白 馬 岳

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今年のSWは3日間しかないため未登頂の白馬岳にしました。
例年、SWの北アルプスが激混みなため、6月には白馬山荘の個室を予約しました。
(結果的に予約しなくても良かったのですが・・・・・・・・・)

無事に登って百名山99座完登と行きたいところです。

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栂池自然園駅 7:42→栂池ヒュッテ(登山口) 7:49→天狗原 8:43→白馬乗鞍岳 9:39→白馬大池山荘 10:05〜18→船越ノ頭 11:00→小蓮華山 11:39→白馬岳山頂 12:58〜13:11→白馬山荘 13:22

(登り行動時間 5時間40分 休憩・食事時間等含む)


白馬山荘 6:33→白馬岳山頂 6:45→小蓮華山 7:38→船越ノ頭 8:05→白馬大池山荘 8:31→白馬乗鞍岳 9:05→天狗原 9:57→栂池ヒュッテ(登山口) 10:44(買い物)→栂池自然園駅 10:56

(下り行動時間 5時間23分 休憩時間含む)


(合計行動時間 11時間02分 休憩・食事時間含む)


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9月1日より白馬大雪渓はクレバスがたくさん出来てしまっているようで通行禁止。温暖化の影響のようです。
なのでまいたびバスも猿倉行から栂池高原行に変更。

事前の天気予報では初日のAMは晴れ→曇り。夜から雨。
下山日は朝から雨予報。
そんなことなので早めの行動を心掛け、初日は雨に降られないうちに山荘まで着き、翌日は雨の中、じっと我慢で一気に下山といきたい。


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<一日目>
まいたびバスの出発は都庁下の駐車場。
11時出発の栂池高原行きのバスは満席。直前まで空席があったのにビックリ。

談合坂・諏訪湖SAで休憩を挟み白馬八方経由で栂池高原駐車場にはAM5時半過ぎには到着した。空は雲が多いながらも晴れており期待大。取りあえず山荘に着くまで崩れないで欲しいなぁ。




ゴンドラはAM7時から運行のためヒマ・・・・・・(笑)。
おにぎりを食べたりブラブラしたりで時間を潰した。
AM7時少し前からチケット発売。乗り場もスムーズで早くから並ばなくても先頭の方とはそれほど差がないような気がする。



ゴンドラから見た白馬三山

ゴンドラそしてロープウェイと乗り継ぎ、AM7:40頃。自然園駅に到着。
ここからが歩き。



栂池自然園駅 7:42発

栂池自然園駅発(7:42)

緩やかな舗装路を数分歩くと栂池ヒュッテを通過。
このヒュッテを右手に折れると登山道に入る。

(7:49) 登山口出発

最初から整備された傾斜もそれほどキツくない道。
朝イチには優しい。

(8:02)


(8:34)


道が平らになり木道になると湿地帯に出る。
予想よりずっと早く天狗原に到着(8:43)。

(8:43)天狗原到着 これから正面の稜線を超えて行く


このあたりから見る乗鞍岳へ続く傾斜がなかなかきれい。
少しだけ紅葉してきたかな。

(8:48) ほのぼのする景色


この天狗原から上は大小の岩を飛び越えて進まなければならない。
このような道に慣れていない人は少しだけ難航するかも。

(8:53) 岩ゴロゴロ道 出現

徐々に傾斜も増し、なかなか登り堪えあり。
ただ岩のグリップはしっかりしており滑りづらいのはありがたい。

(9:09) 岩ゴロゴロ急登


(9:13)


(9:17) 登ってきた道を振り返る


(9:25)

トムラウシ山のロックガーデンに似た岩群もあり景観は楽しめる。

(9:27) 登ってきた道を振り返る

ようやく平らな箇所まで進むと小蓮華山や白馬の山々、そして雪倉岳などが目の前に迫ってくる。
先に見えるケルンがなかなか目立ってありがたい。視界が悪い時にはこれが命綱になるかもしれない。

(9:35) 目の前の山のピークが小蓮華山 左の山が白馬岳 右のケルンが乗鞍岳山頂


(9:35) 杓子岳〜白馬鑓ヶ岳方面

9:39 白馬乗鞍岳到着。
先程見えたケルンがここだった。



ここから少しだけ進むと下に大きな白馬大池が現れる。
この湖畔を半周ほど進むと白馬大池山荘に到着する(10:05)。
しかしこの湖畔の道が歩き辛い。岩ゴロゴロなのである。
先程同様にグリップがしっかりしているのでまだ良いのかもしれないが。

(9:44)


(9:53)


(9:58) 奥のピークが小蓮華山


(10:05) 白馬大池山荘到着


白馬大池山荘

この白馬大池山荘で休憩。
まずは外来用トイレ拝借。備え付けのBOXに寸志を入れる仕組み。
そして持参したおにぎりとパンを食べる。

天気予報ではこれから徐々に雨へと変わるらしいのであまり長い休憩は取らずに先を急ぐ。

まずは可愛らしいチングルマだらけの整備された道を登る。
これを数分かけて登るといよいよ稜線に出る。

チングルマがすごい (10:20)

下には白馬大池。右手に雪倉岳。遥か前方には小蓮華山の山容を見ながら進む。
傾斜はキツくなっても整備されているためとにかく歩きやすい。
尾根に出ると小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。

(10:36) ハイマツ帯を進む


下に白馬大池を見ながら標高を上げる(10:43)


(10:52) ここから白馬岳までずっと稜線歩き


(10:53) 稜線から左手を見る


(10:55) 雷鳥ちゃんに遭遇


(10:58) 杓子岳と白馬鑓ヶ岳

11:00 船越ノ頭通過。
展望は良いが団体さんが休憩していたために通過した。
ここからは一旦、下ってから登り返す。

(11:00) 船越ノ頭から白馬村方面を見る


前方には小蓮華岳。その奥には杓子岳と白馬鑓ヶ岳。その奥には双耳峰の鹿島槍ヶ岳を見ることが出来る。
ただ素晴らしいの一言。


(11:00) 小蓮華山へ続く稜線


(11:06) 小蓮華山山頂へ向かって


(11:12)


(11:23) 立山〜剱をアップ


(11:23) 槍を発見


(11:29) 白馬三山と五竜・鹿島槍


11:39 小蓮華山山頂到着。
珍しくここには標識などはなく剣と三角点のみ。
ここでようやく白馬岳の山容を見ることが出来る。
荒々しくて男らしくて格好いい。

(11:40) 小蓮華山山頂 先に見える山は白馬岳

この小蓮華山からも一旦下り、白馬岳の肩に取り付く。
しかし、この登山道は本当に歩きやすい。天候さえ良ければ初心者でも十分に歩くことが出来ると思われる。

白い稜線って目がチカチカするけど美しい。

白馬岳山頂への道はピークをいくつか越えるため山頂を間違えやすい。
まあ、行けばわかるのであるが。

所々、急登もあるが登りやすい。
しかし何ヵ所か左手が切れているところもあるため強風時には注意が必要。

なだらかな稜線になり、行き止まりのような先端が見えたらあと少し。


11:42)小蓮華山から白馬岳へ向かう自分


(11:51)小蓮華山を振り返る


(11:51)雪倉岳方面を見る


(11:53) 白馬三山〜五竜〜鹿島槍


(11:57) 白馬岳の稜線へもうすぐ取り付く


(12:05) 白馬岳山頂に向かって


(12:13) 白馬岳山頂に向かって


(12:15) 三国境通過


(12:15) 馬岳山頂に向かって


(12:32) 白馬岳山頂に向かって


(12:41) 白馬岳山頂に向かって


(12:48) 先のピークが白馬岳山頂


12:58 白馬岳山頂到着。




景色は大展望。剱岳、立山三山。そして白馬三山と鹿島槍ヶ岳。遠くには本家の槍ヶ岳も見ることが出来る。
すごいね〜。
でも寒い〜。
先に到着していたおじさまお二人に記念撮影をお願いした。
手を「9」の形にして(笑)。
二人の手を合わせれば「99」。
おじさまに理由を聞かれたので一応、答えました。

しばらく山頂からの大絶景を堪能したら体が冷え冷えになってきた。手が痛くなるほど。


白馬岳山頂から見た白馬村方面


白馬岳山頂から見た杓子岳〜鹿島槍方面


白馬岳山頂から見た雪倉岳方面


白馬岳山頂から見た小蓮華山方面


白馬岳山頂の様子


13:11 山頂出発。
今日のお宿は直下にある白馬山荘。
さすがな日本最大級山小屋だけあってデカイ。
正面に劔岳や杓子岳を見ながら進むのは格別。

(13:13) 白馬山荘へ向けて杓子岳を見ながら下る 

13:22 白馬山荘到着。
山頂からここまでの道もかなり歩きやすい。
山荘の受付はやはり大きい。
ビックリしたのが受付と会計を分けていること。
こんなの初めて。



我々の部屋は1号館の2階にある、二人用の個室216号。
一昔前の寮といった雰囲気。
部屋の大きさは二畳。布団を二人分敷くとピッタリ。また荷物置場スペースもあり便利。
またありがたいことに電気もあるため夜も明るい。
かなり前から予約をしておいたが空室がたくさんあった様子
ちなみに金額は一部屋あたり7,500円。それに1泊2食で9,800円。なかなかのお値段。シルバーウィークなので混んでいると予想していたが、天気が良くないせいか空いていた。



到着するや否やこの山小屋の名物?スカイラウンジで遅めの昼食。
すでに午後2時を過ぎていたため軽く。生ピール、おでん、ケーキセット。
どれも美味しくこの場所で食べることが出来るのがスゴい。

ちょうどここで食事をしていると周囲が一気に真っ白に。
そしてしばらくすると豪雨に。
このあとに到着した方々みなさんの髪の毛が濡れていたのが可哀想だった。




食事は3号館一階奥の食堂で。
夕食も朝食も5時30分から。
味は自分好みではなかった。巨大な山小屋だけにシステマチックになってしまうのは仕方がないと思うが。
系列の五竜山荘のようにカレーライスの方が個人的には嬉しい。
ただ味噌汁など、温かいものをいただけるのはありがたい。


夜中はかなり過激な風雨で何度も起こされた。
明日は無事に下山出来るのだろうか?心配でゆっくり眠れなかった。


<二日目>
朝は5時過ぎに起床。
風は弱まっている様子。
スマホで天気を確認するとこれは一時的で9時過ぎから風雨が強まる予報。
念のため駐在されていた遭難防止対策協会の方にアドバイスをいただくと「今は一時的に風雨が収まっているだけ。これから台風も近づいているため待ったとしても吉と出るかわからない。今のうちに大池まで下り、風雨がそこでも強ければ樹林帯を通る蓮華温泉へ下山した方がいい。くれぐれも低体温症には気をつけて」とのこと。

まずは5時半からの朝食。
何だか緊張してあまり食欲がない。ご飯一膳を味噌汁で流し込んだ。


6:33 白馬山荘出発。
やはり皆さん考えることは一緒。早々と山荘を後にして白馬山頂経由で大池方面へ下山していた。

(6:33) 白馬山荘出発 ガスって視界悪し


(6:45)白馬岳山頂通過

特別、強い風もなく順調に進む。
途中、道を塞ぐほど遅い団体さんも歩いていたが三国境付近でようやく先に行かせてもらい、その後もドンドン抜かせてもらった(あまりにも遅いんだもん)。

皆さんに申し訳ないが自分の身は自分で守るしかないから。

船越ノ頭を過ぎれば稜線から外れるため、ここまで急ごうと出発前から考えていた。
しかし、雷鳥に出逢ってしまうと話は別。ありがたいことに道案内までしてくれた。これには緊迫した心に余裕を持たせてくれたのだった。

予想通り船越ノ頭を過ぎると風はかなり弱くなったが、登山道が川になっている。
道が良いのが幸いして白馬大池山荘には8:31に到着。
なかなかのペースかな。
ここで休憩をと考えたが風雨が強まる前に下山したい。
軽く栄養補給だけしてすぐに出発。

(8:31)白馬大池小屋到着

大きな岩群をびょんぴょん跳ねるように進む。グリップの効く岩のため歩きやすいが同行者はやや難航していた。

これらを登りきると白馬乗鞍岳山頂に到着する(9:05)。



ここからも大きな岩群が続くが平坦か下り。

平坦な道が終わり下りになると・・・・。
道は川と化していました。下るに連れて水かさは増し、天狗原手前から下は普通の川。
天狗原から下は激流。
本当にスゴいです。
「靴を濡らさないように!」。そんなの無理です(笑)。
でも出来るだけ水かさが少ない箇所を見つけて歩いたのでした。

(9:50) 天狗原手前の道は川と化す


(10:06) 天狗原の先もこのとおり

救いだったのは傾斜の緩やかな整備された道だったこと。
なので歩きやすかった。

標高が下がるに連れて雨の量が減ってきて栂池ヒュッテに着いた頃には霧雨になっていた(登山口到着 10:44)。

(10:45) 栂池ヒュッテ到着

登りの際、栂池ヒュッテお土産売場に置いてあるガラス越しにみた雷鳥のぬいぐるみに同行者が釘付け。
結局、帰りに二羽。買って帰った(笑)。

そして11:00発のロープウェイに乗り、ゴンドラに乗り換えて栂池高原に到着。

早速、ゴンドラ駅前に併設されている栂の湯でゆっくりのんびり。

そして13時過ぎの長野駅行バスに乗り、えきねっと30%offの新幹線で帰宅したのであった。
あっ、そうそう。長野と言えば毎度お決まりの金龍飯店で祝杯を挙げたのは言うまでもありません(笑)。

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登りは曇りながらも見通しは良くて、楽しい楽しい山旅となりました。まさか槍ヶ岳まで見えるとは思いませんでした。
晴れていれば白馬岳は登りやすくて景色も大変よくていい山です。人気があるのも頷けます。

しかし、栂池から山頂までのルートは稜線を歩く距離が長いため「強風」になると難しいルートになると思います。
数年前、急変した悪天候により何名もの方が命を落としたルートであることも今回歩いてみて同様に頷けます。

百名山完登まであと一座。それは白山です。
どんな山旅になるのか。そしてどんな感情が込み上げてくるのか?今から楽しみです!

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16.9.17〜18

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