第29回 外秩父七峰縦走ハイキング大会
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昨年一緒に焼岳へ登り、百名山完登されたKさんより、あるお誘い。「秩父で42kmのハイキング大会があるから参加しない?これを歩くと今年の山旅への体力的な尺度となるかも」とのお話。せっかくなので我々も便乗させていただくことにした。

東武鉄道主催のこの大会。財布に優しく、申込書類の往復切手代を除けば無料。何ともありがたい。

4/20当日の数週間前に同じ会社の人たち数名もこれに参加することがわかり、スタートはバラバラであるが、お互いにメールでのやり取りをしながらの歩行となった。こんな経験は初めてであり面白い。
(メンバーはリーダー的存在の地元出身Sさん。マラソンマンのIさん。自分の大学・学部・学科+会社の先輩Sさん。そして富士登山以外、ほとんど山登りをしたことがないというOさん)


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小川町駅前の受付 6:30→電車で東武竹沢駅へ行きスタート 6:57→官の倉山CP 7:57→笠山CP 11:09→堂平山CP 12:00→剣ヶ峰CP 12:29→大霧山 14:50→皇鈴山 16:08→登谷山CP 16:35→寄居ゴール 18:06

徒歩時間(休憩・渋滞・トイレ時間全て含む)11時間09分

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始発電車で向かっても小川町に着くのは6:28。駅の改札を出たらすぐに右へ。そこが受付。すでに送られている書類に記入を済ませていれば、参加賞の軍手などをもらい、即スタート。

事前情報では小川町スタートだと鎖場手前で大渋滞があるとのことだった。なので若干、距離の短い竹沢駅からのスタートにしたのだった。


          東武竹沢駅出発(6:57)                   民家を縫う道(7:22)


        つづら折り急登?前で渋滞(7:42)            急登?になると渋滞も解消(7:49)


          官の倉山CP通過(7:57)                安戸付近へ下りてくる(8:11)


          一般道を歩く(8:22)                 和紙の里到着(8:36) トイレが渋滞〜

一番早いのは地元のSさん。6:46に官の倉山CPを通過したとのメール。早すぎ〜(笑)。

それから大学〜会社の先輩のSさんからのメール。7:15に小川町スタートとのこと。東京都在住はやっぱり大変だ〜。これでも始発で来たらしい。


和紙の里のトイレの行列で先に出発していたOさんと合流。その後は笠山登山口まで一緒に進む。また、この和紙の里からしばらく進んだところでIさんとも合流。でもIさんはマラソンマン。やっぱり早いので、先に行ってしまった(笑)。

           舗装道の頂上(9:36)                    のどかな集落(10:00)


         笠山への道(10:37) 渋滞中              笠山への道(10:49) 渋滞中 


笠山CPへ向かう登り途中がずっと渋滞中。そんな中「自分さえよければいい」というご立派な志向をお持ちの二人組に足を引っ掛けられそうになりながら、サッカーのボールの奪い合いの如く体を当てられながらも強引に割り込まれ、そして抜かれた(笑)。その後もその二人組は人の迷惑を考える様子もなく「我先に!」とガンガン抜かす抜かす。良心のある方はみ〜んな渋滞中でも我慢して並んでいるのに。やっぱり順番は守らないとね。こんなこと幼稚園でも教えてもらえるのに・・・・・(笑)。
生意気なことを言わせてもらいますが、山が好きなのであれば、大自然から「本当に大切なこと」を共に学んでいきましょうよ!



         笠山CP通過(11:10)                 笠山からの下り(11:11)

笠山山頂は人だかりだったのとガスだらけだったので通過。

堂平山への登りで同行者の様子がおかしい。股関節が痛いとのこと。特に登りが辛いらしく。取りあえず小休止+ファイテンを貼って応急処置。

        堂平山への登り開始(11:30)                 堂平山CP到着(12:03)

ガスで何にも見えない堂平山へ着くとまずはトイレ。きれいなトイレである。でもここにも車で来ることが出来るんだよな〜(笑)。ここで同行者はファイテンをしっかりと貼り直したらしい。
ちょうど堂平山で開いていた出店でホットコーヒーを買って同行者と一杯のコーヒーを分け合いながら飲む。冷えた体には染みわたるように美味い(150円)。

同行者の股関節痛が気掛かり。まあ、今回は体力測定の意味合いを兼ねての参加のため無理をする必要なし。定峰峠あたりで今回はヤメにしようかともこの時点では考えていた。


           堂平山出発(12:21)                    剣ヶ峰CP(12:30)


        剣ヶ峰山頂への階段(12:32)                  白石峠(12:45)


          白石峠からの階段(12:48)                定峰峠への道でもプチ渋滞(13:08)


    定峰峠手前の見晴らしのいい場所(13:29)            定峰峠到着(13:33)

定峰峠に着くと・・・・まずは生理現象タイム(笑)。このあたりまで来ると女子トイレが空いていて男子トイレが渋滞中となる。きっとさすがにこのあたりまで来ると普通の山ガール(笑)はリタイヤするのだろう。

ここでKさんからの着信があり折り返してみると「白石峠」でリタイヤしたとのこと。自分でも準備不足と言っていたが、やはりそうだったか。残念ではあるが無理をするものではない。

それから同行者がというと・・・・・。今までの山行が生かされているのか何だかわからないが(笑)、「心肺機能は全く問題ないから、まだ行く。股関節痛がなければぜんぜん楽〜」とのこと。取りあえず大霧山まで行って痛みが残るようならば下山しようと決める。この時点で痛みはあったらしいが、あくまでも登りでのみ感じるようなので最高標高地点を過ぎた今ならば意外と行けるかもしれないって少しだけ思えた。

ちなみに自分は・・・・・全く問題なく元気でした(*^^)v


        旧定峰峠へ(13:47)                     旧定峰峠(14:16)


           大霧山への登り(14:16)                  大霧山への登り(14:44)

登りになるとやっぱり同行者のペースがものすごく遅くなる。痛みをかばっての歩きだなぁ。下りは普通なのだが・・・・・。大丈夫かな?でもあまりこっちから色々言っても良くないし、あとは自分の判断に任せよう


          大霧山到着(14:51)                       大霧山からみた景色

この大霧山に到着すると大会の係員の方が大きな声で「ゴールを目指すならここでゆっくりしている時間はないですよ〜」と言っていた。

ここからはなかなか急で滑りやすいザレ場を下る。この42kmの中で一番危ない箇所がここかもって思える。

ちなみに粥新田峠通過が15:10。下山指定時間の10分前。係の方に「お尻に火が付いていますよ〜」と言われた(笑)。


         秩父高原牧場へ(15:24)                  秩父高原牧場(15:29)


        秩父高原牧場のソフトクリーム                  二本木峠(15:51)


          皇鈴山への登り(16:01)                   皇鈴山山頂(16:10)


         登谷山を望む(16:16)                   登谷山山頂から見た景色(16:30)


         最後のCP 登谷山(16:36)                 ずっと下りの舗装道(16:50)


       ほのぼのとした平坦な道(17:15)             暗くてブレブレ画像のゴール(18:06)


     完歩者への商品(帽子かタオルどちらか)            証拠のCPスタンプと完歩証明書

結局、同行者も無事にゴールいたしました。大霧山を過ぎると多少のUP・DOWNはあるものの、比較的楽な道。股関節痛も我慢が効いたのでしょう。やっぱり今までの山行で培われたテクニックが発揮されたのだと。今回は素直に褒めてあげたいです(笑)。

何の怪我や事故もなく、とにかく無事に完歩出来たこと。本当にありがたく思います。

・地元のSさんは余裕のゴール。我々がゴールした時間にはすでに自宅で一杯やっていたらしい(笑)。でも道中、このSさんのメールに元気付けられたのは事実。
・マラソンマンのIさんは我々よりも約一時間早いゴール。最後はかなりハイペースだったようです。
・大学〜会社の先輩Sさんはやはりスタート時間が遅かったせいか、粥新田峠でタイムアップ。でもトライアスロンをやられているから体力には全く問題ないはずです。来年は前泊で!
・最後に山登りをあまりやられていないOさんは定峰峠で断念。でもここまで来ることが出来たのならば来年は完歩出来ると思います。だってここからは簡単なコースですから。

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コース自体は安全で、危険と思える箇所はないように思えました。ただ、今回はガスっていたため景色はイマイチ。そうは言っても、今年の体力測定には十分過ぎるほど長い長い長〜いハイキングでした。普段の山行とは違った筋肉を使い、またペースも参加した皆さん、本当に早くてかなり乱されました(笑)。

この大会でひとつだけいやな面がありました。それは運営側の方々には全く関係ないのですが、マナーの悪い方が多いことです。参加者が多いことや山慣れしていない方が多いこともあってのことかと思いますが、これは個々の良心に委ねるしかないですね。
まあ、いやならば私も参加しなければいいのですから、これ以上言うのは止めておきます。

ほぼ無料と言っていいこの大会。安全に運営して下さる東武鉄道さんには感謝したいです。確かにたくさんの方が東武鉄道を利用するのでGIVE&TAKEではないかと言う方もいると思いますが、もう29回も大きな事故もなく運営されています。
また埼玉県民として秩父の山々を「これでもか!」って思えるほど歩けることも感慨深いです。

来年は今年、完歩出来なかったOさんを何としてでも完歩させるべく、ペース配分に気を使いながら楽しく歩きたいと思います(*^^)v

※高原牧場で一緒にソフトクリームを食べて「牛君ありがとう」と言いましょうね(笑)

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14.4.20
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