宮古島、沖縄本島の旅 三日目(宮古島→沖縄本島)


AM6:30起床。オーシャンビューのホテルの窓から外を眺める。昨日よりも風は弱そう。これもおなじみの1Fにあるサンタフェで朝食。昨日、夕飯を食べ過ぎたせいか、お腹が空かない。コーヒー一杯で済ませる。ニュースを見ると飛行機欠航の様子はない。AM8:00にチェックアウト。

今日の飛行機は11:40発。あまり時間もない。初日に強い風雨で断念した東平安名崎へと向かった。途中、宮古島海宝館で車を止めて保良川ビーチを眺める。非常に風が強く、立っているのもやっと。しかし、この行動が自分の策略だとはだれも気づかなかった(笑)。実は初日に東平安名崎の展望場所に行ったのであるが義母があまりに強い風で恐がり、車から降りることを拒んだのであった。しかしここの風を経験してもらっていれば東平安名崎でもきっと車から降りてもらえるだろうと。
この東平安名崎の展望場所は自分にとって宮古島の中でも一番お気に入りの場所。ここを見てもらえないのは非常に悔しい


まずは東平安名崎の風の強さを確かめるべく、岬の先端まで車を走らせる。若干、風でハンドルが持っていかれることもあったが、海宝館よりは弱いような気がした。この時も義母には「風は大したことないですよ。ハンドルが全く持っていかれないです。大丈夫です。」と嘘の発言して恐怖感を取るよう考えた(笑)。
せっかくなので岬先端のたもとにある保良漁港で車を止めて周辺を散策。大小の無数の岩が沖へと向かって点々と横たわっている光景はいつ見ても心を動かされる。


そしてとうとう、自分の大好きな場所。東平安名崎の展望場所へ。やはり風が強い。しかしここで引き返すわけにはいかない。義母も車を降りてくれた。
やっぱり素晴らしい!!これこれ。空はドンヨリしているが視界は良好。岬の先端までしっかりと見ることが出来る。海の色もコバルトブルー。サンゴと海とのコントラストが何とも言えない。暴風域に入っている多良間島方向の海は大時化のようだがこちらの海は不思議と穏やか。宮古島最後の場所としてふさわしい場所。ここに来るといつも「地球ってすごい」って本気で思える。


これで宮古島ともお別れ。レンタカーを返し、AM10:10。宮古空港着。AM11:40発の那覇行きの飛行機を予約していたがJTAの方が「10:30発の臨時便がありますが、それにお乗りになりますか?」と言ってこられた。空港で一時間も待っているのはもったいない。なのでこの臨時便に乗ることにした。
機種は737型の非常に新しいもの。少し得した気分。定刻どおり、AM10:30離陸。やはり台風の風が強く、滑走時にすでに横揺れ。こんな経験は初めて。しかし上空に上がってしまうと揺れも大したことはない。AM11:30。那覇空港到着。通常の飛行時間(45分)より少し時間がかかったようだ。

ここからスカイレンタカーの送迎バスで那覇営業所へ。車はヒュンダイの1,000cc?。まずは本島最南端の喜屋武岬へ。時折、雨が落ちてくる天気。現地に着くと、観光客がかなりいる。10名くらいはいるようだ。海は思ったより穏やか。台風の影響はそれほどでもないようだ。しかいここへくるといつも寂しい気持ちになるのは何故だろう。歴史的に悲しい場所なのは知っているが、特に先入観も持たずに行っても晴れ晴れとした気分にはならない。

続いてひめゆりの塔へ。ここも喜屋武岬同様、悲しい気持ちになる場所である。とてもじゃないが、あの竪穴にカメラを向けることはできない。また今回、義母も同行していることなので資料館にも立ち寄ってみた。展示物や資料が非常に充実しており、さらに沖縄戦で奇跡的に生存された方が説明員として立たれていた。本当に勉強になる。よほどのアホでない限り、ここを見学すれば「戦争は理由に関係なく、絶対に起こしてはいけないもの」って思うことだろう。自分は靖国神社を何度も訪れているため真新しさは感じないが、義母はこういった戦争の資料館を見学するのが初めてらしく、一時間もの間、じっくりと見学していた。

まだ天気は持ちそう。海岸線を左回りに那覇方面へ。斎場御嶽に到着。ちなみにここは琉球始祖である「アマミキヨ」が造った七御嶽のひとつとされており、その中でも一番格式が高いとされている。一昨年まで無料であったが、何と入場料200円を取るようになっていた。おまけに立派な入口。少し拍子抜けした感。意外と観光客が多いことに気づく。御門口から木々で覆われた歩道を登る。比較的、傾斜がきつい。その昔、男子及び一般庶民はこの先へは入れずここで参拝したらしい。

しばらく進むと左手に大庫理が現れる。ここは、聞得大君即位儀式の際に、中心的な祭場となったらしい。
さらに奥へと進む。すると行き止まりに寄満が現れる。ここは宝物や幸せの寄り満ちる所という意味があると考えられている。

いったん来た道を戻り海側へ行ったところにチイタイイシと云われる鍾乳石が現れ、その奥にここで一番有名な三庫裏が顔を出す。この三庫裏は三角形に空洞が作られ、奥からは日差しが差し込め、非常に神秘的である。ここは自然現象により出来たと云われているが、自分はどうみても何かの意思が働いて出来たとしか思えない。まぁ、自然現象って言えば自然現象なのだが。

この三角形の空洞をくぐると久高遙拝所に到着する。その昔、ここから神の島と云われる久高島を拝んだといわれている。

ここに来るとまず感じることは非常にパワーが強い。外気が暑いにもかからわず、身体をひんやりとした気持ちのいい空気がす〜っと抜けていく感覚になる。またマイナスイオンは相当なものだと思う。自分のセンサーである鼻奥がす〜っとしっぱなし。ここで一時間くらいゆっくりしていたら名湯と言われる温泉に浸かっていたのと同じくらい癒されるだろうと思う。自分には合っている場であると思う。
それからこの斎場御嶽に着くと、くすぶっていた空から日が差し込んできたのであった。しかもここを去ったと同時に空はまた元のとおりに曇ってしまった。これには偶然と云えども驚いた。

この後は首里城へ。一般的なコースを回っている感があるが、沖縄初上陸の義母がいては仕方がない。守礼の門では琉球衣装を着た記念撮影用のお姉さんのお出迎え?。数年前と変わっていない。それから人の多さも。
一通り回ったがやはり前と変わっていない。正直、人が少なければまた違った感覚があるだろう。でもここって何となく落ち着かないんです(笑)。しかし、沖縄に着いて手っ取り早く沖縄を感じるのには持って来いの場所だと思う。

充実した一日も終わり。宿泊先であるJALシティ那覇へ。ここは国際通りのど真ん中にあり、夜を楽しむ場合には最高の立地条件だろう。景色は望めないが非常に綺麗。一階にはCORCHが入っている。

夕飯は以前からすっと行きたかった居酒屋。地元で有名な「小料理 小桜」へ。「う〜んこれこれ」という発言が得意な?居酒屋評論家 太田和彦推奨の店である。
琉球銀行を超えて一本目の路地を入ったところにある。中に入ると空席があり、すぐに座れた(ラッキー)。木造の古い造りであるが非常に風情がある。ここは一階と二階があり、一階にはカウンター席のみ(10席くらい)。二階は不明。ご夫婦で切り盛りしている様子。そして一人のアルバイトと思われる(違うかもしれませんが)綺麗なお姉ちゃん(笑)。小西真奈美に似た可愛らしい女の子です。
お酒はオリオンビール(生)、泡盛の時雨、そしてご主人がクセのある泡盛はこれだとおっしゃっていた石垣島の白百合。この白百合。本当にクセがある。喉を通過した瞬間にカビの匂いというか線香の匂いというか、非常に変わった匂いが鼻を抜ける。始めはびっくりしたが、飲んでいるうちに「クセになる」酒である。おまけに他の泡盛よりも強い気もする。アルコール度数は他のと変わらないらしいが。
料理も安くて非常に美味しい。初っ端に驚いたのは付け出し。単なるもずくと思いきや違った。何とごま油を少量加えているのである。香ばしくて食が進みそう。グットアイデア!美味い。それから島らっきょう。酒の肴には最高!豆腐チャンプルーやゴーヤチャンプルーにはスパムを使用していない。何と豚肉の塩漬けであるスーチカを入れているのである。非常に美味い。ソーメンチャンプルーも塩加減が絶妙。
その他、刺身の盛り合わせ、スルルーの南蛮漬。これらも美味い。唯一、残してしまったのがわたがらす豆腐。わたがらすがしょっぱ過ぎた。
器も凝っており、泡盛のお調子?は陶芸では超有名な金城一族のどなたかが作られたと思われるもの。魚の柄が特徴的。
結局、同行者と義母は食べるものを食べ終えると、さっさとアウトレットモールへと行ってしまった。が自分はしばらくここで飲んでいた。非常に満足なお店でした。




少々酔っ払いながら国際通りを歩き、ホテル到着。この日は酒が入ったせいで非常に眠くなり、早く寝てしまった。
(08/9/13)
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