福島県 微温湯温泉旅館二階堂


空は晴れており気持ちがいい。福島市内から吾妻小富士の向かって田舎道を走る。しかし途中で通行止めの案内。早速、旅館二階堂さんに電話し迂回路を教えていただく。国道115号線で土湯温泉方面に向かい、あづま運動公園?を過ぎて約1.5km先に雑貨屋さんがある。ここを右折し細い道へ入る。ここからは山道となる。舗装されて走りやすいが道幅はところどころすれ違い出来ないようなところもある。でも大平温泉よりは数倍楽。途中、車窓から見える紅葉が本当にきれいである。また福島市を望める場所も多々あり、夜景もきれいなんだろうなぁって思う。そんな道を約10km。かなりの山奥に入りこんなところに温泉宿があるんだろうとか思っていると正面行き止まりに茅葺屋根の建物が現れる。ここが微温湯温泉旅館二階堂。標高920mにある一軒宿である。ここも風情があるなぁ。

 


感じの良い田舎の方々といった雰囲気の若女将?に500円を払い中へと進む。建物も木造で昔ながらの田舎の家屋といった雰囲気。木の香りが気持ちのいい長い渡り廊下を進み、自炊用台所を過ぎ、突き当たった所が浴場。ちなみに宿泊棟とは別棟にある。
あっ、ちなみにここのトイレはウォシュレットできれいです。ウォシュレット付きのトイレが備え付けてある宿には好感が持てます。汲み取り式は仕方が無いとして水洗の場合、少しお金を出せばウォシュレットは着けられるはずです。自分の中では「トイレ=宿の顔」くらい重要に思っています。トイレでその宿の全てがわかるといっても過言ではないと思ってます。
浴室は男女別になっている。早速浴室へ。手前には木製の浴槽で8人くらいは入れそうな大きさ。ここにはものすごい量の温泉が注がれている。オーバーフローしたお湯の排水が間に合わないと思えるくらい。奥にある白い浴槽は循環加熱風呂。しかもこのお湯は温泉ではないらしい。温泉の温度が温いため、身体を温めるために備え付けられているそうだ。なので興味がないため今回は無視。早速、木製の本物の温泉浴槽に浸かる。う〜ん。温い。温水プールの温度といったところだろうか。おそらく30℃くらいだろう。しかし温いのが好きなため苦痛にはならない。むしろ気持ちがよくなってきた。5分くらい浸かっていると身体が軽くなってきるような感覚になる。源泉口からはすごい量のお湯が勢いよく投入されており、ここに身体を近づけるとツボ押し効果もありそう。おもわず足裏をマッサージ?する。お湯は無色透明。舐めてみると酸っぱ鉄味。目に効く温泉とのことで目にお湯を浸けてみたがしみない。酸性なのに不思議だ。浴槽の底には砂のようなものが沈んでおり、汚いなあと思って手ですくってみると砂ではなく湯の成分である鉄分が固まって砂状になったものであった。このお湯は温く賛否両論があると思うが自分は好きである。長く浸かっていると何故だか気持ちがよくなるのである。不思議である。何度、寝てしまおうかと思ったことか。源泉口の正面がもっとも新鮮なお湯が注がれるため、そこに陣取り、肩を出すと身体が冷えるため肩までドップリ浸かり、時折目を瞑り瞑想状態を楽しんだ(笑)。結局45分間、一度も上がることなくこの湯を満喫した。何故45分かといえばトイレに行きたくなったから(笑)。湯からあがると寒い。急いで服を着てトイレに駆け込み、そして車へと戻った
  

この微温湯温泉。温くていやだと思う人も沢山いらっしゃるかもしれないが自分は好きである。クセになるお湯である。このお湯に入って何時間ものんびりするのもいいなぁ(ここの温泉も来年春まではお預けなんだよなぁ)。
07.11.3(立ち寄り)

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