朝日岳(大朝日岳)

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一日目
古寺鉱泉登山口 5:03→一服清水 6:32→三沢清水 7:33→古寺山ピーク 8:06→小朝日岳ピークとの分岐点 8:44→小朝日岳ピークとの合流点 9:08→銀玉水 10:08→大朝日岳山頂避難小屋 10:49

古寺鉱泉→大朝日岳山頂避難小屋まで 小計5時間46分(休憩時間含む) 

大朝日岳山頂避難小屋 11:40→大朝日岳山頂 11:54  小計14分

登り合計時間(休憩時間含む) 6時間00分

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二日目
大朝日岳山頂 4:58→大朝日岳山頂避難小屋 5:15 小計17分(かなりゆっくり)

大朝日岳山頂避難小屋 6:14→銀玉水 6:44→小朝日岳ピークとの合流点 7:25→小朝日岳ピークとの分岐点 7:43→古寺山ピーク 8:07→三沢清水 8:35→一服清水 9:11→古寺鉱泉登山口 10:09

大朝日岳山頂避難小屋→古寺鉱泉まで 小計3時間55分(休憩時間含む) 

下り合計時間(休憩時間含む) 4時間12分



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二日目(7/21)

朝は3時30分に目覚ましをセット。しかし周囲の皆さんが早くから準備開始。我々もなんとなく起きてしまった。
昨日、ごちそうしていただいたパーティーの中にいる登山ガイドさんが「ご来光を観るには3時50分には出発しないと」と言っていたため忠実に守る。

出発前に小屋の窓を開けると昨日とは明らかに違う光景。まだ暗い中にうっすらと見せる山々の稜線と雪渓とそして下界の夜景などが目に入ってくる。気分は高揚。

避難小屋から見た中岳と雪渓(3:40)


山頂に向けてゆっくり登るものの時間が経つに連れてはっきり見えてくる絶景に見とれて足が前に進まない。

朝陽を待つ西朝日岳〜袖朝日岳(4:04)


山頂手前から平岩山〜祝瓶山へ続く稜線を見る(4:09)


山頂に着くとすでに一緒に小屋で寝泊まりした方々がたくさんいた。

周囲はかなり明るくなってきており、雲海からちょこんと顔を出す山々が素晴らしくきれいで雄大でそしておだやかで。
鳥海・月山〜岩手・早池峰〜吾妻山〜磐梯山〜でっかい飯豊連峰〜以東岳から大朝日岳までの朝日連峰のでっかい稜線。東北の名峰が雲海からちょっと控えめに顔を出している。でも存在感はたっぷり。なんだか東北人らしくて好きだなぁ。
さらに西朝日岳の左奥に目をやると新潟方面の街とそして日本海がはっきりと見える。今日はいい日だね!


そしてこの後。今まで観たこともないような御来光に出逢う。通常のご来光の光はストレートに刺激?を受けるが、今回のは明らかに違う。雲に上手い具合に反射して全てを包み込むかのような優しい御来光であった。圧巻だとかという言葉の真逆。
大きくって優しい光の輪に包まれて異次元の空間へ連れていってくれそうな。まるで映画の主人公になったかのような感覚。


大朝日岳山頂から観た大きくって優しいご来光(4:43) 
画像でこの感覚を表現出来ないのが残念

こういう場にいると自然と笑顔になるんですよね。不思議だなぁ〜。
せっかくなので深呼吸して太陽さんのエネルギーをい〜っぱいいただきました(笑)

日が上がったので山頂からの絶景を楽しんだ。徐々に皆さんは下山もしくはこの日の計画の遂行するためなのか、ご来光を楽しむと避難小屋へと戻っていったようだった。
すると山頂は我々だけの貸切状態。静かであるが、しかしこの日に限ってはと〜ってもパワフルで温かい山頂の雰囲気をじっくりと味わった。


朝陽に当たる平岩山〜祝瓶山へ続く稜線


でっかい飯豊連峰をアップ


手前の尖った山は小朝日岳 左奥に見えるのは月山と鳥海山


雲海から顔を出す月山と鳥海山をアップ


山頂から磐梯山方面を眺める


山頂からの下山開始時に再度山頂付近を振り返って見る


山頂直下から見た以東岳へと続く稜線


山頂から避難小屋へ戻る際に見えた我々が歩いた稜線上の道と雲海から顔を出す月山&鳥海山


雲が迫る以東岳へと続く稜線と避難小屋

先程まできれいに晴れていた周囲に若干ガスがかかったりもしてきた。ひょっとして山頂での素晴らしいひとときって一瞬の出来事だったのかなぁ。

至福な気分になりながら避難小屋に戻ると朝食。コンビニのカレーパンを同行者はバーナーで焙ったが、これが周りに人たちに受けたみたい。いい匂いがねえ。

そして周りの方々やあべさんとお別れの挨拶を交わし、6:14
に大朝日岳山頂避難小屋出発。 

今日の下りは昨日の登りとは打って変わって景色を楽しみながら歩くことが出来る。
東北の山々特有の「あの雪渓を纏った濃緑の山々」を見ながらの歩行はなんとも清々しい。

左正面に月山&鳥海山を見ながら奥宮手前付近を歩く(6:19)


銀玉水から見た雲海と奥に見える蔵王連峰(6:44)

ゆっくりゆっくり歩いて、そしてときどき後ろを振り返りながら景色を堪能。銀玉水で美味い水を汲み、そしてその先では大朝日岳直下の「Y字雪渓」を肉眼確認し、さらに左手には雲海から顔を出す月山・鳥海山を眺めながらあっという間に古寺山ピークに8:07到着。
ゆっくり進んでいるつもりでも意外と早く進んでしまっている。
この古寺山ピークで朝日連峰の大絶景も見納め。ゆっくりと堪能する。

小朝日岳へ向けての稜線を歩く(6:52)


歩いてきた稜線から大朝日岳を振り返る(6:57) 山頂は雲を被るがY字雪渓はハッキリと見える


古寺山手前から大朝日岳方面を眺める(8:02)

あとは樹林帯の中を進むだけ。体温を上げ過ぎないように注意しながら進む。
途中の三沢清水・一服清水両水場では火照った顔・首・手首に冷たい水を当てて体温を下げる効果を期待した。

10:09 古寺鉱泉登山口到着。


駐車場に着いた時にはたくさんの車の数に驚いた。路駐している他県ナンバーも数多くあり、さすがは百名山なんだなぁと実感させられる。

帰りは途中の大井沢温泉湯ったり館によって汗を流し(源泉掛け流しではない)、月山ICから山形道に乗り帰宅。
途中、佐野藤岡付近で渋滞はあったものの決して大きなものではなく、新装された羽生PAにも寄ってから無事に帰ることが出来た。


実は我々はこの山旅でブヨに殺られました(笑)。ハッカを塗って登ったのに・・・・。顔付近を中心に塗っただけなので甘かった。
自分は刺された翌朝(避難小屋にて)、左腕が腫れ上がりどうなることかと思いましたが、いまはなんとか大丈夫です。しかし同行者はいまだに痒いらしいです。


              
一日目(7/20)へ


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南北60km、東西40kmにも及ぶ大きな大きな朝日連峰には大変失礼で大きなことは言えませんがあくまでも控えめに(笑)、その最高峰である大朝日岳に登らせていただきました。

まずは山頂から見たそのスケールの大きさに圧倒されました。やっぱりデカい。そして濃緑の山肌と白い雪渓のコントラストが非常に美しくって女性らしさを強く感じました。「たおやかな山」。そんな言葉がふっと浮かびました。

今回の山旅で一番嬉しかったこと。それは経験したことのない朝陽に出会えたことです。語彙が少ないせいもあるとは思いますが、言葉ではいい表せないくらい素晴らしい光景でした。あの光の輪に包まれた瞬間は「至福感」でいっぱいでした。本当にありがたい限りです。

次回訪問時は大鳥小屋から入山して大朝日岳へ縦走。または朝日鉱泉から入山して以東岳へ行きたいと思います。


※山形道月山ICから古寺鉱泉までコンビニは一軒もありません(気配すらなし(笑))。食料・ドリンク類などは事前準備されるか、もしどうしてもという方には月山ICひとつ手前の西川ICで下りて国道112号線沿いにあるコンビニに寄るのがおすすめです(*^^)v 2014/7/21現在

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14.7.20〜21
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