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那須岳登山の後、どこで汗を流そうか迷いました。この付近は名湯が多すぎて。
そこで１０年以上前に会社の宴会旅行で一度訪れたことのある北温泉に行ってきました。
当時は温泉にはあまり興味がなく、記憶も曖昧な部分が多かったですが、今回訪問してかなりクリアになりました。
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駐車場には警備の方がいらっしゃったし、きれいに整備されているし以前訪問した時とはえらい違い。
北温泉へはこの駐車場から数百m下るのである。我々も登山だと何でもないのであるが、温泉に入りに行くとなると何となくかったるい。それはすでに心が「温泉に浸かる」モードになっているから(笑)。
同行者は映画「テルマエロマエ」を観てから一度は訪れたいと思っていた場所のよう。
しばらく下ると映画のセットかと思ってしまいそうな風情のある黒い木造の建物が現れる。これが北温泉である。玄関右手前には大きな掛け流しプールがある。
 
北温泉玄関前 泳ぎ湯
建物の中に入ると古い建物特有の何とも言いがたい香り。強いて言えば木造特有の香り。この匂いですでに殺られる人(笑)も多いのではないか。
帳場で入浴券を買い(700円)その券は帰る際に箱に入れるシステム。
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＜天狗の湯＞
ここ北温泉の代表的な浴室。昔ながらの混浴である。ただ、以前とは違い脱衣室が男女別に仕切られていたので女性には嬉しいかも。
 
浴室には大きな赤天狗が二面。L字形に掛けられている。よ〜く顔を見ると怖い表情をしていない。浴槽は4m×2mくらいの長方形。かなりの量の源泉がドバドバと掛け流されている。
また吊るされている電灯を見ると蜘蛛の巣がまとわりついている。こういった光景って何とも言えない風情を感じさせる。
泉質は単純泉とのことであるが、出し汁のように若干濁っている。
体感温度は42℃くらい。しかし流れてくる源泉の勢いが強いため、浸かった直後はそれよりも熱く感じる。また、単純泉とは思えない鉄臭。それにプラスしてほんのり石膏臭。飲泉すると嫌みのない鉄臭が口に広がる。
肌触りはキシキシ、キュッキュ感を感じるがこれも強度ではなく気持ちのいい程度。
やっぱりここは名湯です。飲んでも浸かっても効きそうです。
登山後のため長くは浸かれない。そう思っていたが出たり入ったりを繰り返していたら30分は過ぎていた。
また上がった後は額から汗がタラタラ。
 
泉質＝単純温泉 ＰＨ値＝６．２ 泉温＝５６℃
＜打たせ湯＞
天狗の湯の奥の階段を数段登ったところにある。
失礼ながら、あまり清掃されていない様子。
 
＜露天風呂（河原の湯）＞
浴室は男女別各々ある。
脱衣室はかなり狭く三人も入れば身動きが取れないほど。
天狗の湯とは違い、加水の量も多いのと外気にさらされるためお湯の体感温度は40℃くらい。長湯が可能。ここも天狗の湯同様の泉質だと感じたが別源泉とのこと。ただ加水の量の関係なのが少し上品(薄く)感じた。
＜プール（泳ぎ湯）＞
ここの名物であり、脱衣室には相の湯という浴槽があるのであるが、何となくパスしてしまった。今、振り返ると天狗の湯で満足してしまった感があるようだ。
＜芽の湯（女性用）＞
同行者がスマホで撮影した画像。
ここの源泉は天狗の湯源泉とは違うもののようである。
 
泉質＝単純温泉 ＰＨ値＝６．３ 泉温＝５０．８℃
その他、宿泊者専用の家族風呂もある。
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今となって改めて訪問してみるとやっぱり名湯でした。また名湯だけでなく歴史的な建造物や立地条件など全てが他の温泉にはなかなかないものを持っていると思います。
ここは携帯電話もまともに通じませんが、逆に考えればそれだけ秘湯なのだということだと思います。
また、カランやシャワーなんぞもなくシャンプー類もありません。でもこれが本当の温泉なんですよね。自分は天狗の湯の浴槽に溜まるお湯を何度も何度も頭に掛けて髪の毛の汚れを取りました。女性には少々きついかもしれませんが。
いつの日か、以前のように一泊し、温泉を純粋に楽しみたいと思います。
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