| 韓国岳登山の後は妙見温泉に宿泊しようとはハナっから決めていました。それは何故だか妙見温泉自体の場が大好きだからです。今回はその妙見温泉の中でも泉質に定評ある田島本館さんにお世話になることにしました。 また、リンクを貼らせていただいているK-Iさんの温泉ブログ「温泉逍遥」でここ田島本館を取り上げられており、安価でいいお宿だったとの情報をいただいていたことも後押しとなりました。
 
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 韓国岳を下山し、着替えもしないまま妙見温泉田島本館に直行。とにかく温泉に入りたかった〜(笑)。天降川に架かる赤い妙見大橋を渡り、さらに小さな橋を渡り、一番奥に位置するのが田島本館。
 
 木造のきれいな食堂兼受付で宿泊台帳に記入し、お風呂の場所や使い方の説明をいただいた後、部屋へと案内される。
 
 ちなみに今回は湯治棟での宿泊二食付きで5,500円。
 
 部屋は湯治棟二階の一番奥の角部屋。とっても味のある?部屋。当然、布団は自分で敷く。しかし、アメニティー類はしっかりしており、中央にはコタツ。そして浴衣やタオル。シャンプーなどもあり、かつ部屋のテレビは地デジ対応。はっきりいって我々にはこれで十分。それから肝心要の清掃具合であるが、とってもとっても古い建物ではあるがきれいにされている。山小屋での宿泊に慣れている我々にはこれで十分満足。
 
 トイレは共同で各階に一か所ある。男女共同で和式トイレであるが、それが気に入らない方でも大丈夫!。後述する神経痛の湯に何とウォシュレット付きのトイレがあるため、これを使わせてもらえばことは足りる。特に湯治棟は湯小屋のすぐ上なので催してからでも問題なし(笑)。
 
 
    食堂兼受付を正面から                     湯治棟を正面から
 
 
    湯治棟二階の様子                      我々の宿泊した部屋
 
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 <温泉>
 この田島本館には神経痛の湯とねむの湯(胃腸の湯・きず湯)がある。
 
 「ねむの湯(胃腸の湯・きず湯)」
 天降川沿いに立つ湯小屋にある。男性用は川沿いにあるため女性湯よりも風情がある。
 ねむの湯という露天風呂であり、手前に胃腸の湯、奥にキズ湯、さらに壁の向こうに打たせ湯がある。
 
 ・キズ湯
 お湯はやや濁っているが茶色の湯花が吹雪の如く浴槽内を舞っている。体感温度は37〜38℃くらい。以前、入浴したおりはし旅館のキズ湯よりかなり温度は高い。湯花からも想像出来る通り、鉄臭が目立つ。また肌触りは意外と滑らかな感じがした。神経痛の湯と違い、ガツンとくるほど主張してくるお湯ではないため長湯が可能かと思われる。個人的に最もゆっくり出来たのはこのキズ湯。川のせせらぎを聴きながら、ゆっくりと浸かる温湯は極上のひととき。特に凛とした空気の朝に入ったキズ湯が格別だった。
 
 ・胃腸の湯
 キズ湯が気持ち良すぎて、あまり浸かりませんでした。ただ他の湯同様、鉄臭が主張していました。
 
    ねむの湯の入口                       ねむの湯(男湯)の様子
 
 
  ねむの湯(手前が胃腸の湯・奥がきず湯)
 
 
    ねむの湯の奥より天降川方面を見る           ねむの湯の手前より天降川方面を見る
 
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 「神経痛の湯」
 従業員の方が日本中から湯治に来られると豪語されていたお湯。
 
 昼間はひっきりなしに日帰りのお客さんが入っていた。ほとんどが地元の方だと思われる。貸切状態となったのは日帰り受付が終了した夜の9時過ぎ。朝も日帰入浴受付開始7時にはすでに地元の方が入られていた。
 
 温度41℃〜42℃。お湯の色は一般的に言われる笹濁りと言えばよいのだろうか。茶緑という表現がしっくりくる気がする。
 体への当たりはきつくなくむしろ刺激が少ない気がする。しかし、しばらく浸かっているとガツンとやられそうな気がするため、すぐに半身浴に切り替え。湯治で名高いお湯って単純泉以外は大人しそうではあっても調子に乗って長湯をするとほとんどの場合が湯あたりしてしまう。今さらだけどすごいなぁ。温泉って。
 お湯をすくって鼻に近づけると心地よい鉄臭と甘い温泉臭。飲泉するとこれも心地よい?鉄味が鼻から抜ける。肌触りはベト付き感のある時や時にはサラサラした感の時も。あくまでも個人的な感覚であるが時間によって変わるようである。
 
 でもこのお湯って長くは浸かっていられないが、短時間で浸かることを数回繰り返しているとクセになってくる。これを考えると湯小屋に一番近い湯治棟でよかったとつくづく思う。
 
 また浴室手前には冷水浴槽がある。コップが置いてあるので飲泉可能かと思われる。自分は飲まなかったが。
 
 なお、カラン・シャワーは一基。しかし出が不安定(笑)。
 
    神経痛の湯の入口                     神経痛の湯の脱衣所
 
 
  神経痛の湯 浴室全体
 
 
  神経痛の湯 浴室全体(奥から見る)
 
 
  神経痛の湯 浴槽
 
 
  神経痛の湯に唯一発見出来た分析表
 
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 <食事>
 
 夕食はPM6:00から。朝食はAM8:00から。部屋食でも食堂でもどちらでもOKなのだが、我々は食堂に足を運ぶことにさせてもらった。
 特別なものはないが、どれも美味しい。はっきりいって宿泊料金に見合わないと思うほど豪華で満足。
 特に薩摩名物の甘い醤油で食べる刺身はGOOD。この醤油を口にした瞬間が鹿児島に来たなぁって思えるひと時でもある。
 
 
  ←夕食 
 夕食時、妙見温泉の某有名高級旅館にお勤めの方とお話させていただく機会があり、地元鹿児島の「生」のお話を聞く事が出来た。こういうことが旅での貴重な体験になるんだよなぁ。特に後になって余計にそう感じるようになるのである。あっ、それからその方の愛犬がとっても賢くって人懐っこくてすごく可愛かった。あの振る舞いを見ていると、きっと自分の事を犬でなく人間と思っているであろう。
 
 
    朝食とその時出していただいたすぐ近くの牧場で育てた産みたての玉子
 
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 <その他>
 夕食の前に狭い妙見温泉を散歩した。やっぱり、ここの場は他の温泉地とは明らかに違う。ただここにいるだけでとにかく心地よいのである。
 
  天降川の上から見た田島本館(左)と妙見大橋
 
 
  田島本館 ねむの湯前から見た天降川
 
 
    田島本館全容              妙見大橋から見た田島本館(右端にある小屋が湯小屋)
 
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 やっぱり妙見温泉は大好きな場所です。まだ二回目ですが、初回同様にとっても居心地が良くて、ここの場自体が大好きです。凛としていてピーンと糸を張ったような感覚ととっても温かい雰囲気を持っている。この両極端なものを併せ持つ、不思議な場所だと感じています。
 
 今後も何度も訪れると思います。間違いなく・・・・・。
 
 ※K-Iさんのおっしゃる通り、この田島本館さんに宿泊してよかった〜と心底から思いました!
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