乗 鞍 岳

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笠ヶ岳登頂の後は平湯温泉の「つゆくさ」さんに宿泊。
休日はあと一日残っているし、せっかくここまで来たのならもう一座行かないと・・・・・。
温泉目的では何度も訪れておきながら、不思議なことに無雪期には初めて訪れる乗鞍岳へ今回初めて登ってきました。

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畳平バスターミナル 6:15→肩の小屋 6:48〜54→乗鞍岳(剣ヶ峰)山頂 7:39
登り時間(休憩時間含む) 1時間24分

乗鞍岳(剣ヶ峰)山頂 7:49→肩の小屋(長い休憩) 8:38〜9:10→富士見岳山頂 9:33〜43→畳平バスターミナル 10:02
下り時間(富士見平経由 休憩時間含む) 2時間13分

合計時間(休憩時間を含む) 3時間37分


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平湯温泉3時30分発のご来光見学バスに乗車。
この便のみ畳平少し手前の大黒岳の肩付近で下車が可能。この大黒岳か隣の富士見岳に登り、御来光を拝むというプラン。
しかし、この日の畳平付近は朝からガスだらけ。ご来光見学はまず不可能と判断し、我々は畳平までバスに乗車。でもほとんどの方が手前で降りて行かれた。



畳平には着くがやはりガス一色。天気予報は回復傾向とのことだったのでとりあえずバスターミナル前の休憩所で待機。
しかし、6時過ぎまで待ったがガスは居座ったまま。

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6時15分。畳平バスターミナル出発。
しびれを切らし山頂を目指すことに。風が強くて登山らしい。

お花畑を右手に見ながら沢沿いの道を登ると車が通れそうな砂利道へ出る。

上はガスの中、畳平出発(6:15)


右手に見えるお花畑がきれい


これから進もうとする方向は・・・・・・(6:35)

周りは笠ヶ岳同様に真っ白でつまらない。
そのまま車道のような砂利道をゆっくり下っていくとやがて小屋が見えてくる。これが肩の小屋。

肩の小屋通過 駐車してあるのを見ると気持ちが萎える(笑) (6:47)

大変便利なのがこの肩の小屋から少しだけ上がったところに公衆トイレ。寒い日には貴重な存在になると思う。
もちろん、肩の小屋にもトイレはあるがそれは有料。

ここからは急な登りに変わる。標識には乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰まで50分の表示。
ザレ場から始まり大きな岩ゴロゴロ、ガレ場となかなかハードな道へと変わる。
決して手を使うような箇所はないが山に慣れていないと歩きづらいと思える。

晴れていれば目の前には剣ヶ峰が・・・・(6:54)


岩ゴロゴロ道を登る(7:10)


岩ゴロゴロ道を登る(7:19)


あの先が稜線だ(7:23)

稜線へ出るとなかなかの風。久しぶりだね〜。この強風。よろけない様に少しだけ体を屈めて進む。

稜線に出ても何にも見えねえ〜(7:25)

すると奥にピークのような場所を発見。まさかと思って近づくとまさかだった。これは剣ヶ峰手前の蚕玉岳山頂だった。

蚕玉岳山頂通過(7:31)

すると目の前には左へ進むと頂上小屋、左へ進むと山頂への案内。なので左へ回ることにする。しばらく進むと背の低い頂上小屋に到着。何名かの方がたむろしており、色々と売っているようだが、パス。

やっと肉眼で山頂を捉える(7:33)


頂上小屋通過(7:34)


そこからさらに上に進み、山頂を巻くように登ると大きな神社が現れる。

山頂ももうすぐ(7:35)

ここが剣ヶ峰山頂にある乗鞍本宮神宮。7時39分到着。
また神社前には剣ヶ峰標識と三角点もある。

乗鞍本宮


乗鞍本宮と三角点

同行者は神社で手拭いを買っていた。

しかしとにかく風がかなり強い。。

しばらく山頂付近に居座るが晴れる気配はない。
なのですぐに下山開始。


下山中は何度か晴れそうな気配を感じたため、休み休み進んだ。しかし晴れることはなく結局、肩の小屋まで下りてきてしまった。

しかし肩の小屋まで来ると何となく晴れそうな。
パンを食べながら様子見をすることに。

すると見る見るうちにガスが取れてきて下界が見えてきたのであった。長野県側の乗鞍高原もはっきり見えている。
久しぶりの青空に感激。
やっぱりスゴいね。北アルプス。

肩の小屋から剣ヶ峰山頂方面を見る(9:08) ようやく晴れてきたなぁ〜

剣ヶ峰方向のガスはまだ取れないため富士見岳に登って乗鞍岳を堪能することにする。

富士見岳へ向かう道から見た乗鞍高原方面(9:16)


雲が取れそうな剣ヶ峰(9:17)


不動岳と恵比寿岳(9:22)


先に見える富士見岳への登り(9:28)


富士見岳への登りから見た不動岳と摩利支天岳に建つコロナ観測所(9:28)


振り返ると剣ヶ峰の頭が姿を現した(9:30)

車道のような砂利道を戻り、しばらく急登を進むと富士見岳山頂に到着。まあ、風の強いこと。ザックを背負った体ごと飛ばされそうなほど。



ここからは360℃の展望。剣ヶ峰山頂も姿を現した。
出来れば我々が剣ヶ峰山頂にいる時に晴れて欲しかった。
でも最後にこの景色を見ることが出来たのは本当に幸いでした。
ゆっくり下山したのがよかったのかも。

富士見岳山頂付近から見た畳平

しばらく絶景を楽しんだが、またガスが濃くなってきたため下山開始。


畳平到着(10:02)

畳平バスターミナルに着くなり、何やら大騒ぎ。
何とツキノワグマが出たとの情報。
実際に探してみるとバスターミナルの200mくらい先に黒い熊さん発見。
近づくと危ないので遠目で眺めた。

真ん中の黒いのがクマさん

11時5分発の乗鞍高原行きのバスに乗車。
乗鞍高原では新しくなった湯けむり館で大好きな白濁硫黄泉に浸かながら、すっかり天気が回復した乗鞍岳を眺めた。
これが何とも羨ましい気持ちでいっぱいになった。


乗鞍高原からは新島々を経由して松本からはスーパーあずさで帰宅した。

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乗鞍岳は楽して3,000m越えの山に登ることが出来る数少ない山だと思います。
やはり畳平より上から眺める景色はなかなか見ることの出来ない絶景がたくさんあると思います。凛とした空気も健在。
全て晴れていればの話ですけど・・・・・(笑)

年を取っても高地登山を楽しむことが出来る貴重な場所だと思います。
自分も例外ではなく、これから何度も登るかと思います。その時は必ずや絶景を拝みたいと願ってます。



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15.7.19
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