楽しみ。

それからもう定年退職された会社の大先輩がこの焼岳を百名山の百座目にされるとのことで、その下見も兼ねてきます(*^^)v

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今回、初穂高でしたが、予想通りの結果となりました。一度穂高に足を踏み入れると抜け出せなくなります(笑)。
余程、自制しないと百名山完登よりも穂高優先になってしまう可能性大です。

ここはとにかく素晴らしい山域です。様々な顔を持ち、大自然の強さ・優しさ・怖さ・そして偉大さ等々、この短い一泊二日の山旅の間だけでも色々なものを感じさせてくれました。本当に奥が深そうです。

今回は天気に恵まれ、出会いに恵まれ、大自然の様々なものを感じさせていただき、また無事に登頂・下山出来ました。
いつもいつも本当にありがたいことです。

来年は今回、自重した重太郎新道を登るか、もしくは北穂山荘の生姜焼きを食べに行くか検討中です(*^^)v

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13.8.10〜11

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