富山県 小川温泉 元湯ホテルおがわ
我が家の飲料水が底を突きましたので富山上市の穴谷の霊泉へ行ってきました。そしてこのひと冬を越せるだけの水を汲ませていただきました。

帰りがけには当然ながら温泉に立ち寄って帰りました。近くを何度も通っていながら何故だか一度も訪れていなかった小川温泉に立ち寄ってみました。

国道から離れ、小川温泉へ続く一本道を進みます。徐々に山奥へと入っていきます。しかし道路は舗装された片側一車線の道。最後にトンネルをくぐり、そこを抜けると行き止まりになります。そこが小川温泉。一軒宿です。それにしてもかなり大きくて近代的な建物です。対照的に向かって左手にはちょっと古びた湯治専門の不老館が建っています。

       ホテルおがわを正面から               露天風呂に向かう遊歩道からみたホテルおがわ


外来入浴は9:00〜14:30。実は8:00過ぎには着いてしまったため、車の中で時間になるまで待機。

玄関前には飲泉所や地図もあります。少し飲泉してみましたが、少しだけ喉にひっかかる感覚がありましたが、なかなか飲みやすいです。水のクラスターが細かい穴谷の霊泉を飲んだ後だったので余計にそう感じたのかもしれません。

             飲泉所                            玄関前にある地図

フロントで入浴料1,000円(1人分)を払います。この価格で高いと感じましたが、よくよく考えるとそれほどでもないかと思えるようになりました。本館(新館?)には内湯+樽風呂と岩風呂露天風呂が。そして遊歩道を歩いていくと、ここ小川温泉名物の「天然洞窟野天風呂」もしくは女性専用露天風呂の「蓮華の湯」があり、その全てに入ることが可能。ちょっとした湯巡り気分になることができます。

まずは名物の「天然洞窟野天風呂」に向かいます。遊歩道をトコトコ歩きます。約5分ほどで現地に到着。しかし、ここで事件が・・・・・・・。ここの従業員らしきおじさまが落ち葉を一生懸命に払っていました。するとそのおじさまからなんとも信じられないお言葉が。なんとこの日は浴槽を掃除するため、これからお湯を抜くとのことなのだ。このお湯に入るためにきたのに・・・・・(泣)。
でもそのおじさまから優しいお言葉も。「今はまだ空いているから女性専用風呂を貸切で入ってもいいですよ」とのこと。同行者の気持ちはわからないが、自分にとっては絶対に入れない女性専用風呂に入れることはラッキー。なのでお言葉に甘えさせていただくことにしました(^v^)

ちなみに天然洞窟野天風呂の写真は撮らせていただきました。お湯を張った状態とお湯を抜いた状態の両方です。

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<天然洞窟野天風呂>

想像していたよりも意外と手前にありました。もっと奥まった場所にあるのかと思っていましたので。

岩盤の奥に突き刺した二本の管からお湯が注がれています。きっと岩盤奥に湯脈があるんでしょうね。湯船の大きさは思いのほか大きくはなく、10人も入れば窮屈に感じるかもしれません。
また湯を抜いた後の浴槽がスゴイです。析出物がこってりこんもりとこびり付いていました。見た目は大人しそうなお湯ですが、実際はそうではないのかもしれませんね。

こんなところでこの野天風呂の感想は止めにしておきます。なんたってお湯に浸かっていないのでこれ以上を語る資格はないですから・・・・(笑)。

そういえば清掃中のおじさまにここ野天風呂の泉質を聞いてみるとホテル内の風呂の湯に近く、この奥にある女性専用の蓮華の湯だけは異質で少し柔らかいお湯だとおっしゃっていました。


       野天風呂直下の遊歩道から                    脱衣所(手前が女性用)


        脱衣所前から浴槽をみる                         湯 口


野天風呂全容


         湯を抜いた浴槽(掃除中)                      浴槽横の看板


<女性専用露天風呂「蓮華の湯」>

遊歩道の一番奥に位置します。洗い場はありません。浴槽は大きく15人は入れると思います。お湯の体感温度は40℃〜42℃。湯口は一か所のため、遠いところはぬるく近いところは熱い。お湯自体は無色透明でほんのりと甘い温泉臭がします。一見、何の特徴もないお湯に感じましたが、肌触りが違うんです。ヌルヌルするんです。お湯の中で体を摩るとうなぎ湯の如くです。これには全く予想していなかっただけにびっくりしました。
また、思いのほか濃いお湯or効能豊かなお湯かもしれないって直感的に思いました。しばらく浸かっていると「ガツ〜ン」とやられそうな感覚がしてきましたから。見た目は大人しそうなので本当に不思議です。

横を流れる川のせせらぎを聴きながらいい湯浴みになりました。


            蓮華の湯 入口前                      蓮華の湯 脱衣所前


          浴槽側からみた脱衣所                         湯 口


蓮華の湯からみた滝と紅葉


蓮華の湯全容

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<内湯(大浴場)>
ここはホテル内の一階にあります。カラン・シャワーだけでなくサウナもあります。温泉マニアでなければこの浴槽でも十分満足だとは思います。無色透明の特徴をあまり感じないお湯。浴室内は非常にきれいにされており、また寝湯可能な場所も作られているためゆっくり出来そうです。ただ、温度が若干高めで42℃〜43℃くらいに感じましたので長くは疲れないかもしれません。
また加水しているせいか、温泉臭もやや薄く感じましたし、源泉100%の露天風呂に比べても少しパワーに欠けている感じも受けました。でもこれはこれでいいお湯だと思います。

泉質=ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
加水あり・加温なし・循環なし


            大浴場入口                            大浴場脱衣所


             大浴場                               大浴場


大浴場全容

<内湯(樽桶露天風呂)>

大浴場のすぐ外に位置します。ここはジャグジーになっており、二か所からあまり強くない泡が出てきます。体感温度は42℃くらい。泉質や肌触りは大浴場とあまり変わらない気がしました。外気が冷たいため、逆上せることなくゆっくりと浸かることが出来ました。終始、貸切状態だったこともあったせいか、気持ちの良い湯浴みとなりました。


        大浴場方向からみた樽風呂                     別角度からの樽風呂


樽風呂全容

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<岩風呂露天>

ホテル内の一番端に位置します。天然洞窟風呂に向かう遊歩道に架かる赤い橋のそばです。脱衣所、浴槽とも男女別になっています。
ここも洗い場はありません。湯口は一か所のため場所によって温度が違いますがかなりぬるめです。高い場所でも40℃くらいだと思います。しかし、その分長居が可能です。湯口の析出物を見てもわかるように成分はかなり濃いのかもしれません。鍾乳洞の如くこんもりしています。

お湯はほとんど無色透明ですがやはり、女性専用の蓮華の湯同様にヌルヌル感が強く、甘い温泉臭が鼻から抜けていきます。個人的にはかなり好きなお湯です。一見、優しそうな大人しそうなお湯ですが、パワーを秘めていそうな気配を感じました。持病の腰痛にも効きそうです。温度も自分にはちょうどよく、長居したかったのですが、同行者が待っているため10分程度で上がってしまいました。

泉質=ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
加水・加温・循環なし


           岩露天風呂入口                           脱衣所


         脱衣所のドアを開けたところ                 ドアを開けた直後の露天風呂


       岩露天風呂湯口からみた浴槽                        湯 口


岩露天風呂


女性用の岩露天風呂(画像は同行者にもらいました)

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ここ小川温泉のお湯は一見、大人しそうですが本当はものすごいパワーの持ち主なのではないかって思いました。昔から湯治場として有名な温泉であることも納得です。このお湯は何かを持っています(斎藤佑樹風?)。
近いうちに天然洞窟野天風呂に入るために再訪必須です。


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12.11.23(立ち寄り入浴)