山梨県 北岳〜間ノ岳(二日目)

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一日目(9/15)
広河原インフォメーションセンター(AM7:11)→広河原山荘(AM7:16)→白根御池分岐点(AM7:38)→二俣(AM9:26)→最初の梯子出現(AM11:18)→八本歯のコル(AM11:53)→北岳山頂と北岳山荘の分岐点(PM0:36)→吊尾根分岐点(PM1:06)→北岳山頂(PM1:32)→北岳山頂出発(PM1:45)→吊尾根分岐点(PM2:04)→北岳山荘(PM2:40)
行動(休憩含む)時間(7時間29分)



二日目(9/16)
北岳山荘(AM4:55)→中白根岳(AM5:33)→間ノ岳山頂(AM6:26)→間ノ岳山頂出発(AM6:56)→北岳山荘到着(AM8:03)
行動(休憩含む)時間(3時間8分) 

北岳山荘出発(AM8:27)→八本歯のコル(AM9:37)→最後の梯子通過(AM10:06)→二俣(AM11:31)→広河原山荘(PM1:23)→広河原インフォメーションセンター(PM1:28)
行動(休憩含む)時間(5時間1分) 



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二日目

AM4:20に目覚ましをセットしておいたが、3:30を過ぎたころになると回りはザワザワ。なので起きてしまった。心配された同行者の体調もかなり復活したらしく、今日は大丈夫とのこと。

受付でお弁当を受け取り、大きいリュックサックは山荘にデポ。必要最低限なもののみサブザックに詰め替えてAM4:55。北岳山荘出発。

願いどおり、空は晴れている。後は太陽さんが姿を現すのみ。

出発当初はライトを付けてのスタートだったが、それもすぐに必要ではなくなる。稜線と言っても3,000mの標高があり、少しの登りでも息が切れる。

中白根山までは比較的、急な登りが続く。太陽の上がり具合を見ながら中白根山山頂で御来光を迎えることに決める。

そして・・・・・以下は画像の通り。

日の出前の富士山(AM5:16)


中白根山山頂付近から見た朝陽に映る間ノ岳(AM5:35)


中白根山山頂付近から見た朝陽と富士山(AM5:37)


中白根山山頂付近から少し下ったところから見た富士山(AM5:38)

一言。「・・・・・・・」
これまで30山くらいの山を登ってきたが、その中でも超一流の稜線だと思う。言葉が出ない。簡単にいうと素晴らしいという言葉が似合うのだろうが、そんなレベルではない。言葉が見つからない。
富士山〜間ノ岳〜塩見岳〜中央アルプス〜御嶽山〜仙丈ケ岳〜甲斐駒〜北岳〜八ケ岳。そして御来光。こんな風景。他にあるだろうか。ただ、ただ、
圧巻

この前の薬師岳〜黒部五郎岳とのギャップがあまりにもありすぎて・・・・・
こんなにスゴイ体験をさせていただけたことに心から感謝いたします!!


間ノ岳に向かう稜線から北岳方面を振り返る(左に見えるハゲ山は甲斐駒)(AM5:45)


稜線から見た朝陽を浴びる中央アルプス(AM5:45)


間ノ岳へ向かう道(AM6:01)


もうすぐ間ノ岳山頂(AM6:06)

中白根山からは多少のアップダウンはあるもののそれほどきついものではない。ただ、数か所。岩場をトラバースする箇所があるため、少し緊張しながら進む。

そしてAM6:26。日本第四位の標高。間ノ岳山頂3,189m到着。ここからの景色も
圧巻!!
以下、画像の通り。

間ノ岳山頂


間ノ岳山頂から塩見岳、荒川三山、農鳥岳方面を望む


間ノ岳山頂付近から塩見岳〜荒川三山方面をアップ


間ノ岳山頂付近から農鳥岳方面をアップ


間ノ岳山頂付近から北岳、甲斐駒、そして八ケ岳方面を望む


間ノ岳山頂付近から見た富士山

今いるところは日本第四位の標高の山。そして日本第一位と第二位の山に囲まれている。何だかスゴイ場所にいるよなぁ。ここで何時間もゆっくりしたい。そんな気分である。

間ノ岳山頂はだだっ広いため農鳥小屋方面に少し進んだところで朝ごはんにする。北岳山荘の弁当は美味い。何と酢飯。おかずは鮭に焼売に小魚に肉にと盛りだくさん。

サブザックに入れていたためおかずが片寄ってしまった弁当

やはりこの日の山頂は非常に混んでいる。人の絶えることはない。次から次へと登ってくる。

AM6:56 間ノ岳山頂出発。下山開始。帰りはスイスイ。何故か?それは・・・・同行者は下りが得意だから。でも自分は最近、膝の調子が良くないため用心しながら下る。だって広河原まで長丁場だから。なのでペースはゆっくり。


北岳山荘への戻り道(AM7:21)


稜線から北岳と北岳山荘をアップ


稜線から仙丈ケ岳と甲斐駒を望む


稜線から北岳〜八本歯のコル方面を望む

北岳山荘へ戻る途中、昨日仲良くなった夫婦に再びお会いした。今日は縦走予定のようで間ノ岳方面へ向かわれた。まさに一期一会。別れ際には「またいつかどこかで」と言って別れた。実はこれが個人的には好きである。縁があればまたどこかで必ずお会いするはず。お会いしなければそれまでのお付き合い(笑)。でもあの夫婦にはまたどこかで会う気がしてならない(笑)。

AM8:03 北岳山荘到着。
ここでデポさせてもらったリュックサックを回収させていただく。そして再び重い荷物を背負い、気合いを入れなおし・・・・

AM8:27 北岳山荘出発。

左が診療所。右が北岳山荘。正面が北岳

八本歯コルまでトラバース道かと舐めてかかっていたらいきなり登り。しかも結構な急登。息が切れる〜。でも景色は絶景。

進行方向の北岳をアップ(AM8:30)


振り返り、間ノ岳方面を見る。下は北岳山荘(AM8:30)


こんなに急登なんです(AM8:41)

AM8:48。北岳山頂へ向かう道との分岐点到着。ここで急登も終わり、トラバース道へと変わる。予備知識で得ていたとおり、木材で補強された道。時折、高度感もありなかなか面白い。落ちたら間違いなくやばいと思われる箇所もあった。が、この木材が意外としっかりしていて安全。全く問題なし。

トラバース道から富士山方面を見る(AM8:58)


トラバース道ってこんな感じ(AM8:59)


トラバース道のハシゴと富士山(AM9:03)


トラバース道から北岳山荘を振り返る。さようなら〜(AM9:04)


トラバース道終了(AM9:11)。ここを上に向かうと北岳山頂


八本歯コル手前の高度感のあるハシゴ(AM9:33)

AM9:37 八本歯のコル到着。
結構、足にきたな〜。ガクガクしてきた。まだ先は長い。鳳凰三山を目の前に見ながら急なハシゴ、斜面を下りてゆく。オベリスクも肉眼ではっきりと見ることが出来る(贅沢な下山だぁ)。

鳳凰三山(AM9:39)

沢山の急なハシゴを下り、このハシゴ群が終わったところで膝サポータ−装着。まだ広河原まで3時間もかかるんだから。用心しないと。
そう言えば、このハシゴ群を下っている途中、バットレスを登っている人が見えた。恐ろしい〜。自分には一生縁のないことだろう(笑)。

バットレスを登る人々(AM9:43)。ハシゴ群を下っている途中に撮影


ハシゴ群の終わりかけからバットレスを撮影(AM10:01)

ハシゴ群が終わっても急斜面の下りがずっと続く。しかも砂礫のため滑る滑る。なかなか早く進めない。しかも膝が限界に近づいてきている(泣)。


ハシゴ群を過ぎ、急斜面の砂礫を下る(AM10:16)

途中、北岳山荘でもらった弁当の残りを食べ、二俣を過ぎ、正面に見える鳳凰三山に励まされ?ながらようやく、広河原インフォメーションセンターに到着(PM1:28)。
正直、二俣から広河原までの記憶はあんまり印象にない。あるとすればネパール人の団体さんに質問されて「白根御池はどっち?」「ここからどのくらいかかるの?」だとか聞かれて出来もしない英語を駆使して答えたことくらいである。

広河原に着くとここからが大変。バス待ちの人で長蛇の列。我々は甲府駅まで行く予定、ここから二時間はかかる。とてもではないが立ってなんかいけない。立席に促されたが拒否して座れるまで待つことを係員に告げると意外とすんなりと臨時バスが来て、30分後には出発したのであった。

甲府駅前のそば屋「奥藤本店」で祝杯を挙げ、トクだ値で予約済の特急かいじ122号で帰路についたのであった。



以前、定年退職された会社の大先輩に「北岳〜間ノ岳は超一級品の素晴らしい稜線漫歩が楽しめるよ」と聞かされていました。結果はその通りでした。天気も味方をしてくれましたし(^'^)
その方はもうあと数山で百名山を完登される予定です。お邪魔にならなければですが百名山目はぜひ一緒に登らせていただきたい。そして一緒に祝杯を挙げさせていただきたいと思います((*^^)v

話は戻りますが今回は天候にも恵まれ、今年度初の御来光を拝むことが出来ました。また、体調がすぐれなかった同行者も無事に予定していた全行程を進むことが出来ました。
本当にありがたいことです。今年はもう一回、稜線からの御来光を拝みたいと思っています。どこの稜線にするかは検討中です。



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12.9.15〜16