木曽駒ヶ岳

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空木岳から下山した後、即行で木曽駒ヶ岳に向かいました。空木岳から中央アルプス縦走という方法もありますが昨日、駒峰ヒュッテで会った方々から意外ときつくて時間もかかるとのお話を聞いていたため、この策を取りました。

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菅の台バスセンター駐車場で一緒に車に乗って下山したご夫婦を下ろし、我々は駒ヶ根スキー場にある臨時駐車場に車を置いたのであった。
あっそうそう、空木岳登山を終えて車で池山林道を下ろうとしていた時にちょっとお疲れ気味なご夫婦が歩いて下山していた。我々も車で下まで行くのでせっかくですから後部座席に乗っていただいた(笑)。千畳敷→空木岳→池山登山口というルートを一泊二日で歩かれたようだ。お疲れさまでした。中央アルプスの大きさを実感できたいい山旅だったと奥さまがおっしゃっていた。

名古屋から来られたとのことであるが全国各地の山を登られている大先輩。
短い時間だったが山談義をさせていただきとっても楽しい思い出になりました。


駒ヶ根スキー場からは一旦、菅の台バスセンターまで送迎バスで行き、そこでチケット購入後、菅の台バスセンターからしらび平までバスで向かうという混雑時らしい行程。

菅の台からしらび平へは専用バスで約30分。
しらび平に到着するなり、ロープウェイの整理券を渡された。その券を持って掲示板に向かうと我々の番までは約1時間半待ち。
まともに食べていなかったご飯(カレーときのこそば)を食べて空木岳の疲れを癒す。

混雑するしらび平 みんなロープウェイを待っている

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13:55 千畳敷駅出発→14:01 登山道と遊歩道の分岐点→14:27 乗越浄土→14:40 中岳通過→15:03〜15:17木曽駒ヶ岳山頂→15:26 巻道分岐→15:44 乗越浄土→16:12 千畳敷駅到着

合計時間 2時間17分(休憩時間含む)

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13:40頃。
やっと我々の順番が呼ばれ高速のロープウェイにて標高差950mを7分30秒で一気に上がる。

我々の乗ったロープウェイ

標高2,612mの千畳敷カールの絶景は生で見るとやっぱり迫力があり、うっとりしてしまう。

スタート直前に見た千畳敷カール やっぱり素晴らしいなぁ〜

しかし、そんな時間はない。いま時計を見ると13:50過ぎ。ロープウェイ営業終了時間の17時までにはここに戻らないと下山難民になってしまう。

一息つく間もなく13:55にスタート。
まずは遊歩道を正面のカールの壁?に向かって進む。下は遊歩道のため歩きやすく整備されている。

スタート直後の遊歩道(13:55)


整備されて歩きやすい遊歩道(14:01)

しばらく進むと軽装登山禁止の看板。実はここからが木曽駒登山の核心部。八丁坂と言われているつづら折りの道をハアハアしながら登る。すると同行者がバテバテになっていることに気づく。時間がないという気持ちから急ぎ過ぎたかな。なのでここからはいつものペースに戻す。岩ゴロゴロ道ではあるが非常によく整備されている。落石防止策もとられているようでスゴい。空は午前中とは違って曇天。左手には尖った宝剣岳を見ながらの登り。なかなかの景色。

乗越浄土に向かう急登(14:05)


乗越浄土に向かう急登(14:15)


宝剣岳を見ながら登る(14:17)

14:27 乗越浄土到着。
いいペースだ!ここからは比較的楽な道になるのでハアハアすることは少ないはず。
右手には伊那前岳。正面にはこれから進む中岳。何故だかほっとする景色である。

乗越浄土から見た天狗荘と中岳(14:27)


乗越浄土から見た伊那前岳(14:27)

先月、外国人パーティーの遭難できっと大変だっただろうと思われる宝剣山荘を横切り、中岳の登りに差し掛かる。とにかくここのコースは整備が行き届いている。

天狗山荘と中岳(14:30)

難なく中岳を通過。すると目の前には木曽駒の全容が姿を現した。山頂付近のケルンも肉眼で捉えることが出来る。

中岳ピークを越えたところから見た木曽駒(14:40)

ここからしばらく下り、そして鞍部からは木曽駒山頂に向かっての登り。岩ゴロゴロ道ではあるがとにかく登りやすい。時間があればゆっくり進みたいところではあるが。

鞍部から木曽駒への登り(14:46)


木曽駒山頂へあと少し(14:54)

そして15:03 木曽駒ヶ岳山頂到着。
やはりハイキング的な山であるがゆえに家族連れやら老人グループ、そして山慣れしていないような若い男女グループなどが多い。
なんだかみんな楽しそう。
我々はというととにかく疲れた〜(笑)。
考えてみれば駒峰ヒュッテから下山してここまで登ってきたのだから当たり前かな?

山頂からの景色は絶景!といきたいところではあるが所々でガスが立ち込めている。
それでも御嶽山〜伊那前岳〜宝剣岳〜空木岳や南駒ヶ岳などの中央アルプスが一望。正直、空木岳ほどの感激はないが、それでも素晴らしい絶景であることに間違いない。

山頂の三角点と山頂にあるオブジェ 左奥に見える山は空木岳


広い山頂


山頂から見た宝剣岳、中央アルプス稜線、空木岳


山頂から見た中岳、伊那前岳

しばらく山頂からの景色を眺めてはいたいがゆっくりしている時間もない。

15:17 木曽駒山頂出発。
時間を考えると間違いなく17時には千畳敷カール駅には着くだろう。そんなことで下りはゆっくりのんびり進む。木曽駒と中岳との鞍部からは来たときとは違う中岳を巻くルートを進む。一応、標識には危険だと書いてはあるが、行くだけ行ってみることにする。
実際に行ってみると初心者にはキツイかな。でも少し、簡単な岩場などを経験している方なら問題ないと思う。
谷側が切れ落ちている道や鎖場ありで結構、楽しい。景色も荒々しくてなかなかのもの。

まっすぐの道は中岳直登コース 右斜めの道は我々が通った巻道コース


巻道を進む(15:30)


巻道を進む(15:32)
 こんな岩場あり


巻道を進む(15:34) こんな岩場を下る

するとあっという間に宝剣山荘に到着。ここから宝剣岳を見ると意外と簡単そう。遠くから眺めるとかなり急峻なイメージを受けるが実際に取り付いてみるとそうでもないかもしれない。時間があればトライするのだが今日は割愛。

宝剣山荘手前から見た宝剣岳

さあ、ここからは急な下り。遊歩道まで下りきると同行者を置いて自分はロープウェイ下りの整理券をもらうためひとり急ぐ。

乗越浄土から千畳敷を望む


乗越からの登山道から見た千畳敷駅方面

16:12。千畳敷駅到着。
早速、整理券をもらうが18時半の便。
まだまだ時間がある。急いで損したかも。
二時間半もあれば木曽駒山頂へ往復出来たのだから登山開始前に整理券をもらっておけばよかったかも。
その持て余した時間を過ごすべく超〜ゆっくりと遊歩道を一周。そのおかげで千畳敷カールを充分に満喫出来たのであった。

乗越浄土に向かう急登をアップ

日が暮れてくると気温は一気に下がる。ウインドシェルを着ても寒い。

そして18時半くらいにようやく我々の番に。最終便ひとつ前だった。

真っ暗な中のロープウェイは結構、スリルがある。飛行機の急降下に似て面白い。

無事にしらび平〜菅の台へと進み、駒ヶ根スキー場駐車場に着いたのは19時半近くになっていた。

このあとは予約しておいた駒ヶ根市内のプレモンドホテルへ。疲れていたのでこのホテル一階の食堂で夕食。
実はこの食堂が意外とよかった。安くてなかなか美味い。

ホテル内部もきれいで、また利用してみたいホテルです。

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ロープウェイの営業時間が気になり、心身ともに急ぎ足での登山となってしまいました。いま思うともったいなかったと反省してます。
でもそう思ったらまた行けばいい。

千畳敷まではお金さえ払えば文明の利器で手軽に行けます。

天気を見計らってピーカンの日に。また来ます!

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13.9.22

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