大台ケ原山
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大峰山(八経ヶ岳)に登頂した後はどこも寄り道をせずに大台ケ原を目指した。細くて狭い国道309号線を走行していると車窓から見える景色に感激していた同行者が珍しく周りの山々にカメラを向けていた(行きは車内で爆睡)。

国道309号から見た景色(同行者撮影)

国道309号→国道169号へと入り順調に進む。新伯母峰トンネルをくぐってすぐを左折。大台ケ原ドライブウェイで絶景の道を進むと大台ケ原の駐車場に着く。ドライブウェイは一部を除き道幅も広く、とっても走りやすい。

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PM1:30頃、大台ケ原駐車場に到着。GWの初日ではあるが結構多くの車が止まっている。それでも時間的に帰る車も多いせいか、難なく駐車することが出来た。標高1,570mもあるため車を出た瞬間に寒くなる。

あまり時間もないことなのでトイレを済ませ、すぐに出発(PM1:40)。

           大台ヶ原駐車場                      大台ケ原ビジターセンター

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PM1:40大台ケ原ビジターセンター出発→日出ヶ岳PM2:19〜PM2:23→正木峠PM2:40→正木ヶ原PM2:56→尾鷲辻PM3:03→牛石ヶ原PM3:16→大蛇ーPM3:30〜PM3:38→尾鷲辻PM4:07→大台ケ原ビジターセンター到着PM4:35

行動時間 2時間55分(休憩時間含む)

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まずは時計回りに進み、大台ケ原最高峰の日出ヶ岳へ向かう。公園の遊歩道といった雰囲気の道。砂利が敷いてあり非常に丁寧に整備されている。登山靴で歩くのが恥ずかしいくらい。
そんな道を20分程度進むと階段に差し掛かる。ここを登ると尾根に出る。

           平坦な道(PM1:51)                  尾根へ向かう階段(PM2:06)

その尾根を左へ進み急な木製の長い階段を登りきるとそこは日出ヶ岳山頂(PM2:19)。標高1,695m。

          尾根に出る(PM2:09)                 日出ヶ岳へ向かう階段(PM2:12)


日出ヶ岳山頂(PM2:19)

山頂にある展望台から絶景を眺めていたが、雨がポツポツと・・・・・。
そんなことで先を急ぐことにする。本当はこのまま下山しても良かったのかもしれないが、大台ケ原へ来たのならば絶対に「大蛇ー」に行かないと後悔するに違いない。そう思えたのであった。

日出ヶ岳山頂展望台より


日出ヶ岳山頂展望台より

まずは正木峠まで下って登って。

正木峠に向かう木道から日出ヶ岳を望む(PM2:39)


正木峠(PM2:40)

そして正木峠からは立ち枯れた木々が不思議な世界を醸し出している斜面を下って行くと正木ヶ原。ちなみにこの立ち枯れは伊勢湾台風のよるものらしい。ふと、野付半島を思い出した(しばらく道東に行ってないなぁ。行きたいなぁ)。

正木峠→正木ヶ原へ向かう木道(PM2:42)


正木峠→正木ヶ原へ向かう木道より(PM2:44)


正木峠→正木ヶ原へ向かう木道より(PM2:47)

PM2:56。正木ヶ原通過。
特別な場所ではなく平らな場所でお弁当を食べるのには良さそうな場所であった。

正木ヶ原

さらにきれいに整備された傾斜のなだらかな石段を下っていくと尾鷲辻に着く(PM2:56)。ここはビジターセンターからの中道(近道)との合流点。大蛇ーだけを目的の方はこの道を使うのが便利。

        正木ヶ原→尾鷲辻への道                         尾鷲辻

我々はさらに進む。空からはまたまたポツポツと雨が。急がなければ。
またまたここからも大変きれいに整備された道。何の苦労もなく進む。すると空が晴れてきた。よくわからない天気だ。

        尾鷲辻→牛石ヶ原への道                        牛石ヶ原

神武天皇の像が出現するとそこが牛石ヶ原(PM3:16)。
ここ大台ケ原一帯はガスバーナーなどの使用は禁じられているはずであるが、ここ牛石ヶ原では登山通を気取ったバカップルがお湯を沸かして休憩をしていた。規則は規則。しっかり守りたいものです。

この牛石ヶ原から数分で大蛇ーへの分岐点到着。ここで鹿ちゃんを発見。どうやら生態調査用なのかはわからないが放し飼い状態のよう。何だか可愛そう。でも可愛い。

     大蛇ーへの分岐点で出会った鹿ちゃん                大蛇ーへの分岐点

あとは遊歩道を10分ほど下って行くと岩が現れる。それを登ると大蛇ー(PM3:30着)。
想像していたより怖さはない。鎖で作られた柵があるせいか、足がすくむこともなく。やはり、評判のとおり絶景を拝むことが出来る。とっても気持ちがいい。紅葉の時期なんかだと最高なんだろうって想像出来る。

大蛇ーの付け根より


大蛇ーの先端より

時間がないため、あまりゆっくりは出来なかったが、目的が達成出来て満足。

本当はシオカラ谷経由で進みたかったのであるが、時間がないため中道経由でビジターセンターに戻ることにした。中道はとってもきれいに安全に整備されていた。

中道

PM4:35 大台ケ原ビジターセンター到着。

なぜ急いで下山したのか。
それはビジターセンターそばの食事処がPM5:00で閉まってしまうから。この日、洞川温泉に宿を取っていたが素泊まりでの予約。ここから洞川温泉までは二時間はかかるため到着したころにはきっとお店は閉まっているだろう。そんなことでここの食事処で食べておかないと夕食抜きになってしまう。

そこで今回食べたのが柿の葉寿司付き山菜そば。汁はやはり関西風だった。


腹ごしらえも終わり、この後は洞川温泉へと向かった。しかし、国道309号線は狭くて神経を使う道だった。

PM7時過ぎ。無事に洞川温泉に到着。予約している宿に向かっている途中に柿の葉寿司のお店がまだ開いているのを発見。ラッキー。まさか開いているとは思わなかった。
早速、購入。10個入りで1,100円。
宿泊先のお宿で食べた。鯖の脂が品よく乗っていてかなり美味い。洞川温泉に行ったらまずは「柳豊さんの柿の葉寿司」を購入することをおすすめします!




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空は晴れたり曇ったり。時には雨が落ちてきたりと変化に富んでいました。これもまた楽しいものです。だって大台ヶ原のいろいろな顔を見ることが出来るのですから。
日出ヶ岳から見た景色も絶景でしたが、やはり足がすくむような大蛇とそこから見た絶景が素晴らしかったです。妙義山に似ているけれど妙義でもない、今まで見たことのない風景です。
また大蛇の先っぽに立っていると正面の山に「陽のカーテン」が差していて幻想的でもありました。


百名山ハンターなら最高峰の日出ヶ岳に登ってしまったら、あとはたったと帰ってしまいそうですがここ大台ヶ原はこの大蛇に行かないともったいないと思います。たとえ時間がなくても行っておくべきだと。

ここ大台ケ原は是非とも再訪したいです。何にも考えずに大自然に囲まれてゆっくりゆっくりと歩けることがどんなに贅沢で幸せなことかを教えてくれる場所だと思います。




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13.5.3