出雲大社(平成大遷宮)とその周辺


島根県温泉の旅の中でもやはり観光ははずせません。今回も出雲大社へ行ってきました。しかも今年は平成の大遷宮にあたる年です。なので御本殿を見学できるのです。非常にラッキーでした。だって温泉の旅に行く数週間前に知ったのですから。
やはりGW。かなり混んでいました。AM11時頃に行ったのですが駐車場にたどり着くまで、相当の時間がかかりそうでした。旧国鉄大社駅の手前から全く動かなくなりました。我々は旅慣れているせいか、裏技?を使い難なく車を駐車しました。決して割り込みとかではありません。出雲大社まで行こうとするから大変なのです。
現地に着くなり大変な数の人です。拝殿の手前200mくらいから御本殿見学の行列があるではないですか。しかも列が折り返しています。守衛のお兄さんいわく「2時間〜2時間半待ちですね」とのお話。ここで考えても仕方が無いので素直に並ぶことにしました。

しかしこの大行列のおかげで出雲大社をゆっくりと味わうことが出来ました。出雲大社の場というものを。非常にすきっとした気分になりました。またちょうど御本殿の手前100mくらいまできたところで神楽が披露されていました。神楽でたたく太鼓って何となく心地のいいものです。
待つこと約2時間少々。やっと自分達の順番になりました。ここで言っておかないといけないことがあります。ここからは出雲大社のHPから引用いたします。「失礼のない服装で拝観下さい。(襟・袖付シャツ、長ズボン、スカート、和装、靴等)※Tシャツ、ジーンズ、ジャージ、短パン、短いスカート、作業着、サンダル、ミュール等は不可」らしいです。我々は事前に知っていたので問題ありませんでしたが、列に並んだが結果的に中に入れなかった方々が結構いらっっしゃいました。
受付で住所と名前を書いて中へ入ります。20人くらいのグループを作って中へ入ります。ここでもラッキーが。ちょうど我々のところでグループが分かれました。ってことは我々のグループのトップは我々です。いつも一番前を進むため説明はよく聞こえますし拝観するものも一番前で見ることが出来ました。靴を脱いで中へ入ります。ここからは撮影禁止です。何度もアナウンスされているにもかかわらず、心無い方(我々の後ろのおやじ)が写真撮影をし、守衛の方に注意されていました。しかもそのおやじ。守衛の方に反抗(文句)をしてました。文句を言うくらいだったらだったら見学しなければいいのにって思ってしまいました。無料で公開して下さっているのに全く感謝の気持ちがありませんね。
早速、急な階段を登ります。愛知県の犬山城の階段を思い出しました。建物は当たり前ですが全て木造。階段を登り切ると、左回りに御本殿を一周します。一周と言っても御本殿の壁しか見れません。ただ柱等は非常に古いですが、手入れが良いのでしょうか、丈夫そうな印象を受けました。またここから見る出雲大社もいい雰囲気です。高台になるため出雲大社全体を見渡せます。こんな経験も中々出来ないものです。そしてメインは御本殿正面で見ることの出来る八雲と大黒柱です。御本殿の天井には七つの色鮮やかな雲が描かれています。八雲なのに何故七つか?八つ書いてしまうと完成してしまうからだとか。中国の仙人修行に似ています。山登りをする際に頂上までいかず八合目で下りてくる。これは頂上を目指すと頂上ばかりに気がいってしまい、回りものが見えなくなってしまうかららしいです。それと生まれて初めて本物の「大黒柱」を見てきました。この出雲大社御本殿にある一番中心にある太い柱です。何故か?これは簡単で出雲大社に祀られているのは大黒様だからです。思いの他、細かった(笑)。おそらく直径1mくらいだと思います。
これで御本殿見学は終了。約10分くらいでした。最後に登ってきた急な階段を下りるともう出口です。
よかった〜だとか、素晴らしい〜だとかの感想はありませんが、生きているうちに見ることが出来てよかったと思います。それと御本殿に入った時に「凛」とした空気を感じるかと思っていましたが、感じませんでした。むしろフレンドリーな印象を受けました。ある意味、大黒様ってすごい存在なのかもしれないって思います。何でも笑って受け入れてくれそうな。そして見守っている。
失礼のない服装、写真撮影禁止などはあくまでも人間が勝手に決めたことで、当の大黒様はそんなこと思っていないのかもしれないって思いました。だって神様ってそんなに懐が狭いのでしょか。私にはそうは思えません。



翌日は昨日時間がなくていけなかった稲佐の浜へ行ってきました。神在月には全国の神々がここへ上陸すると言われています。また日本神話では国譲りの舞台ともなった場所です。
この日は曇天で少し肌寒い。でも山陰ってこの方が雰囲気あるんだよなぁ。早速、裸足になって海岸を歩きました。非常に気持ちがいいです。少々冷たい海水ですが、これが妙に気持ちがいい。この浜にある岩(弁天島)がまた迫力があります。威厳があるというか神々しいというか。すごくいい場だなぁって思います。また干潮と波の引くのを見計らって岩に触ってもみました。


稲佐の浜に行く前に自分の大好きな須佐神社にも行ってきました。前回同様、鳥居をくぐった瞬間、やはり鳥肌が立ちました。この神社は本物です(笑)。この鳥肌は何故だか気持ちのいいものなんです。素晴らしい曲を聴くと鳥肌が立つって言いますよね。それと同じなんです。日本中のかなりの数の神社を参拝させていただきましたが、こんな感覚になるのはここ須佐神社だけなんです。いま、この文章を打っている時も天目付近がジンジンしてきます。最近、スピリチュアルのO原氏が紹介しているせいか、非常に多くの観光客がいらっしゃってました。二年前には閑散としていただけにびっくりです。エゴになりますがあまり知られたくない場所です。大切なものをそっとしまっておきたい。そんな気持ちです。とにかく、自分にとっては大好きな場所です。

TOP    旅行(国内)
08/5/3〜4。その他出雲大社二回訪問。須佐神社一回訪問。