奄美大島の旅 2014(二日目)
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<二日目>

二日目は奄美最高峰への登山がメイン。といっても登り15分の楽チン登山。
まずはホテルで6時半からのバイキング形式の朝食を摂り出発。

まずは海岸縁を進む。

大浜海浜公園
駐車場も大きな海岸。白砂のきれいな海岸。オフシーズンの今は貸切状態。きっとシーズンにはたくさんの人が集まるのだろう。名瀬市街からも非常に近いためアクセスも便利。

大浜海浜公園

湯湾岳登山の前に金作原原生林へ行ってみる。ここは別名、東洋のガラパゴスと呼ばれているらしい。海沿いの県道を外れ、スレ違いままならない箇所が在りながらも舗装道を約10キロ走ると到着。
自然保護のためか原生林の林道には一般車立ち入り禁止。
ヒカゲヘゴなどの珍しい木々を見ながらの散歩。また様々な鳥の声がこだまする。とっても気持ちがいいのと少しだけ川口浩になった気分。

金作原原生林入口


金作原原生林内部(道は整備されている)

また奄美大島ってとにかく野鳥が多い。様々な鳥たちが人間なんて全く気にせずに飛び回っている。なんて平和な光景なんだろう。
車を走らせていると思わず轢いてしまいそうなほど。
こんな経験は日本各地を旅行している身でも初めてのこと。


湯湾岳登山
奄美フォレストポリスを過ぎて更に山奥へ。湯湾岳「展望台」方面ではなくて湯湾岳方面へと向かう。道幅はないが舗装された走りやすい道。

急な坂を登り、ピークに来たなぁと思える所に「湯湾岳登山口」の看板が。
ここのすぐ横にある広場が駐車スペース。10台くらいは駐車可能なスペース。トイレや水場はもちろんなし。

           湯湾岳登山口                          湯湾岳登山口

さっ、10:04 登山開始!
事前情報だと徒歩15分で山頂とのこと。水分を多目に口に含んでカメラを持ってのスタート。
服は普段着であるが、靴はカジュアルでもメレルで底がビブラムソール。

       登山直後に見下ろした駐車場                       整備された道

最初からよく整備された木道&階段。ビーサンでも大丈夫そう。
樹林に囲まれ、展望も利かない道を登る。自然と一体になったかのような心地よい道。
ご丁寧にも途中、ベンチ付の休憩所もある。

進むこと8分。
前の視界が開け、赤い鳥居が見えてくる。
ここは「頂上ではなく」、拝殿?のような場所。
神降臨霊地碑やら○○教と彫られた祠やら○○宗の拝殿やらが混在している。とっても不思議な場所。
ここは帰りにゆっくり寄ることにして山頂を目指す。

     赤い鳥居と神仏の集まる不思議な場所            登山道はこの鳥居を右へ進む


もう、木道ではなくなり樹林の中を緩やかに登る。ここはビーサンだときついかも。

少し登山らしくなってきた

一旦下り、そして登り切ると山頂標識発見。
10:17分奄美大島最高峰の湯湾岳山頂到着。標高694m。
展望はなし。ただ、少しの達成感があるのみ(笑)。一応、三角点もある。

湯湾岳山頂



あまりここに居座っても面白くないので、早々と山頂と間違いそうな拝殿?へ戻る

おそらくこの場所は奄美大島の聖地の一つだろうと感じた。予備知識もなく訪れたから本当に何となく。
奄美大島で一番標高が高いからいろいろと情報を受け取りやすい場所なのだろう(勝手に想像してます)。

聖地1


聖地2


聖地3

正直にいうと何らかのパワーは感じました。普通の場所ではなさそう。これだけは明言出来ます。

しばらくここでゆっくりした後に下山?開始。
木道&階段をゆっくり滑らないように下る。
展望はないまま、10:44に登山口到着。

いままで経験した楽チン登山の中でぶっちぎりの一位!
散歩のような感覚。

駐車場から見た湯湾岳

このあとは来た道を戻ろうかと考えていたが、湯湾岳展望台が非常に近いことが判明。
直接、向かうことにする。


湯湾岳展望台
ここにはトイレもあり、アクセスも便利。
駐車場から正面へ向かうと湯湾岳山頂へのコース。一方の逆側の小高い山を2分くらい登ると展望台へと着く。


展望台からの景色はやっぱり素晴らしく、まだ手付かずの原生林や海岸線がリアス式のようにクネクネしていて海水も非常に澄んだ焼内(焼肉ではない)湾方面を見下ろすことが出来る。
素朴だけどそれがまたいい。こういう風景って見ていれば見ているほどスルメのようにいい味が出て来る。
展望台は貸切状態だしゆっくりのんびりすることが出来る。

湯湾岳展望台から見た焼内方面


次に一旦、下界に下りて海岸線を走る。食べ物にありつきたかったが、それを叶えるものは一軒もなし。

久慈を過ぎて標識とナビに従って山奥へ。

油井岳展望台
ここも駐車スペースありのトイレありの便利なところ。
ちょうど油井岳山頂に展望台が位置している。


ここからの展望も素晴らしい。正面下界に見える薩川湾〜加計呂麻島、与路島、請島。そして一番奥にはなんと徳之島まで見ることが出来るのである。
空は相変わらずの快晴。
素朴にそして素直に素晴らしい。
一番展望のよい場所は遊歩道の先端。「油井岳」の標識付近。ここにはベンチもあり、座って愛を語るもよし(笑)、ランチをするもよしの場所。

薩川湾〜加計呂麻島


与路島、請島。そして一番奥の薄い島影はなんと徳之島


高知山展望台
このあとはすぐ横にある高知山展望台へと向かう。
油井岳展望台からは車で数分。
この高知山展望台は駐車場ありトイレあり。なんと観光バスまで来ることが出来る。
実際、展望台へは歩いて3分くらい。

螺旋状に巻いた階段を登ると絶景に出会うことが出来る。下界右手には加計呂麻島の入りくんだ湾。左手には古仁屋の港と停泊している我々には縁のない(笑)、豪華客船飛鳥U。
しばらくすると大勢のツアー客が次々と狭い展望台へと登ってきたのであった。実はこの飛鳥Uに乗船されていた方々が奄美に上陸してこの展望台も見学されていたのであった。なんだか皆さん。お金持ってそう(笑)。

古仁屋の街と停泊する飛鳥U、すぐ奥の島は加計呂麻島


加計呂麻島北端と大島海峡


まだこの日は時間があるし、腹も減った。
効率はよくないが一旦、住用方面へ向かいマングローブを見に行くことにする。
とりあえず道の駅「住用」に寄るもののたべるものもなさそう。
仕方なく少し戻り、「マングローブ茶屋」というところに寄る。ここで同行者は鶏飯を。自分はえびうどんを食べた。
味は・・・・まあ、普通(笑)。



この茶屋では食事だけでなくカヌー体験も出来る。マングローブの間を漕いで進むやつ。
一時間で一人1500円。近くの船着き場からガイドの兄ちゃんと一緒に出航する仕組み。
カヌーなんて西表島以来だなぁ。
久しぶりのせいか、最初は蛇行気味だったが慣れてくると大丈夫。ここのマングローブ群生地は規模は小さいが十分に楽しむことが出来る。

カヌーで行ったマングローブ群生地(遊歩道でも行けるらしい(笑))


国道から見たマングローブ群生地

このあとは夕飯の買い物をして宿に向かうだけ。
古仁屋のエーコープで買い物。そして宿へ向かったが、ちょうど夕陽が沈みかけているため海岸線の高台へ向かい、その時を待つ。
すると飛鳥Uが出航したばかりらしく夕陽&飛鳥のコラボを見ることが出来た。


夕陽も海もパワフル


夕陽に照らされた水面を横切る飛鳥U

海の水面に映る太陽の光がとってもバワフルで綺麗。
ホント素晴らしい。

今宵の宿は奄美きょら島ハーラ・リゾート。
1日3組限定のペンション風の宿。
国道沿いにあるがここは奄美大島南部。交通量も多くはないため静か。おまけに目の前には加計呂麻島が。
室内はウッディ。一階がソファーとテーブルとシャワー付のトイレ。おまけにベランダまである。またアメニティーも充実。リゾート気分になることが出来る。
ベットは二階のロフト部分。きっと誰が宿泊しても満足するだろう。でもテレビはない。
また共用スペースには水とお湯が置いてあり、コーヒーもセルフで作ることも可能。
お風呂は奥の別棟にある。温泉ではないか露天風呂。非常に清潔にされている。
今回、じゃらんで予約したため朝食付のプラン。夕飯は付かない。
宿泊代も設備を考えると安くて良心的。

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14.12.5〜8
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