朝日岳(大朝日岳)
………………………………………………………………………………………………………

今年に入って日本百名山のリストを眺めていると「東北の山って全然行っていない」ということに気づきました。きっと自宅から東北道へのアクセスも楽なため「後でもいいや」という気持ちがあったのだと思います。

今年からは毎年必ず、東北の山へ行こうと思います。
まずは第一弾。朝日連峰です。ここは縦走しないと・・・・・という気持ちもありますが、まずは最高峰を踏ませていただいてから。

同行者の体調を考えて前泊。登山口の
古寺鉱泉朝陽館さんにお世話になり、翌朝からのアタックとしました。

………………………………………………………………………………………………………


一日目
古寺鉱泉登山口 5:03→一服清水 6:32→三沢清水 7:33→古寺山ピーク 8:06→小朝日岳ピークとの分岐点 8:44→小朝日岳ピークとの合流点 9:08→銀玉水 10:08→大朝日岳山頂避難小屋 10:49

古寺鉱泉→大朝日岳山頂避難小屋まで 小計5時間46分(休憩時間含む) 

大朝日岳山頂避難小屋 11:40→大朝日岳山頂 11:54  小計14分

登り合計時間(休憩時間含む) 6時間00分


… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …

二日目
大朝日岳山頂 4:58→大朝日岳山頂避難小屋 5:15 小計17分(かなりゆっくり)

大朝日岳山頂避難小屋 6:14→銀玉水 6:44→小朝日岳ピークとの合流点 7:25→小朝日岳ピークとの分岐点 7:43→古寺山ピーク 8:07→三沢清水 8:35→一服清水 9:11→古寺鉱泉登山口 10:09

大朝日岳山頂避難小屋→古寺鉱泉まで 小計3時間55分(休憩時間含む) 

下り合計時間(休憩時間含む) 4時間12分


………………………………………………………………………………………………………


一日目(7/20)

AM5:03 古寺鉱泉登山口出発。
朝陽館の左横を回り込むように進む。

朝陽館横の登山道から出発(5:05)

空を見上げると青空らしきものはない。上に行ったら晴れるのかなぁ(笑)

最初はごく一般的な樹林帯を登って行く。今日はガスっているためにそうでもないが日の照る暑い日だと汗が吹き出て大変だろう。

樹林帯を登る(5:25)

AM5:35 合体の樹通過。
まだまだ景色(見通し)のよくないと思われる樹林帯を登る。

AM6:32 コースタイムより早く一服清水到着。
なかなか水量の多い水場であり、休憩可能なスペースまである。水の味はやや硬め。

硬めの一服清水

さらに上へ進む。まだまだ樹林帯。ちょっとこのころになるとミストのような雨が降ってきた。雲が当たるとでも表現しようかな。
なのでレインウェアではなく傘を差す。実はこの日はほぼ風はなく歩き始めると汗がポタポタ出てくるが。こんな日は傘が一番。

傘を差しながらの山旅(6:58)

真っ白な景色を堪能?しながら三沢清水に到着。ここの水量はかなり多い。ドバドバ。ここの水も硬め。

水量豊富な三沢清水(7:33)

標高が上がるにしたがってガスが濃くなってきているように感じる。

樹林帯を進む(7:41)

ここからの登りはなかなかの急登。ハアハアさせながらAM8:06。古寺山山頂到着。
晴れていれば大朝日岳やY字雪渓、そして小朝日岳も間近に見えるのにま〜っ白。絶景を想像するしかない(笑)。

古寺山山頂到着(8:06)

ここからは一旦下ってまた登るのであるが、その途中に咲いていたヒメサユリの花が由緒ある学校の女学生のような雰囲気を持っていてきれいだった。

ヒメサユリ群(8:17)

すると小朝日岳ピークへ向かう道と巻道との分岐に差し掛かる。もちろんこの天気なので巻道を選択。右へ進む。かなりぬかるんだ道でしかも下る下る。もったいないくらいに。

小朝日岳ピークとの分岐(8:44)

9:08。小朝日岳ピークからの道との合流点に到着。
ここからしばらくは岩ゴロゴロの急坂を下る。

下りきったらまた登り。ただこの付近は稜線なのであまり傾斜はきつくなく晴れていれば快適だろうと思える道。歩きやすい。

晴れていればなぁ(9:30)

10:08。銀玉水の標識に到着。
銀玉水はこの標識から左へ数十メートル下ったところにある。
この水はかなり美味い。クラスターが細かいと思われ、口に入れるとスッと消えていくような感覚。この水でラーメンやらコーヒーやらを作ったら絶対に美味いはず(美味かったです)。
ここで今日の生活用水を4Lほど汲んでから出発。

銀玉水到着(10:08)


        銀玉水への下り(本当にスグ)                       銀玉水

整備された急登を登る。すると一週間前までは軽アイゼンがないと下りは危ないと言われていた雪渓を横目に通過。二ヵ所ほど雪渓の上を歩くがステップが切ってあり、仮に切っていなくても雪は少し固めであるもののキックステップで進めば靴はしっかりと雪に入っていくため、なんら問題はない。

雪渓出現(10:18)


固めの雪渓だがキックすると意外とつま先が入っていく(10:25)

雪渓が終わるとなかなか息の切れる急登。避難小屋がなかなか見えない。

急登で息がハアハア(10:31)

やっとピークかと思いきや「霊山朝日嶽神社奥宮」の石標とケルン(ケルンが御神体かも)。
ここからさらに比較的平らな稜線を進む。

霊山朝日嶽神社奥宮(10:41)

すると白い靄の中からようやく・・・・。大朝日岳山頂避難小屋の影がぼんやりと見えてきたのであった。
最後の登りを終えて10:49。避難小屋到着。

やっと見えてきた大朝日岳山頂避難小屋

まだ11時前のため、ピストンしようかとも考えたが泊まる準備をしてきたし、明日は晴れ時々曇りの天気予報を信じてお泊まり決定とする(避難小屋でFOMAについては圏内でした)。
早速、受付。感じのいい気さくな管理人(あべさん)さんが対応して下さった。1人/1500円。もちろん。この日、トップでのチェックイン(笑)。トイレはバイオ式で小屋内にあるが別部屋になっているため臭いが部屋にくることはない。そもそもトイレ自体はきれいにされている。
我々は二階の窓際。あべさんいわく、晴れたら一番景色のいい場所らしい。
早速、寝床の準備をして古寺鉱泉朝陽館で作ってもらったおにぎりで昼食にする。梅干入りのおにぎりとお新香などのおかずが少々。豪華ではないが山旅はこのくらいで充分。

         大朝日岳山頂避難小屋                    大朝日岳山頂避難小屋二階

腹ごしらえが済んだらとりあえずはピークハント。
カメラとレインウエアの上着のみを持って出発。避難小屋の後ろを巻くように進む。
最初からいきなりの急登。でも5分くらい進むと大朝日岳の肩のような場所に出る。

山頂に向けての急登


大朝日岳の肩?

ここからはあと少し。ちょっとしたつづら折りの登りと平坦な道を進むと一番奥にケルンが見える。これが山頂。

11:54 大朝日岳山頂到着。
標高1,870メートル。360℃の展望らしいが、視界はま〜っ白。達成感のみ(笑)。おまけに山頂は貸切り状態。
時間がた〜っぷりあるためしばらく山頂で佇む。でもすぐに飽きる(笑)

大朝日岳山頂(意外と広い)

そんなことでゆっくり下山開始。するとすぐ下に芝刈機を持った方が二名。登山道の草を刈りながら歩いているのを発見。あとで避難小屋のあべさんと話しているところを又聞きしてしまったが、なんとこのお二人は草を刈りながら古寺鉱泉朝陽館まで下るらしい。
本当にご苦労なことです。
ちなみに翌日の登山道は確かにきれいに草が刈られていました!

避難小屋に戻っても暇(笑)
あべさんとお話ししたり周りの方とお話ししたり。それでも暇(笑)。だって外は真っ白。しかもミストがすごくて体が濡れるし。
そしてなんとか4時半まで過ごして晩飯。その頃にはほぼ満員状態。
我々の晩飯はアルファ米とマルダイ棒ラーメンのカレー掛け。食後にコーヒー。銀玉水効果もあって美味かった。

             我々の寝床                      大朝日岳に掲示されている道標

この晩は大変なことが(笑)。一階で地元のパーティーの方々+我らと同じさいたま市民の方などが沢山の食材を持参。それでなんと!我々もそれらの食材をいただいてしまったのでした。この場所でしかも山形牛A5ランクのステーキを食べれるとは。皆さん。本当にありがとうございました。まさに夢のようなひとときでした。
ただ、ここに皆さんが集まるのには管理人であるあべさんの人柄がそうさせているような気がしてなりません。温かくて気さくで親切なおじちゃんですから。

さあ、明日は晴れるかな?期待を胸に眠りについたのだった(あんまり眠れなかったなぁ)。


              
二日目(7/21)へ


………………………………………………………………………………………………………


                     TOP    登山リスト 



14.7.20〜21
………………………………………………………………………………………………………