長野県 蓼科山
標高の高いところはそろそろ紅葉の季節に突入。もう山は冬支度?なので今年最後の登山にしようかと。
そこで比較的簡単に登れると言われている蓼科山へ行ってきました。
あとで書きますが決して簡単ではなかったです(笑)。

それから、今回の写真は画像が粗くて良くありません。カメラの設定がいつの間にか変わっていて・・・。かなりショックです〜。

AM3:00自宅出発。関越道、上信越も順調。佐久ICから一般道。AM6:00蓼科山七合目登山口到着。先客さんは車10台ほど。ここにはあまり臭くない(笑)トイレがあるため便利。
ドーナツを食べたり着替えたり、車の中でしばらくゆっくりする。



 
AM6:40出発。外はかなり寒い。霜柱が立っている。七合目登山口鳥居を過ぎると熊笹の生い茂る道をしばらく進む。台風が去ったばかりのせいか、霜柱が解けだしたせいか下がぐじゃぐじゃ。おニューの靴が汚れないように慎重に進む。

AM7:20。岩がゴロゴロとした川のような斜面を進む。ただ比較的整備されておりS字に進めば歩きやすい。
 

AM7:35。天狗の露地到着。展望場所はあるが、そこまで行くには岩場を歩かないといけない。この日は露のせいで岩に凍った露が付いている。非常に滑り易く歩きづらい。
しかし景色は絶景。女神湖とその奥に続く山々が手に取るよう観える。5分ほど小休止。 


ここから丸太を敷き、歩きやすくした岩場へと差しかかる。傾斜は結構あるものの歩きやすいため短時間で標高を稼ぐことが出来る。


AM8:16蓼科山荘到着。距離的には頂上までの半分以上は来ているが、実はここからが大変なのである。ここでトイレ(チップ制で200円)に入る。簡易水洗トイレでこの場所にあるトイレと考えれば非常に綺麗。
 

AM8:27蓼科山荘出発。しばらくなだらかな岩場を進むと・・・。壁とまでは言わないが、かなり傾斜のある岩場へぶち当たる。しかも岩の表面が凍っており非常に滑るのである。この凍っている岩が本当に危ない。なのでゆっくりゆっくりと凍っているかいないかを確認しながら進む。
おそらく凍っていなければ比較的グリップのよい岩場だとは思うが。

 

 


AM9:16蓼科山頂フュッテ通過。山頂はもう目の前。しかししかし、この山頂は岩だらけ。おまけに凍ってる。非常に歩きづらい。


AM9:20山頂到着(標高2,530m)。思いの外、時間がかかった。同行者はかなり疲れたようだ。特に凍った岩場で大変苦労したとぼやいていた。
山頂付近はだだっ広く、岩場の隙間を埋めて平らにすれば野球やサッカーも出来そうなほど。山頂からの景色も素晴らしい。八ヶ岳連峰は目の前に観える。雄大な裾野のがとても綺麗。また北アルプス方面に目を向けると槍ヶ岳も観える。南アルプス方面の右側を観るとつい先日登った木曽御嶽山が。ここも独立峰のため非常に展望がよい。
ここで食事でもと考えたが、山頂付近は沢山の人。おまけに風も強くなってきて非常に寒い。手がかじかむほど。





ってなことで蓼科山頂フュッテでコーヒーを飲むことにした。一杯500円。このコーヒーは見た目非常に薄く紅茶かと思った(笑)。飲んでもやはり薄い。コーヒー風味のお湯といったもの。しかししかしこんな場所で温かいものをいただけるのは本当にありがたい。おまけに山荘の方々も親切で山荘の中に入りこたつに入らせていただきしばらく体を温めた。また「これから風が強くなるからカッパがあれば必ず羽織って下りてね」とのアドバイスもいただく。本当の山好きな方って親切な方ばかりだなってこんな時に実感します。



AM10:03。蓼科山頂フュッテ出発。下りも結構なスリル。まだ凍った岩がある。気温が低いせいもあってかなかなか解けないようだ。お尻をつきながら下りないと危ないところも数か所あった。それに加えて次から次へと登ってこられる登山者の方々。本当に中高年の方が多い。岩場もところどころ譲りあわないと進めない箇所がある。そのためなかなか進まないのであった。
 

AM10:50蓼科山荘到着。ここにもこれから山頂へ向かうであろう登山者が沢山。ここは風もあまりなくそれほど寒くないのでようやく食事タイム。持参したおにぎりとパンを食べる。やっぱり登山はおにぎりに限る。美味さが倍増する。また凍らせたスポーツドリンクが解けなくて困った(笑)。途中、コンビニで買ったペットボトルの紅茶があったため、助かった。
 

AM11:15蓼科山荘出発。ここからは比較的簡単な道。ハイキング気分で会話をしながらゆっくりと下りる。

PM0:25七合目登山口到着。




帰りにはやはり温泉。鹿教湯温泉の共同浴場「町・高梨共同浴場」へ行きました。鹿教湯温泉入口の看板を右方向に入りしばらく進むと左側にあります。非常にわかりづらく通り過ぎてしまいそうでした。
一人200円で料金箱に入れます。地元の方が多く入る浴場なので非常に簡素です。私が訪問した時も4人の地元の方々がいらっしゃいました。浴槽は3m四方くらい。お湯は無色透明で無味無臭・温度は44℃くらいはありそうで非常に熱いです。かけ流しの湯量は豊富でジャンジャンと浴槽にお湯が注がれます。さっぱりしてとても気持ちのいいお湯です。山登りの後にはもっともマッチするお湯ではないでしょうか。スキっとします。
カランは二つ。シャワーはありません。体を洗う場合はカランではなく湯船のお湯を使用した方がいいかもしれません。

また桶が三つしかありません。これには少し不満です。もっとたくさんあってもいいのではないかと思います。同行者が女性用に入った際にいやなことがあったそうです。女性用浴室には桶が二つしかなかったそうです。しかもその桶を地元のおばさま達が独占していて同行者に貸そうともせず。掛け湯をしようにも桶がないので出来ません。仕方なく手でお湯をすくって掛け湯をしたそうです。
次に頭を洗おうにも洗えません。しかし地元のおばさま達は桶を独占中。私物のごとく使っていたそうです。それに加えて「地元ではないやつが入ってきやがって」と言わんばかりの顔をされたそうです。
これに呆れた同行者はすぐに出てきてしまいました。入浴料の200円も払ったのに・・・。

やっぱり地元の人がこれだと温泉街が寂れるのも当然です。今まで数々の温泉に入ってきましたが、こんなの初めてです。名温泉と呼ばれるところに行った時に共通していることは地元の方々が親切で気さくなことです。現在の鹿教湯温泉はかなり寂れています。きっと地元の方々の意識が変わらないと今後もどんどん寂れて行くだろうと思います。

温泉は自然からいただける貴重なもの。だれのものでもなく地球に生きる全ての生き物が平等に使っていいはずです。決して鹿教湯温泉に住む方々だけのものではありません。それが理解できないのであれば・・・・。
もうこのへんで止めておきます(笑)。


今回はいい経験をしました。凍った岩場ってとても危ない。つるんつるんなんです。自分も二〜三回ですが足を取られました。ありがたいことに怪我はしませんでしたが一歩間違えたら大変です。

この蓼科山。コンディションの良い日であればおすすめしたい山です。将軍平(蓼科山荘)から山頂までの岩場は結構楽しいものでした。また歩行距離もあまり長くなく、標高差もあまりないため、それほど疲れる山ではないと思います。

今度、登山靴を買い替えた時にはきっと来ると思います(笑)。靴慣らしにもちょうどよい山だと思いますので。



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09.10.11