群馬県 万座温泉日進館
約1年ぶりの万座となりました。日進館では往復バス送迎付のプランというものがあります。東京駅→さいたま新都心→万座というものです。とにかく非常に安い。今回は一番安いゆけむり荘宿泊、一泊二食付で一人/12,800円。万座までの交通費を考えても非常に安価なのがわかると思います。

さいたま新都心のさいたまアリーナ駐車場集合(9:10)。関越道上里SAで休憩。その後は渋川伊香保ICで下り、国道を進みます。JR長野原草津口駅のそばの酒造センター?が最後の休憩。日進館へは14:00着。

昨日からの寒波の影響で周囲は銀世界。レストランこまくさで全員記帳をし、各部屋へと向かいます。我々は昼食を済ませていなかったため、こここまくさでの昼食バイキングを利用しました(割引券使用で800円)。カレー、牛丼、中華丼の三種がありました。味は「よくゲレンデで食べる味」。この表現が一番適切だと思います。少々懐かしい気分にもなりました。

我々の部屋は一番安いゆけむり荘。しかも一番奥です。フロントからはエレベーターや階段を使い、約3分はかかります。非常に不便な場所ですが、露天風呂へはもっとも近い場所にあります。部屋番号は67。6畳程度の広さです。テレビの映りは良好。冷蔵庫は付いておりませんが、冬のこの時期。天然冷蔵庫がありますので(笑)不便ではありません。ジュース類は館内数箇所ある自動販売機で調達可能。部屋は想像以上に綺麗でした。畳は張り替えたばかりなのでしょうか。我々にはこのレベルの部屋で充分です。ちなみにトイレは共同で、ウォシュレットなしです(ウォシュレット付きのものはフロント横のトイレがそうでした)。
<露天風呂 極楽湯>
館内から行く場合には約90段もの階段を登らないと行けません。もしくはフロントを出て吹雪の中を約100m歩きます。どちらが良いかは…?。
浴槽はなかなか大きく、15人くらいは入れそうです。景色はよく、万座のスキー場も見ることができます。お湯の温度は42℃くらいだと思います。適温です。外気が非常に冷たくすぐに髪の毛が凍ります。しかしこんなことがあるせいで長湯が可能です。お湯は加水のせいもあってか思っていたよりも薄く感じますが、硫黄臭はしっかりと感じられます。舐めると当然ですが酸っぱいです。さすがは万座のお湯です。初っ端から満足のいくお湯に出会いました。
高地特有である「綺麗な夜の星空」を期待しましたが、残念ながらこの日の天候が悪く(吹雪)、全くだめでした。


<長寿の湯>
ここでは一番有名な浴室。以前も入ったことがあります。脱衣所も綺麗で好感が持てます。一番手前が姥湯。その奥が苦湯。入って左奥には滝湯と真湯。外には露天風呂となっている姥苦湯とさゝ湯。カラン、シャワー、シャンプーもあり、どんな方々でも全く困りません。

・姥湯
 温度は適温で41℃〜42℃くらい。長寿の湯で一番気に入っている浴槽です。一番まったり出来る気がします。長く浸かっているには最も適した浴槽です。


・苦湯
 この日の温度は非常に熱く、一番熱い時には45℃くらいはあったと思います。ゆっくり入っていられる温度ではありません。この日進館ではこの苦湯を自慢されておりますが、万座の苦湯に入るのであれば万座温泉郷の一番下に位置する豊国館のがいいと思います。


・姥苦湯とさゝ湯
 露天風呂のせいもあって温度は適温に感じました。


・滝湯と真湯
 一度も浸かりませんでした。


画像は順に長寿の湯入口、姥湯、苦湯、姥苦湯+さゝ湯、滝湯と真湯

<万天の湯>
宿泊者専用の浴室です。新しく出来た湯房の奥にあります。位置的にはこの日進館の一番手前にあり、昼間は駐車場を一望出来ます(笑)。ちなみに6:00〜24:00までの使用となっております。
脱衣所は床暖房完備。洗い場も別室になっており非常に綺麗です。高級温泉宿に来たような錯覚を覚えます。まだ新しいせいもあってか木の香りが漂います。お湯は以前(老朽化により壊される前)、日進館に使用されていた「鉄湯とラジウム北光泉」に苦湯+姥湯を混ぜた混合泉のようです。まさに日進館のお湯のいい処取りをしたようなお湯です。かなり良いお湯です。温度は42℃くらいで適温。非常にまったりした印象のあるお湯です。硫黄臭はほとんど感じないのですが、それよりも目立ったのが石油臭です。あまりきつくはない肌触りなのにもかからわず、しっかりと主張しているお湯です。非常に気に入りました。特に夜に一人で入ったこの浴槽は思い出深いものとなりました。だれもいない浴槽にただひとり。もくもくと煙る湯気に包まれながら、ひとりぼ〜っとお湯に包まれる。異次元空間にいるような錯覚さえしてしまいそうです。至福の時間でした。



<円満の湯(貸切風呂)>
有料の貸切風呂です。1時間/2,000円と割高の感覚のありますが、せっかくなので入ってみました。正直、入ってよかったです。欲しいものは全て完備されています。ウォシュレットトイレ、ドライヤー、杖までも。
浴槽は1.5m四方程度で大きくはありません。お湯の温度は自分たちで調整可能です。加水用湧水の蛇口を加減することにより温度を低くにも高くにも出来ます。ちなみにここの源泉は姥湯と苦湯の混合泉です。ここも万天の湯同様に硫黄臭よりも石油臭の方が強いです。といっても強烈ではなく、ほんのり程度です。ここのお湯もいいお湯です。決して水分は失わずに肌がモッちりしっとりしてきます。入った後はすっきり感があります。ここ日進館にきたら絶対にこの円満の湯に入った方がよいと思います。万座温泉の一味違った一面を見せてくれると思います。ただし収容人数に対して受付数が少ないので早めに申し込まないと残念なことになるかもしれませんが。

<食事>
食事は夕食、朝食ともバイキング形式です。フロント前にあるレストランこまくさで食べます。和洋とも準備されており品数は充実しております。味もなかなかです。しかし、いかにも大型ホテルにありそうな光景で個人的には好きではありません。まあ、値段を考えるとそんなことを言える立場ではありませんが。コストを抑えるためには仕方のない方法かもしれませんね。その分安く宿泊できるのであれば、それはそれで良いことだと思います。

帰りは15:00発となります。チャックアウトの10:30以降、それまでは大広間を開放していただき、ここで待機しています。余った時間は温泉に入るもよし、寝ていてもよしで何でもありです。自分は何度も温泉に入りました。
中之条の漬物屋、三芳PAで休憩を挟んだ後、19:00キッカリにさいたま新都心に到着。往復バスでの温泉旅行なんて久しぶりでした。楽でした。
ちょっと気軽に温泉へという時には有効な企画だと思います。いつの日かまた利用したいと思います。
08.12.27〜28(宿泊)
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