2010年 愛媛・高知の旅
石鎚山登山はUPいたしましたが、それ以外は何も書いてはいません。せっかくなので記録を残したいと思います。画像はよくありませんが・・・・・・
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石鎚山へ登り終えるとこれからは観光ひと筋です。土小屋からは結構、険しい県道石鎚公園線を進み、とっても走りやすい国道194号を南下。いの町に入ります。このいの町からは土佐電気鉄道と並行して走ります。もっともびっくりしたのが、高知市内に入ると電車と車道の境目が全くなく、ぶつかってもおかしくないような状態で進みます。東京では考えられない。この光景がとっても印象的で写真に収めなかったのが悔やまれます(運転しているのに無理ではあるが)。
まずは登山の汗を流します。高知中心街からやや東に位置する「高知ぽかぽか温泉」に行きました。いわゆるスーパー銭湯のような作りです。ここも循環+塩素バリバリのようですが、思いの外、塩素臭がきつくありません。無色透明のお湯は若干ですが潮の匂いがしました。

汗を流した後は宿泊先である「ホテルアベスト」に向かいました。はりまや橋のすぐそばです。思いの外、小さいホテルでしたが綺麗で安いので我々には十分です。

夕食ははりまや橋から5分くらい歩いたところにある居酒屋「葉牡丹」で済ませます。ここは創業当時から変わらない串揚げと若鶏の足が有名らしいのでそれを目当てに行きました。店内は奥に広く、ほぼ満員。何とかギリギリ座れました。
串揚げは豚、海老など5本で260円。キャベツの上に乗ってきます。一本は小さいですが安いです。ハイボールと一緒にいただきました。若鶏の足は焼いたものを店員さんに骨を崩してもらって食べ易くしてもらいました(580円)。これは地元の酒「純平」と一緒にいただきました。安くて美味いです。
 

やっぱり地方は安いです。旅行をするといつも東京の物価の高さに驚かされます。


高知って何となく鹿児島に似ています。何が?って言われても言葉で表現しづらいのですが・・・・・何となくなんです。
それから「はりまや橋」は私的日本三大がっかりの堂々一位となりました(笑)。




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このGWは昨今の坂本龍馬ブームのおかげで桂浜には入場制限がかかりました。なんとマイカーでは行けません。専用バスに乗り換えて行くしかありません。一瞬悩みましたが、今回はパスすることに。その分、自然を満喫することにしました。
高知自動車道伊野ICから南下。続いて国道56号線に入ります。非常に走りやすい道です。四万十町役場付近からは国道381号線。いよいよこのあたりから四万十川と並行して走ることになります。基本的には眼下に広がるゆったりした四万十川を見下ろしながら進みます。空は晴れ。ほのぼのとしたこの光景にとっても癒されます。
ところどころに架かっている沈下橋を見ると「四万十だな〜」って思えます。とっても素朴ですが、味があります。途中、川を渡るごとく鯉のぼりが架けられていました。もうすぐ端午の節句なんですね。


休憩がてら道の駅「四万十とおわ」に立ち寄りました。木造の建物ですが、新しく清潔感があります。ここでは高知の特産物を幅広く販売していました。ここで宿毛からわざわざ実演販売に来られていた、きびなごの天ぷらが売られていました。早速、食べてみましたが衣が少し厚いかな〜。でも熱いうちに食べたので小骨はそれほど気にはならなかったです。


この道の駅からみる四万十は岩がゴツゴツとしていて荒々しい。清流・静流のイメージが強いせいか、新鮮な光景に感じました。


出発してしばらく進むと風情のある沈下橋発見。早速、下りてみることにしました。半家沈下橋という名の橋です。20〜30年、いやもっと昔に戻ったかのような感覚があります。コンクリート製と思わせるこの橋は何度も補修をしたであろう跡が沢山残っています。川の両側は山に囲まれ、聞こえるのは川の音と鳥の声。そしてちょっと邪魔な車の音(笑)。早速、車でこの橋を渡ってみました。意外と幅があり難なく渡れますが、夜はとっても怖いと思います。






さらに車を進めます。四万十川とずっと並行です。続いて岩間沈下橋に到着です。ここはとっても有名な場所で、よく四万十川を紹介する時にここの写真が使われたりしています。
この日は思いの外、観光客が多く、秘境感が若干薄れています。しかしきれいであたたかい風景には変わりないのは確かです。川面に近づき手足を水に浸けてみました。冷たくてきれいでとっても気持ちがいいです。ほのぼのします。
しかしこの橋は近くで見るよりも遠く離れて見た方が美しいと思いました。







この岩間沈下橋を過ぎると道は段々と険しくなります。国道なのにところどころすれ違いが出来なくなるような道を進みます。






高瀬沈下橋到着。ここは屋形船の通り道のようでした。橋桁部分が青い金属を使用しており風情にはややかけているように思えましたが川の流れがおだやかで、ここもあったかい雰囲気のする場所です。





三里沈下橋到着。ちょうど川がカーブを切っているところに位置しています。何となくですが、風情が感じられ個人的には好きです。映画のワンシーンに出てきそうな。そんな雰囲気を持っています。屋形船が通らなければ、なおよいのですが・・・・・。





沈下橋巡り?も最後。佐田沈下橋に到着。遠くから眺めるこの橋はとってもいい雰囲気がありますが、実際に行ってみると人の多いこと・・・・・。
なので風情というものは正直感じませんでしたが、この橋の下を流れる川の水流がとっても面白いです。中洲があるせいなのでしょうか。場所によっては一旦、下流に流れかけた水が逆流をしてさらに別の水流に飲み込まれて下流へと流れていく。表現が下手なので文章にしづらいのですが、鳴門の渦潮の小型版のようなものです。この水流を見ているのが楽しくなります。








時計を見ると13:30を過ぎていましたがいいペースで進んでいます。ここからは四国最南端へ向かいます。中村市街を通り、見違えるように川幅の広くなった四万十川と並行しますが、しばらく進むとそれともお別れ。

土佐清水市に入り、さらに南下。足摺スカイラインを進み、足摺岬手前にある巨石群に行ってみました。いかにもパワースポットです(笑)。いやいや、これが何の意志もなく出来たとは思えません。そのくらい不思議な場所です。正直、パワーがあると思います。沖縄の御嶽に行ったような感覚です。しばらく歩きましたが、清々しくなりました。




この後はお決まり?の足摺岬へと向かいました。GW対策としてのようですが駐車場が広くないようなので岬から少し離れた無料駐車場に車を置いて、そこからシャトルバスで岬へ向かいます(片道100円)。
思いのほか、それほど混んではいません。人の数は多いですが、GW。こんなもんでしょう。岬はしっかりと整備されており、荒々しい太平洋が一望です。何となくですが、伊豆の海に似ています。同じ太平洋を観ているからでしょうか。ちなみにここには遊歩道があり、せっかくなので少し歩いてみました。岬を遠目に観ることのできる展望台まで行くことが出来ます。





さあ、ここからは宿泊先である「民宿福田屋」に向かいます。足摺岬からすぐです。宿に着くと威勢のいい大女将が部屋へと案内して下さいました。ここの宿は少し変わってます。玄関が二階で客室も二階。食堂と浴室は一階。
客室全てオーシャンビューです。大女将の話だと晴れた日は日向方面が観えるらしいです。ぜひ晴れたに訪れたいです。トイレは共同ですが、ひとつはシャワートイレ付きです。お風呂は温泉ではないらしいので近くにある「テルメ足摺」に行きました。




浴室は大きくてよいのですが、お湯が・・・・・・・(泣)。塩素臭がとっても強い、肌によろしくないお湯です。露天風呂があり太平洋一望の大変よい造りなのですが・・・・・・。汗を流したら即行。出てしまいました。

民宿福田屋に戻りました。食事までのしばしの間、ゴロゴロとしました。
18:30から夕食です。ここ福田屋は料理自慢の宿です。まずはカツオのたたき。今朝、水揚げされたものを出しているとのことです。まったく臭みがありません。それとつけだれが美味しい。土佐鶴ととっても合います。またここで出される野菜はほとんど自家栽培で育てられています。ちなみにここで一番感激したのは「ぶりの卵の煮つけ」です。見た目はグロテスクですが、とってもとっても美味しい。同行者の分ももらってしまいました。他にも金目などの乗った刺身の盛り合わせ(画像はなんと一人前)など、とっても満足する食事でした。お腹いっぱいです。しかししかし最後に鯛飯が出てきました。超〜美味いのですが、軽く一杯を食べてギブアップしました。う〜ん。もったいない〜。









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朝食はAM7時から。烏骨鶏の卵も自家製です。濃厚で美味しいです。ご飯を二杯も食べてしまいました。



AM8:30前に福田屋を後にしました。巷では有名になっている?おにぎりを持たせてもらいました。中身は白飯と昨日の余った鯛飯をにぎって焼きおにぎりにしたものです。素朴ですが美味い。しかし考えてみれば鯛飯です。素朴ではなく豪華ですよね。結局、昼ごはんにさせてもらいました。


この日は松山まで戻るのがメインです。車窓を楽しみながら進みます。宿毛、宇和島と初めての土地を通ります。特に宇和島はかなりの都会です。びっくりしました。何と渋滞に巻き込まれました。


西予宇和からは松山自動車道に入ります。渋滞は全くなく快適です。大洲、内子と過ぎると松山市内です。せっかくなので道後温泉に向かいました。
これといった渋滞もなく道後温泉に到着。無料の臨時駐車場に車を置きました。不景気で客離れがおきているせいか、寂れているかと思いきや人通りも多く、活気付いているかに見えました。GWだから特別なのでしょうか?


さあ、ここまできたら温泉です。本館に行きました。しかし行列です。神の湯だけであればすぐに入れるらしいのですが、せっかく来たのであれば霊の湯も入りたい。一人1,200円もかかりますが30分待ちました。
中へ入り、二階へ進みます。すると座布団と浴衣が用意してあり、着替えて一階にある浴室へと向かいます。本館の中は木造で天井が低く、とってもとっても風情があります。お風呂に入らなくても一見の価値ありです。

まずは霊の湯に入ります。照明を少し暗めにしており、高級感を感じる演出です。石製のとってもきれいな浴槽です。3m×6mくらいの大きさでしょうか。
結構、深さはあり、お尻を底に付けると溺れそうになります(笑)。お湯は無色透明。単純泉でしょうか。温泉臭がするわけではなく、肌がすべすべするわけではなく、何の特徴もありませんが、さっぱりとした質感で気持ちがいいです。実はここでは塩素を使用しているらしいですが、ほとんど感じません。体感温度は41〜42℃くらい。毎分30〜40Lくらいのお湯が掛け流されています。塩素を使用するなんてもったいないです。これだけ掛け流せるのであればレジオネラ菌とは無縁な気がしますが・・・・。とっても惜しい温泉です。
塩素なしの源泉掛け流しであれば名湯そのものです。愛媛県もこれからもずっと道後温泉を残したいと思うのであれば、塩素投入の義務を取り下げるべきでないでしょうか。ちなみにシャワー、シャンプーも装備されており、手ぶらで訪問してもOKです。

次は神の湯です。泉質などは霊の湯と同じと思われます。日光をふんだんに取り込んでいる浴室は町の銭湯を思わせます。日本の温泉と言えば霊の湯よりもむしろ神の湯の雰囲気の方があっていると思います。少し長く浸かっていたいとも思いましたが、1時間の制限があり、5分ほどで出てきました。

風呂からあがるとお茶とお菓子を出してもらえます。いただいて時計をみると、もういい時間です。
帰りがけに又新殿と呼ばれる皇室専用の湯殿にタダで案内していただきました(厳密にいうと1,200円の中に入っています)。やっぱり皇室専用となればスゴイです。沢山の方々の苦労の積み重ねで作られてているのがよくわかりました。




火照った身体を癒すには・・・・・「六時屋のアイスもなか」です。生地がサックサク。めちゃめちゃ美味いです。100円なので手ごろです。


この日の夕食は伊予ポジョを扱っている「くし秀」にしました。さすがに鶏肉は美味い。唐揚げが少し甘めで食欲をそそりました。ご主人も親切で我々がこの店が初めてなので色々と気を使って下さいました。

ここからは宿泊先である「ホテルサンルート松山」までは徒歩で向かいました。その街を知るには「ゆっくりと歩くこと」。松山は今まで訪れた街にどれも当てはまらない街でした。つまり新感覚の街でした。


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松山駅からはバスで空港へ(前日にレンタカーは返却済)。
JAL1460便にて8:10松山発。羽田からはリムジンバスに乗り、順調に帰宅しました。




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10.4.30〜5.4