幌 尻 岳(一日目)

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とうとう北海道に上陸です。
実は恥ずかしながら北海道は同行者との「ケジメ?の地」なのでした。しかも登頂予定日は入籍記念日だし・・・・・(^^ゞ

そんなことはさておき、百名山の中で最難関と言われている幌尻岳に行ってきました。

巷では幌尻山荘の予約が取りづらいと言われていますが、自分が取ったのは5月下旬。以前よりかなり取りやすくなったと思います。また、登山口まで送迎してもらえるシャトルバスも完全予約制ですが、山荘と同時に予約可能なので安心です。

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9/13(一日目)
12:00 とよぬか山荘出発(専用シャトルバス)→12:45 第一ゲート(シャトルバス終点)着→12:50 第一ゲート出発→14:39 北海道電力取水施設着→15:07 渡渉開始→16:43 幌尻山荘着

合計時間 3時間53分(休憩・着替時間全て含む)



9/14(二日目)
5:00 幌尻山荘出発→6:57 命の泉→8:40 新冠コース分岐→8:48 幌尻岳山頂到着〜8:52→10:04 命の泉→11:12 幌尻山荘到着
小計時間 6時間12分(休憩時間含む)

11:38 幌尻山荘出発→13:10〜25渡渉終了(着替)→14:00 北海道電力取水施設→15:50 第一ゲート(シャトルバス終点)着→16:00 第一ゲート発(専用シャトルバス)→16:45 とよぬか山荘到着
小計時間 4時間12分(休憩・着替時間含む)

合計時間 10時間24分(休憩・着替時間含む)

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羽田20:30発のJAL531便にて千歳入り(この航空券は二か月前に聖岳登山中に電波の届く稜線上で必死に予約したのであった)。この日はリッチに新千歳空港内のエアターミナルホテルに宿泊。滑走路側の部屋で景色はGOOD。ここでゆっくり滞在してみたいなぁ・・・・・でも今回は無理。
羽田空港で予め買っておいた弁当とこのホテルの自販機で買ったサッポロクラシックビールで晩酌。
それからこのホテルのベットはかなり良質。おそらく有名なものを使用しているだろう。

        宿泊部屋から見た風景(夜)                 宿泊部屋から見た風景(朝)

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9/13(一日目)
朝は6時に起床。早速、近くにある万葉の湯へ。ちなみに宿泊者には無料券がもらえる。タンクローリーでお湯を運んでくるとのことで当然ながら循環&塩素バリバリ。でも大きなお風呂に入れるのでのんびりは出来る。
湯上りはすぐに朝食。バイキング形式。これといって特徴的なものはないが、朝食としてはこれで充分。

8時前にチェックアウト。すぐにトヨタレンタカーの受付へと向かう。10分ほど待つとお迎えのバスが到着。空港そばのポプラ店へ。
ここでヴィッツを借りる。飛行機とセットで借りたため保険料込みで4日間/2万円。

8時20分頃。ポプラ店を出発。
苫小牧市内から日高自動車道に入るが無料。片側一車線の箇所も多々あるものの立派な高速道路。あっという間に日高富川ICを出る。
ここからは国道237号線。超〜久しぶりの道。馬牧場の点在する道をしばらく進み、豊糠小学校への標識を右折。

10:10 とよぬか山荘到着。
予定よりかなり早く到着した。早速、とよぬか山荘でバスの受付。

とよぬか山荘(旧豊糠小学校)


とよぬか山荘から見た風景

予約していた12:00発のバスまでかなり時間があるため、ゆったり過ごす。すると隣に駐車したおじさまも一緒のバスに乗るとのこと。千葉在住の単身赴任おじさま。何となく今は亡き義父に似ている。これも縁なのかなぁ。
何とこのおじさま。あと4座で百名山完登とのこと。
結局、この方とは下山まで行動を共にすることになったのである。

12:00 シャトルバス出発。
結局、乗客は三人。メンツは言わずもがな。

とよぬか山荘前に止まっているシャトルバス


シャトルバス内部(一般車立ち入り禁止ゲートに差し掛かる)

道はほとんどダート道なのにもかかわらずこのバスは意外と乗り心地がよかった。

12:50 第一ゲート到着。
ここにあるトイレで用を済ませて五分後に出発。

第一ゲート(バス終点)にある避難小屋とトイレ


避難小屋内部

車も通ることが可能なダート道。ここから7.5キロ先の北電の取水施設まで延々と歩く。せめてこの施設までシャトルバスが走っていればと本気で思う(笑)
左側に額平川を見ながらの林道。ウォーキング気分で進む。時折、「取水施設まで●キロ」の標識があり、これが励みになる。
やや、暑いもののさすがは北海道。しのぎやすい。

13:20 額平川沿いの林道を進む


13:22 奥幌尻橋通過


14:10 大木の横を通過


14:30 北電取水施設までもう少し

14:39 北電取水施設到着。
千葉のおじさまと渡渉用の靴にどこから履き替えるか相談。行けるところまで今のまま行くことに決定。
実はここからが意外と難しい道。水分を含んでいるために滑りやすくなっている岩をへつる時はかなり神経を使う。一応、足場が悪いところには鎖が付けられてはいるが。

そんなところを二箇所くらい通り、あとは普通の沢沿いの道。

14:39 北電取水施設通過


14:42 岩をへつる


14:43 こんな道もあり


15:07 渡渉地点到着。
ここでこのために買ったモンベルの沢足袋を履く。値段は6,600円もしたが、靴底がフェルトだったのでこれにした。千葉のおじさまはフェルトでなかったため、かなり滑るようだったが我々はどんな岩にもグリップがよくて滑ることはなかった。
また、下は膝下までのサポーターに半ズボン。
また、ストックがあると三点支持が出来るだけでなく足を着く前に水位を計ることが出来るので使用することをお薦めします!

渡渉開始地点にて


渡渉中(15:35)


渡渉中に見えた滝(15:37)


渡渉中、岩をへつる(15:39)


渡渉中(15:45)


           渡渉中(15:48)                        渡渉中(15:54)

この渡渉。最初〜前半が一番大変。進むに従って浅くなっていくのである。ただ、この日の水位は低く、最高でも自分の膝上20センチくらい。
道はわかりやすく「○の中にヒ」の文字や赤いリボンを冷静に追っていけば大丈夫だと思う。
渡渉って水位が深くないとなかなか楽しい。

額平川を右へ左へと渡ること十数回。川の左側の林道をしばらく進むようになると幌尻山荘もあと少し。

幌尻山荘までもう少し(16:36)

すると川の右側に三角形の茶色い小屋が視界に現れる。これが幌尻山荘。

最後の渉(16:39)

16:43 幌尻山荘到着。
なかなか歩き堪えのある渡渉だった。

濡れた沢足袋を脱ぎ、山荘中で受付。小屋の管理人さんは一見、愛想がないように感じるが話し出すと時折、笑顔の出る、いかにも「山の男」と言った雰囲気。

この幌尻山荘。基本的に荷物は小屋下の小部屋に置く。
食事や荷物の整理は外のブルーシートで。雨が降っても遮るものはなし。

幌尻山荘全容

小屋内部は一階と二階があり、この日の宿泊客は団体さんを含めても20名くらいだったため、好きなところで寝ていいとのこと。我々は二階の端をキープ。なお、一階にはストーブがある。そして消灯は7時半。

         山荘内部(一階)                           山荘内部(二階)


          山荘軒下の荷物置場                         トイレ

また、トイレは基本的に屋外にあるバイオトイレを使用するが夜だけは小屋内のトイレを使用していいことになっている。

まずは夕飯。下から持ってきた梅入りのおにぎりとカップ麺(どん兵衛)、それからアップルパイ。特にどん兵衛が美味かった〜。あっそうそう。実はうっかりしてガス缶を買い忘れてしまい、お湯を沸かせなかったのであった。しかし一緒にここまで来た千葉のおじさまが貸してくださり事なきことを得たのであった。なんとありがたいことか。

この日はやっぱり興奮しているようでなかなか寝付けなかった。登頂前はいつもこう。

天気予報は曇時々雨。さあ、果たして無事に登頂出来るだろうか。


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13.9.13〜14

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