谷川岳(トマノ耳、オキノ耳)
富士登山から一か月。そろそろ登山に行きたくなってきました。比較的列車でアクセスしやすい、谷川岳に行ってきました。
AM5:10自宅出発
数日前での天気予報では晴れだったが、昨日の予報では曇り時々雨。しかし何となくではあるが雨が降らないような気がしたのと臨時快速列車(マリンブルーくじらなみ)の指定席を確保したこともあってとりあえず決行。


AM8:04土合駅到着
列車を降りた瞬間、非常にひんやりとした空気が通りすぎる。超有名なこの駅。下りホームのみが新清水トンネルの中にある。ここから改札口へ出るためには462段の階段を登らないといけない。この階段について「登山する前の準備運動にちょうどいい」なんて言う方がいるが、きっとそれは登山を知らない方の発言だなあって思う。登山前に無駄な体力を使わない方がいいに決まっているのに。
このホームから一段一段と長い階段を登る。上には外の明かりが見えてはいるものの、なかなか着かない。約10分で地上到着。空は晴れており、気温も高くて汗がにじみ出てくる。


AM8:21土合駅出発
ここからは国道291号線を歩いて登る。余計な体力を使いたくはないが、バスの本数も少なく仕方がなく歩く。


AM8:41谷川岳ロープウェイ土合口駅到着
ここで往復2,000円のチケットを買う。値段だけをみると高いと思うが標高746m→1,319mまで歩いて登るとかなりの時間と体力を要す。特に日帰り登山であれば非常に有効な手段だと思う。
トイレを済ませ、ロープウェイに乗り込む。


AM9:01ロープウェイ天神平駅出発
リフトの乗り場を避けるように登山道へと入る。正面には若干雲のかかった白毛門が君臨している。空は段々と曇ってきている。果たして下山まで持つのだろうか?
出発してすぐに同行者が「膝が笑う」と言い出す。早速、同行者が握ったおにぎりを食べることにする。


AM9:24リフトからの登山道との合流地点通過
徐々に登山客が増えてきている。団体の年配者が多い。このあたりは非常に歩きやすい。遊歩道のように木道が造られており傾斜もゆるやか。ハイキング気分。


AM9:42鎖付きの岩場通過
このあたりまでくると時折渋滞してくる。何といっても年配の団体さん方がなかなか前に進めず、後ろが支えてしまう。あまり時間がかかるのであれば後ろの人を先に行かせるよう、譲ればいいのにって思うのは私だけであろうか。特に団体だけに・・・。


AM9:50熊穴沢避難小屋通過
本当はここで休憩したかったのであるが、通り道をふさいでも何とも思わないような(通り道で休憩している)、またマナーという言葉が無縁の年配者が休憩しており(歩行喫煙)、こんなやつらと一緒にいるのがいやで通過した。


AM9:53ロープ付き岩場通過
ここからが登山の本番。急な岩場が目の前にはばかる。正直、自分にとっては何でもない岩場であるが、同行者にとってはかなり大変なようだ。手足の置く位置を考えながら一歩一歩登っているのである。この後も、こんな岩場が次々と現れる。慣れていないと大変だろう。

やはりここでも年配の登山客が行く手を遮っていた。登っている様子を見ていると一歩間違えれば滑落するのではないかと思えてしまうほど危なっかしい。ここ数年、遭難者のほとんどが高齢者であるという事実もうなづける。








AM10:38天狗のトマリ場到着
ここでも休憩をしようとしたが、やはりすごい人。仕方なく、水分を摂るだけで出発。


トマリ場を過ぎたあたりから徐々に視界が悪くなってきた。下界はほとんど見えず、霧が周囲を覆ってきた。でも個人的には霧で覆われた光景って決して嫌いではない。


AM11:10天狗のザンゲ岩到着
ここでしばし休憩。一瞬、太陽が顔を出すもののすぐに雲の中に入ってしまう。


AM11:32肩の小屋到着
ここでトイレ休憩。チップ制(100円程度)になっている。とにかくここのトイレは臭かった(笑)。それともうひとつ。ここのトイレはチップ制なのにもかかわらず、数名の女性が用だけ済ませてチップを払わずに行ってしまったのであった。きっと「だれも見ていないからいいや」の精神なんでしょうね(悲)。トイレ入口手前に郵便受けのようなBOXが置いてあるので皆さん、必ずお金を入れていってもらいたいものです!こんな場所にトイレがあることに感謝したいものですし、何たって維持費がかかっているはずですから・・・。


ここからは遊歩道のような階段状になっている道を登る。すると目の前にはピークらしき場所が目に入る。


AM11:50トマノ耳(1,963m)到着
う〜ん。すごい人。なんと写真撮影の列が出来ているのである。仕方なく、すぐに移動開始。奥にあるオキノ耳へ向かう。ここからは下って登る道程である。
もしかすると、ここからの道は一番怖いかもしれない。霧で下界がほとんど見えなかったが、晴れた日にはここから何百mもあるであろう、マチガ沢の下がみえるはずである。
1〜2ヵ所のヤセ尾根のような箇所もあるが、普通に気をつけて歩けば全く問題ないと思う。






PM0:07オキノ耳(谷川岳山頂)到着
標高1,977m。山頂は岩がゴロゴロ。そして虫がブンブン(笑)。ここからの絶景を期待していたが、濃い霧にはばまれて何にも見えず。下界には何があるんだか、全く見えない。でも下界360℃が真っ白っていうのも不思議な光景である。非常に神秘的で別次元に移動しそうな感覚がする。
ここで「おにぎりタイム」と行きたかったが、「何千匹?もの虫がブンブン」のおかげで、そんな気分には全くなれない。きっとおにぎりを出したその瞬間に、白いお米には虫が止まっているだろう。
なので「アクエリアスタイム」のみで終わらせる。




PM0:25オキノ耳出発
どんどん霧が濃くなってくる。先ほどトマノ耳付近で写真撮影をされていた方々だろうか?次々とオキノ耳へ向かう登山者とすれ違う。道を譲ったり譲られたりでなかなか前に進めない場面も。




PM0:43トマノ耳到着
ここでおにぎりタイム。さっきとは打って変って、座る場所も十分ある。ゆっくりと腰をかけておにぎりを食べる。我が家特製?のおにぎりは半端ではない具だくさん。これは実母直伝のおにぎりである。具だくさんにするとリッチな気分に成れるからだそうだ。
それから凍らせておいたアクエリアスもめちゃめちゃ美味かった。
しばらく休憩していると下界が一瞬晴れてきた。時間にすると1分くらいだろう。この景色がまた幻想的なもので素晴らしかった。




PM0:54トマノ耳出発
濃霧のため、下界がほんの少し顔を出したり、隠れたり。

PM1:05肩の小屋通過


PM1:41天狗のトマリ場通過

PM2:21熊穴沢避難小屋通過
ここを過ぎたあたりから急に雨が降ってきた。一時は本降りにもなったが、少し雨宿りをしていると止んでくれた。


PM2:57ロープウェイ天神平駅到着
ここへ到着する数百m手前からは霧が半端ではなかった。リフト、ロープウェイ乗り場を肉眼で確認出来たのは100mくらいまで近づいてようやくだった。

PM3:31土合駅出発
水上行普通列車で水上へ。
汗をたらふくかいたため、水上温泉街にある「ふれあい交流館」へ訪れた。ここでは日帰り入浴を行っているのである。550円/1人。肝心のお湯はというと「三ツ星???」である。何が三ツ星かというと「加水・加温・塩素投入循環」。まさに最悪なお湯である。当然、汗を流した程度であがる。またシャワーの方が浴槽よりも塩素臭が弱いのも珍しい。

帰路もマリンブルーくじらなみ号。水上駅PM5:41発。指定席は満席のようだった。そして無事に帰宅。

ガイドブックなどでは比較的簡単な山のように書かれてはいるが、思いの他、急斜面あり、岩場ありで登山初心者は心して登らないと痛い目にあうかもしれない。なかなか登り応えのある山である。
今度はぜひとも快晴の時に登りたい。きっと絶景が広がっているんだろうなぁ。




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09.8.8