那 須 岳

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先日、今年の百名山登山はもう最後と思って高妻山に登ってきました。しかし、やっぱりもう一座という気持ちがムラムラと・・・・・。

登った際には三斗小屋の温泉へ泊まろうと思い、ずっと温めておいた(取っておいた)那須岳に結局は日帰りで登ってしまいました(笑)。

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7:56那須岳ロープウェイ山頂駅→8:30〜35茶臼岳山頂→9:09峰の小屋跡避難小屋(途中、道迷いあり)→9:35朝日の肩→9:42熊見曽根→清水平9:59→10:29〜44三本槍岳山頂→11:15〜29清水平→11:53朝日の肩→12:00〜12:12朝日岳山頂→12:41峰の小屋跡避難小屋→13:05峰の茶屋登山口→13:14那須岳ロープウェイ山麓駅

合計時間 5時間18分(休憩、食事、道迷い?時間含む)

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那須ロープウェイHPの情報だと8時半から運行開始となっていたがこの日は7時半から運行している様子。
我々は二便の7時48分発に乗ることが出来た。右手に赤い朝日岳を見ながら乗ること約4分。茶臼岳九合目の山頂駅に到着。もう九合目?????(笑)

山麓駅から見たロープウェイと山頂駅+茶臼岳

那須名物の風がなかなか強い。

7:56山頂駅スタート。
とにかくこの那須岳周辺の山々の道は非常によく整備されている。ここから茶臼岳へも同様。道幅は広いし、ロープも張られている。ウォーミングアップにはちょうどいい道。しかし、皆さん。本当にペースが早い。我々と同タイミングに出発したハイカーさんにどんどん置いて行かれてしまう・・・・。しかしそれも登り始めて10分もするといつの間にか自分達は先頭に立っていた。

山頂駅標識と茶臼岳


整備された道 正面は茶臼岳(8:02)


登山道らしくなってきた(8:20)


朝日岳を見ながらの登り(8:20)


茶臼岳も目の前(8:25)


途中、岩ゴロゴロのトラバース道もあり、ほんの少しの急登ありであったが、最後に鳥居をくぐるとそこには「那須岳神社」と彫られた祠が建っている。
そこが茶臼岳山頂。8:30到着。

茶臼岳山頂到着(8:30)


茶臼岳山頂標識(ここよりも祠の方が標高が高いと思われる)

ハイキングにはピッタリの山という印象。景色も素晴らしく荒々しい朝日岳、鬼面山、そして眼下には関東平野と伸びをしたくなるような風景が広がる。
ここでしばらくのんびりしたいが今日の午後から天候が崩れるとのこと。先を急ぐ。

ここでハプニング。峰の小屋跡(避難小屋)に向かうはずだったが、道を間違えて行ったり来たり。結局、茶臼岳のお鉢を一周半してしまった。約10分のロス。正しい道は朝日岳に向かって下るのだった。

峰の小屋跡避難小屋へ向けての下り(9:04)

相変わらず風は強い。
9:09 峰の小屋跡避難小屋通過。
ちなみにここにはトイレがない。

峰の小屋跡避難小屋通過(9:09) 右奥に見える山が朝日岳

さらに朝日岳に向かって進む。荒々しくっていかにも活火山。九州の阿蘇に非常によく似ている。またこの付近。急登もあるが鎖が備え付けられていて行政もかなり安全に気を配っている様子。ただ少しだけヤセ尾根を進むため今日のような強風時には注意が必要かも。自分は不覚にも強風によって何度かよろけてしまったのだった。

朝日の肩へ向かっての平坦な道


朝日の肩へ続く登り 登山らしくなってきたかな(9:19)


朝日の肩へ向けて岩尾根を進む(9:24)


岩をトラバース(9:29) 先に見えるピークがこれから通過する熊見曽根


この登りを終えると朝日の肩(9:31)

9:35朝日の肩通過。
ここから朝日岳山頂は近いのであるが帰りに寄ることに。先を急ぐ。



登ること7分。9:42に熊見曽根通過。
相変わらず風は強い。しかし、ここを下って行くと清水平という一見、楽園のような湿地帯に入っていく。ちなみにこの下りはかなり滑る。湿った土が岩に付着しており、これを踏むとツルんといってしまう。

熊見曽根から見たこれから進む登山道(9:42) 先にピークが1,900m峰


1,900m峰付近から見た風景(9:49) 左の山が那須連山最高峰の三本槍岳


1,900峰からの下りから見た清水平(9:52)

この清水平。木道が整備されており光岳小屋手前のセンジヶ原と何となく似ている。

清水平を歩く 正面の山は三本槍岳(9:58)

ここからは目の前の三本槍岳を見ながら非常に傾斜の緩い登りを進み、そして下り、最後にまた登る。
しかし、このあたりも登山道は整備が行き届いており、少し拍子抜け(笑)。

三本槍岳山頂までの最後の登り(10:14)

そして10:29。那須連山最高峰の三本槍岳(標高1,917m。)に到着。

三本槍岳山頂(10:29)

景色は意外や意外。絶景なのである。もう完全に冬支度に入って茶色く色づいた山々が360度見渡すことが出来る。遠くには日光白根山や男体山がうっすらと。北方面には磐梯山や安達太良山が見えるはずであるらしいがそれらは確認出来ず。
標高があまり高くないため会津田島方面の街も案外近く感じる。


会津田島方面


磐梯山方面(見えないが・・・・・)


三本槍岳山頂から見た茶臼岳

ここでご飯タイムにしようかと考えていたが風が強いため、10:44に下山開始。
下りもそれほど急な斜面ではないため景色を見る余裕を持ちながら進む。

下山途中の道から見た清水平(10:52)


下山途中の道から見た清水平(11:09) 奥の尖った山が朝日岳

あっという間に清水平。そして清水平の木道の端付近にあるベンチでご飯タイム。いつも食べている熊本県山鹿産「ひのひかり」の新米で握ったおにぎり(もちろん同行者作)。とサーモスに入れたお湯で溶かした味噌汁。
これがまた美味いんです。

ここからは熊見曽根までは登り。そしてすぐに下り。そういえば朝とは違い、この時間になると風がかなり弱まってきている。

熊見曽根手前から見た朝日岳と茶臼岳(11:43)


朝日の肩手前から見た茶臼岳(11:48)

11:53 朝日の肩通過。
帰りは朝日岳山頂に寄ることにする。結構、近い。若干、岩場はあるものの大したことはない。初心者でも大丈夫かと思う。

朝日の肩(11:53)

12:00 朝日岳山頂到着。
ここからの茶臼岳は雄大。別名「那須富士」とでも命名したいくらい。左右対称の山容が素晴らしい。ここでコーヒータイム。サーモス。最高です!



朝日岳山頂から見た茶臼岳

ここからは避難小屋経由で駐車場まで下るだけ。整備された道のため、ゆっくり進めば大丈夫。しかし徐々に雲が厚くなる空を気にしながら、段々と急ぎ足になる。

丈夫な鎖の架かる道(12:22) 少し過剰かと思えるほど整備されている


岩尾根を下る(12:25)

12:41避難小屋通過。
ここからは幅の広い下り道を進む。左手に荒涼とした朝日岳を見ながら。

左手は朝日岳(12:44)

13:05 峰の茶屋の登山口到着。

この日は三連休。駐車場に止めようとする車の列が長く続いていた。

13:14ロープウェイ山麓駅到着。
那須岳登山終了。

せっかく那須まで来たのだから、この後は当然、温泉。
どこにしようか考えたあげく、映画「テルマエロマエ」のロケ地であった
北温泉へ。

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那須岳は想像していたよりもずっと登りやすくて安全に整備されている山だと思いました。荒涼としていて登山感覚を味わうことは充分出来ますが、整備され過ぎている感もあるため、自分にとっては何か物足りなさを感じました。

でも景色はやっぱり絶景。関東平野、そして福島や栃木の山々もたくさん見ることが出来ます。今回も天気が崩れなかったので楽しみながらの山旅となりました。

今回は叶いませんでしたが、いつの日か三斗小屋温泉に宿泊したいと思います。

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13.11.3

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