山梨県 北岳〜間ノ岳(一日目)
今年の七月は風雨の中、北アルプスに行きましたが今回の南アルプスは何とか天気は持ちそうです。綺麗な御来光が拝めればよいのですが・・・・・


今回はバス&電車でのアクセスにしました。芦安⇔広河原間はマイカー規制が敷かれているため、ならばいっその事、車でなくてもって思ってしまいます。それからあの中央道の渋滞を考えると余計に。
山梨交通主催の片道バスパックで大人一人6,600円。新宿発のバスで芦安の温泉施設天笑閣まで行きここの休憩室で数時間の仮眠。明朝、この施設から広河原まで直通バスで。これ。結構便利です。おすすめです。夜叉神峠、北沢峠を利用する場合にもGOODだと思います。
この日は秋の三連休。天気予報も晴れのせいか、大混雑。芦安の駐車場ではバスに乗るために長蛇の列。またかなりの方が立っての乗車。

無事にAM7:00。予定よりも一時間近く遅れて広河原インフォメーションセンター到着。すでにトイレも渋滞。きっと山荘も富士山の週末並みに混むんだろうなぁ。
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一日目(9/15)
広河原インフォメーションセンター(AM7:11)→広河原山荘(AM7:16)→白根御池分岐点(AM7:38)→二俣(AM9:26)→最初の梯子出現(AM11:18)→八本歯のコル(AM11:53)→北岳山頂と北岳山荘の分岐点(PM0:36)→吊尾根分岐点(PM1:06)→北岳山頂(PM1:32)→北岳山頂出発(PM1:45)→吊尾根分岐点(PM2:04)→北岳山荘(PM2:40)
行動(休憩含む)時間(7時間29分)



二日目(9/16)
北岳山荘(AM4:55)→中白根岳(AM5:33)→間ノ岳山頂(AM6:26)→間ノ岳山頂出発(AM6:56)→北岳山荘到着(AM8:03)
行動(休憩含む)時間(3時間8分) 

北岳山荘出発(AM8:27)→八本歯のコル(AM9:37)→最後の梯子通過(AM10:06)→二俣(AM11:31)→広河原山荘(PM1:23)→広河原インフォメーションセンター(PM1:28)
行動(休憩含む)時間(5時間1分) 


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1日目
広河原インフォメーションセンター出発(AM7:11)。
さすがに標高1,520mもあるせいか、この季節とは言えども下界とは違い半袖一枚というわけにはいかない。空は快晴。色々な方々のHPでよく載っている吊り橋の手前からは北岳の山容も良く見えて、これはいい登山になりそうな予感。

      混雑した広河原インフォメーションセンター            広河原山荘手前の吊り橋


吊り橋手前から北岳を眺める

吊り橋を渡ると広河原山荘。ここからが本格的な登山道へと入る。最初はどこにでもあるような樹林帯の道。足慣らし程度にゆっくりと進む。久しぶりの登山。呼吸を整えながらの牛歩。

するとまもなく白根御池方面との分岐点(AM7:38)。当然、距離の短い二俣方面へ進む。
ここからは沢沿いを進む気持ちのいい道。マイナスイオンを浴びながら身体がひんやりとする。

           樹林帯を進む登山道                     沢沿いを進む登山道

何度か橋を渡ったり、時には川を跨いだりと変化に富んだ道を進むとやがて目の前に雪渓が見えてくる。そうすると二俣までもあと少し。

            沢を渡る橋                        なかなか混んでいる登山道


二俣まであと少し

AM9:26二俣到着。チップ制の仮設トイレがあるが通過。
ここはバットレスを横切り、肩の小屋へ経由で山頂へ目指す「右俣コース」とそのまま直登して尾根伝いに進む「左俣コース」の分岐点。

二俣付近(この上は右俣コースへ。我々は左俣コースへ)

今回は混雑で出発時間が遅れたため、コースタイムの短い「左俣コース」を選択する。ちなみに今回200回目登頂のじいさんは「右俣コース」を進まれていた。実はここからの登りがかなりの急登。標高も上がってきているせいか息が切れやすくなってきている。特に同行者は体調が思わしくないらしく、牛歩で進んでいてもすぐに休憩を取らないと息が持たないらしい。

左俣コース急登


左俣コース急登

左側に見えた雪渓ともお別れ。ここからも急登は続く。「北岳山頂約1時間40分」の標識を右手に曲がってしばらく進むと有名な「ハシゴ群」が現れる。一気に登ろうとすると息が切れるのでこれまた牛歩。しかし、同行者はどうも様子がおかしい。ちょうどこの時、夫婦でいらっしゃっていた奥さんは旦那さんがズンズン先へ行ってしまい、ペースの遅い自分だけ一人で登っているといった悲しい?状態であった。しかし、そんな奥さんと同行者が何となく意気投合したようでほとんど山頂近くまでほぼ一緒に登ったのであった。このハシゴ群ってとっても曲者。ハシゴだからと思っていると・・・・・急斜面に作られているため息の切れ方が半端ではない。とにかく牛歩するしかない。

ハシゴ群の一コマ(急登)

AM11:53。八本歯のコル到着。
ここは稜線のため晴れていればなぁ・・・・。しかしガス・ガス・ガス。真っ白で何も見えず。
ここからさらにやや高度感のある長めのハシゴを登り、稜線沿いの急登を進む。同行者はかなりやばそう。このあたりで北岳登頂は明日もしくは今回は見送って、今日はこのまま北岳山荘に直行しようか真剣に悩んでいた。が、七月の黒部五郎岳登山の経験が生きているのか、一瞬考えた様子はあったものの「山頂へ向かう」との発言。心配にはなったが、もう初心者ではない本人の意志に任せることにする。

ガスった八本歯コル上の高度感のあるハシゴ

そのまま進むと大きな岩ゴロゴロの急斜面に差し掛かる。いくつかのハシゴもあり、迫力のある景観。ここからは北岳山頂を見ながら登ることが出来る。

岩ゴロゴロ道


岩ゴロゴロ道

PM0:36 北岳山荘方面と北岳山頂方面への分岐点到着。
標識にはどちらもここから約50分と書かれている。ここでもう一度、同行者に質問。「どっちに行く?」すると答えはやはり山頂。急登を進む。他のハイカーさんも皆さん苦しそう。標高が高いせいと二俣からずっと急登で気の休まる道がないことも影響してのことだろうと思う。

山頂分岐へ向けてのつづら折りの道

つづら折の道を登るとよくやくリュックサックデポ可能場所に到着(PM1:06)。
ここの標識には山頂まで20分。水を口に含ませてラストスパート。同行者は相変わらずペースが上がらず、所々で止まってしまう。顔の表情も厳しい。鎖の付いたトラバース道や砂礫道もあり、そこそこ難易度のある道。といってもゆっくり進めば危険な箇所はない。

山頂への道


山頂への道


山頂への道

そしてPM1:32。広河原インフォメーションセンターから6時間31分。北岳山頂に到着。標高3,193m。ご存じの通り日本第二位の高さ。しかし・・・・・。やっぱりガス・ガス・ガス(泣)。下界は何にも見えない。達成感だけはあるが(笑)。この日は三連休の初日。北岳の山頂とは思えないほどの人の数。また思いのほか、山頂は広くフットサルのグランド一面は取れそうなくらい。同行者は急に元気になったようで(不思議だ〜)ひとりではしゃいでいた(爆)。しばらく余韻に浸りたいとも思ったが、明日は3,000mの稜線漫歩が待っているため早く山小屋に着いた方がよいと判断。


北岳山頂


山頂にある三角点


山頂から肩の小屋方面への道を見る。


北岳山頂の様子

PM1:45 北岳山頂出発。
ここからは同行者の得意な下り。多少、足腰にきていると言っていたが、やっぱり登りとは違う。あっという間にリュックサックデポ地点まで戻り、北岳山荘へと下る。
最初は岩ゴロゴロの急斜面もあったが、後は晴れたら気持ちがいいだろうな〜って思える稜線っぽい道。

北岳山頂から北岳山荘へ向かう道


北岳山頂から北岳山荘へ向かう道

しばらく進み、傾斜が緩やかになったと思うと左下に八本歯のコルへ向かうトラバース道と並行しながら進んでいるのがわかる。

PM2:40 北岳山荘到着。
やっと着きました〜。早速、受付。しかし、この日は秋の三連休。一枚の布団で二人で寝て下さいとのこと。我々は一階の「北岳」という大部屋の「ロー7」。ここを二人で使用。ちなみに料金は一泊二食付きで7,900円。なお朝食はお弁当にしてもらった。

夕食はPM6:00からになった。何とこの日はPM4:00が一巡目で最後は消灯時間を超えて八時過ぎまで待っている人もいたようだ。

ちなみに夕食の味は美味しい。メインは魚だった。また水は1L100円であるが、宿泊者は1Lまで無料。生ビールが900円であったが、標高が高いため酒が回りそうで遠慮した。

さあ、明日の天気はどうなるだろうか。3,000mの稜線漫歩は?果たして・・・・・・

             北岳山荘正面                        我々の宿泊した部屋


              夕 食


夕陽に当たる仙丈ケ岳

それから携帯電話について。山荘の西側に寄れば「FOMA」であれば通話可能でした。他のは試していないのでわかりません。



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12.9.15〜16