大分県 七里田温泉 下ん湯 
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以前から恋い焦がれていたが、なかなか訪れる機会のなかった七里田温泉下ん湯。今回の温泉旅、〆の湯として訪問することにした。
塚原温泉の上がり湯としてはなんと贅沢なことか。

それと前日に入浴した筌ノ口温泉山里の湯(家族湯)とどうしても比較がしたかったから。どっちがアワアワなのか?

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七里田温泉木乃葉の湯の券売機で下ん湯の券を買い(一人300円)受付に渡す。すると下の湯の鍵を渡され、鍵の保証金として別途1,000円を預ける。これは鍵の返却時に返金していただける。

      七里田温泉館入口(奥の山は大船山)                 七里田温泉館

受付のおばさまに初めての訪問というと道を丁寧に教えていただき無事に下ん湯へ。標識も要所にあるため、迷うことはまずないとは思うが、徒歩一分くらい進んだ川沿いに黄色い建物があり、そこで鍵の掛かった扉を貸していただいた鍵で開けて建物内に入る。この日は入って右手が男性用。左手が女性用となっていた。なおトイレは入って右奥にある。

           下ん湯への標識                       下ん湯に到着

脱衣室に入ると既に3名の方の服があった。やっぱり人気なんだね。

       下ん湯へ鍵を使って入ったところ                 男湯脱衣所(混んでる〜)

脱衣し扉を開けると数段の階段の下にはいろいろな方々のホームページやブログで拝見していたあの茶色い浴槽が目の前にある。感激である。まるで好きな有名人に会ったかのようである。
想像していた通り、析出物はかなりこびりついているが浴室自体は清潔に保たれている様子。そして先客さんは皆さん、静かにゆったりとお湯に浸かっている。

宝塚歌劇団の男役の如くゆっくりと階段を降り(隠すところは隠しながら)、そして静かに掛け湯。



男湯浴槽(お二人にはお声掛けさせていただきました(*^^)v)

ここからは念願の入湯である(笑)。
浸かった瞬間、これは只者ではないと感じる。肌が炭酸でピリピリくるのである。しかも程よい刺激。きっと目を瞑っていたら「コカ・コーラ」に浸かっているかもって思ってしまいそう。
湯に浸かって30秒後には全身が「炭酸人間」と化す。

体感温度は35〜36℃くらい。しばらくじっとしていると体がか〜っと熱くなってくるのがわかる。こんなに温度が低いのにほんと不思議。
ハッキリ言って全てが自分好み。

湯口は二ヵ所。湯上から掛け流されているお湯とその湯口下の浴槽内にある直径8cmくらいの穴から大量放出される源泉。おそらく湯上のは見せ物的な存在であるのと飲泉用。実際に超アワアワの原因を作っているのは浴槽内にある湯口から投入されるお湯だと思われる。

            下ん湯湯口(アワアワ)                    下ん湯へ入るための鍵

飲泉してみたが鉄臭+微炭酸の苦味。舌でシュワシュワ感はあまり感じなかった。若干程度かなぁ。

時折、手に付いた泡に文字を書いて遊んだ。よく温泉マークを書く方がいらっしゃいますが自分はそんな大人しいものを書きません。もっと過激です(笑)。


時間制限の一時間(土日、祝日はそうらしい)。ゆっくりと入らせてもらった。自分が入っていた時は少なくても3名。多いときは肩を寄せあいながら8名がこの広くない湯船の中でじっくりと炭酸泉を楽しんだ。
途中、3名になった時に「写真撮影」をお願いさせていただき快くOKして下さった。しかも、端に寄ってお行儀よくしていただいて(ありがたい限りです)。お一方は佐賀からいらっしゃった常連さん。もう一方は地元大分在住であるが下ん湯が初めてという方。
常連の佐賀の方のお話によるとやはり下ん湯は人気があり最大10名まで同時に浸かったことがあるそう。「左右の長辺に各4人。奥と手前の短辺に各1人ずつで計10名」だそうです(笑)。さすがにゆっくり浸かっていられないとおっしゃっていた(そりゃそうですよね〜)。
また、最近はテレビやらで紹介されてしまうので激混みな日が多くなってしまったと嘆いていらっしゃった。七里田温泉館の貼り紙を見るとちょうど我々が訪問した一週間後に東MAXとスギちゃんがテレビの撮影で入浴するらしく、きっとまたまた混むのだろう。


上がった後は気分も体もスッキリ爽快。まさにのどが渇いた時に炭酸飲料を飲んだ後と同じ。

超有名な名湯であり、自分ごときがこれ以上、感想を書いてもという気持ちもありますのでこの辺で終わりにしたいと思います。

今回の旅、最後の湯に相応しい超極上湯でした。


泉質=含二酸化炭素−マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 
泉温=36.3℃  PH=6.3  遊離炭酸=1113mg/1kg
(H19.大分県衛生環境研究センター分析書を参照)

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肝心要の山里の湯(家族湯)との比較です。
あまり比較してはいけないとは思いますが、どちらも甲乙つけがたい極上湯なので良いかと思います。
筌の口温泉山里の湯は「動的炭酸泉」であり七里田温泉下ん湯は「静的炭酸泉」。そんな分類になるのかなぁ。
細かな比較をすると泡の付き具合は似たり寄ったりで山里の湯(家族湯)はやや大きめ。七里田は細かめ。
炭酸の刺激は山里の湯(家族湯)の方がきつめ。
自分の中では松阪牛が美味いか、神戸牛が美味いか、のような比較と同じようなものです。

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この後は阿蘇の山々を見たいがために高森の月廻り温泉館前の広場で阿蘇五岳をゆっくりと眺め、南阿蘇村の道の駅で腹ごしらえをして熊本空港へ向かったのであった。

月廻り温泉館から見た阿蘇五岳


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14.1.13(立ち寄り入浴)

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