鹿児島県 新湯温泉新燃荘





宿の外観
ここは鹿児島県と宮崎県の県境。かなりの山奥です。高千穂峰を見学した後、向かいました。外観は大きな山小屋といった雰囲気。到着してすぐに携帯電話をチェックするが圏外。秘湯感たっぷりです。海抜920mのこの宿は赤松林に囲まれた一軒宿。向かって右が宿泊棟。左手が湯治棟となっています。



部屋
玄関を入り受付へ。まだ時間が早いが気持ちよくチェックインさせてもらいました。今回宿泊した部屋は二階にある「ほほの木」という部屋。非常に簡素な部屋です。昔ながらの湯治宿の言った雰囲気。広さは四畳半+三畳。和式トイレと洗面台、そしてテレビが付いています。また暖房は地熱らしいです。
しかしこの地熱暖房がクセモノ。夜になると部屋を通る地熱パイプ?の音がうるさくてなかなか寝付けなかったんです。ずっとトイレの水を流しているような音が続いていました。結局、布団を被って耳を塞いで寝たのでありました。



内湯
宿泊棟を出て正面の階段を下りた所に男女別の内湯があります。10人くらいは楽に入れる大きさです。この日は日帰り客でかなり賑わっていました。脱衣所は全て木製で風情があります。浴槽も木製。入って左手にはカランが三つ。シャワーはありません。
とにかくこのお湯は濃厚!片栗粉を混ぜているの?って思えるくらいトロトロ感があります。硫黄臭もなかなかのもの。この白濁したお湯の温度はお湯の投入口付近は43℃くらいでしょうか。一番端では41℃くらい。お湯を舐めてみると酸っぱさ+若干のタマゴ味。この湯治場の雰囲気と濃厚なお湯。素晴らしいの一言。最高である!! のっけからKOされました(笑)。






露天風呂
池のような大きさの露天風呂。水風呂と表示してあります。しかし足を入れてみると温かいんです。37℃くらいはあるだろうか。なので入ることにしました。まず最初に言っておきますが今まで入った温泉の中で自分にとっては最高のお湯かもしれません。お湯の肌触りは内湯よりもトロトロ。っていうよりもドロドロ感が強いです。片栗粉をいっぱい入れたような(笑)。お湯を舐めるとやはり酸っぱいのと若干のタマゴ臭。そして内湯にはなかった石油臭も。温泉好きの方だったらわかると思いますがが栃木県奥塩原新湯のむじなの湯をもっと濃厚にしたような湯です。このお湯。内湯よりも温くて濃厚な分、好きです。またこのお湯は引湯管剥き出しでお湯を落としている他に浴槽の底に引湯管を通して、まるで足元湧出であるかのごとくボコボコとお湯の底から湯が出てきています。長湯できる温度。結局、この湯にはここの到着してからと夜、朝の出発前と何度も入ってしまいました。そのくらい素晴らしい湯です。

















食事
食事は部屋食ではなかったですが、かえってその方がよいです。あの簡素な部屋で食べるなんて何だか落着かない。夕飯も朝飯の一階の食堂で食べました。ちなみの夕飯は6時から、朝飯は7時30分からでした。二人以上の方はおそらく畳敷きの大広間のようなところで食べるようですが自分はひとりのため小さな部屋に通され、テーブルとイスの置いてあるところで食べました。山奥の温泉宿のため全く期待していなかったが味は美味いです。夕飯で出された黒豚の角煮、ニジマスの塩焼きなどは着席してから運ばれてくるため温かく、なかなかのおもてなしでした。
ちょうど食事の際に正面に座った方とお話をさせていただきました。東京在住のこの方。アトピーがひどいらしく、二泊三日でここを訪れたとのこと。今まで草津など関東で有名な湯治場に行ったが泉質が強すぎるのか改善されなかったようです。しかしながらこの新湯温泉でお湯に浸かって2日目。かゆみがピタっと治まったと話していました。








その他の画像
この新燃荘には露天風呂、内湯の他に治療泉という湯船があります。これは皮膚病などがあまりにひどい方が入る湯船です。また夜に入る露天風呂は非常に気持ちのいいものです。
空を見上げると月が綺麗に照っていました。それと近くを流れる川の音とお湯が注がれる音。これ以外は何もありません。



 

 


新湯温泉新燃荘の感想
とにかくお湯が素晴らしいです。極上湯だと思います。特に露天風呂は何時間でも浸かっていたいって思いました。山の中で何もありませんがここに来るとこのお湯と大自然があれば他には何もいらないって思えてきます。価格も安く、食事も豪華ではないが美味しい。また来たいって思います。
07.12.23〜24(宿泊)
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