新潟県 関温泉 登美屋旅館
本当はこの週末に高妻山もしくは妙高山に登ろうかと考えていました。しかし、同行者の体調がイマイチだったので自重することに。

ただ、関温泉にある温泉宿をすでに予約済だったのでそこだけには療養も兼ねて行くことにしました。
そもそも、そのお宿に決めた最終的な理由はK−Iさんのブログ「温泉逍遥」で紹介され、無性に訪れてみたくなったことです。

実は・・・・・・そのお宿がとってもとってもいいお宿だったんです!

我が家の飲み水がそろそろ底を突き始めたため、いつものように富山県穴谷の霊水へ水をいただきに行ってきました。
その帰り道。上市から一般道で関温泉へ。なかなか楽しいドライブでした。

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登美屋旅館さんに着くなり若女将が玄関先にいらっしゃった。同行者が車を何処に止めれば良いかを尋ねると関温泉入口の大駐車場に置くようにとのこと。
この関温泉。急な坂道の両側に旅館が建っている小さな温泉街で確かに旅館の前に車を置くスペースが決して十分ではない。ならば納得。

        大駐車場から見た温泉街                     登美屋旅館さん前

案内いただいた部屋は新館?二階のしらかばという部屋。この日の客は我々一組のようだったので広くて景色が良くってきれいな部屋に変えて下さったのだろう。ありがたいことです。
まず、部屋へ入って嬉しいことが。それは「布団が敷かれていたこと」。温泉宿に来てこの光景を見た瞬間に「温泉宿に宿泊して来ている人の気持ちがよくおわかりで(^v^)」と思う。温泉自慢の宿はこれでなくっちゃ(笑)。

            宿泊した部屋の前                       宿泊した部屋

部屋の中はとってもきれいにされている。アメニティーも一通り揃っている。またトイレもシャワートイレ付き。おまけに窓からの景色もGOOD。谷側を向いているため、遠く山々や下界まで眺めることが可能。

            部屋から見た景色                       部屋から見た景色

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<温泉(男湯)>
男女別に内湯がひとつずつ。脱衣所からして簡素な作りだが非常に整理整頓されている。この時点できっとお湯もいいのだろうとは想像できた。
洗面所にはドライヤー有り。


浴室の扉を開けると・・・・・思わず、オ〜っと言ってしまった。鉄分の濃い泉質なのが一目でわかる浴室。全体が温泉の成分で茶色に着色されている。スゴイね〜。
それから角部屋ならぬ角風呂?晴れれば景色は絶景。

お湯の体感温度42〜43℃くらいだろうか。加水・加温なしの源泉100%掛け流しでこの温度。それだけでも素晴らしい!!
鉄臭、甘い温泉臭、ほんのり心地よい石油臭(気にしなければ感じない程度かも)がいい塩梅にミックスされている。

お湯の肌触りはまとわりつくような。お湯の中で体を触ると、べとつき感。お湯から上がるとしっとり感。

一番端にある湯口から飲泉をしてみるが思いの外、鉄臭は弱く、その鉄臭にプラスしてほんのり塩分を感じる。

そうは言いつつもやはり成分は濃いと思われる。浴槽底には茶色の粉のような成分が酸化し沈殿した物が沈んでいる。これを足で掻き回すと一瞬のうちにお湯が真っ茶。でもその成分が重いせいか、またすぐに沈んでしまう。

温度のせいだか、泉質のせいだかわからないがお湯に浸かっているとすぐに体がカ〜ッと熱くなってしまい、長湯が出来ない。しかし、いかにも体に効きそうなお湯。今回は宿泊のため、長湯はせずにその代わりに何度も何度も浸かったのであった。
いずれも上がった後はこれも泉質のせいであろう。汗が止まらない(笑)。冬だったら最高に温まるんだろうなぁ。

後で泉質を調べたら炭酸水素塩泉と書かれていたが、残念ながら泡付きは感じられなかった。やっぱり源泉から引湯する間に抜けてしまうのかな。

でも素晴らしいお湯です。加水・加温なしでこの温度、この浸かり心地ですから。
湯守さんのご苦労、そして大自然に心から感謝したいと思います(^v^)










泉質=ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉  源泉温度=48.8℃  PH=6

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<食事(夕食)>
まずビックリしたのが刺身にあった甘エビ。実はこれに青い卵が乗っていたのであった。この光景は北陸地方ではよく見られるのであるがとにかく新鮮でないとダメらしい。こんな山奥でこんな新鮮なものが食べられるとは。とっても貴重だし、やっぱり美味い。

また、ものすごい量の食事。こんな安価で宿泊させていただいているのに申し訳なくなるくらい多い。最後はステーキに手打ち蕎麦。これ以上食べられないっていうくらいの量だった。

これだけの量を提供していただきながらも、みんな美味しい。最初は完食出来ないと思っていたが、結局は全て平らげた。さすがに〆のご飯は食べられなかったが(笑)。

地元産の生酒と一緒に至福の時間を過ごした。

         笹の葉に乗せた山菜寿司                      ツブ貝?


    刺身盛り合わせ(青いツブツブが甘エビの卵)      白身魚のマヨネーズ焼き?と蟹肉入り酢の物


        地元産竹の子入りの卵とじ                     一緒に飲んだ生酒


             牛ステーキ                             手打ちそば


         地元産竹の子入り味噌汁

朝食も鮭の焼き物や山菜等。十分過ぎるくらい満足。しっかりと完食させていただいた。

            朝食の様子                         朝食のハムエッグ

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とっても安価で(ちなみに某大手宿予約サイトでこの登美屋旅館さんの一泊二食付き最安値プラン)、素晴らしいお湯と食べきれないほどの美味しい料理。それに加えて空いていたためわざわざ広くて景色の良い部屋に変更していただいたようで、まさに至れり尽くせりでした。


この登美屋旅館さんは家族経営のようでマニュアル的な対応でないのが非常にGOODです。こういうお宿って肩肘張らずに自然体でゆっくり過ごせるんですよね。私は好きです。

若女将はいつもニコニコ笑顔です。お子さんたちもとっても元気。色々とご苦労もおありだろうし、人の家庭に口出しするようで大変失礼だとは思いますが、自分には「朗らかな家族の様子」が目に浮んできました。それが影響してなのか、お宿全体が明るい雰囲気に包まれているような。そんな気がしました。

妙高山登山の帰りにはこの登美屋旅館さんで祝杯をあげてから帰宅したいと思います。
またまたお気に入りのお宿が増えました(^v^)



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13.6.29〜30(宿泊)