群馬県 万座温泉 豊国館

自分のお気に入りの温泉宿です。万座温泉自体、素晴らしいところなのですが、その中でもこの豊国館のお湯(苦湯)が一番好きです。濃厚な硫黄の香りプンプンのお湯がたまりません。それと標高1,800mの高地のため空気はいつも凛としています。源泉温度が高いため、夏の長湯は難しいかもしれませんが雪の降る日の湯浴みは最高です。
万座温泉の一番手前に位置する豊国館。バスターミナルから徒歩2分くらいです。建物は古い、いかにも湯治宿と言った雰囲気です。入浴料は500円/1人。愛想のあまりよくないご主人(笑)もおなじみです。浴室に向かう木造の廊下もキシキシと音をたてます。ここには男女別の内湯と混浴大露天風呂と女性用露天風呂があります。なので女性でも十分満足できます。

<内湯(男性用>
木造の浴室と湯船。いかにもって雰囲気。熱い白濁の湯が注がれています。といっても注がれた直後は透明なのですが酸化して白濁へと変化します。とにかくここのお湯は熱くてまともには入れません。何度も掛け湯をした後に気合で浸かるか、それとも備え付けてあるホースで水を入れるかです。ちなみに水は湧水ですので安心です。非常に濃厚なお湯で入ってしまえば気持ちがいい。硫黄の香りもかなりします。冬の浴室内はミストでいっぱい。換気をよくしないと心配になります(笑)。一応硫化水素が充満してますから。
しかしながら自分はこの内湯にはあまり長くは浸かりません。露天風呂の方がまったり出来るからです。



<露天風呂(混浴>
この浴槽はプールです(笑)。長方形の浴槽は深さは1mくらい。横15m、縦5mくらいはあるでしょうか。すごくデカイです。泳ごうと思えば泳ぐことも出来ます。ひとつの湯口から並々とお湯が注がれています。源泉温度が高いため湯口のそばは激熱です。しかし湯口から離れるとちょうどいい温度の場所が必ず見つかります。浴槽の大きさに対してお湯の投入量はあまり多くありません。プールのような大きさなので当たり前ですよね。その分、まったり濃厚なお湯へと変化しています。ここの浴槽の縁に首を乗せてゆっくりと湯浴みをするのが大好きです。目の前には荒々しい山肌と万座名物の空吹も見えます。視界に見える電線がなければ景色も絶景となるでしょう。それとここのお湯を舐めるとめちゃめちゃ酸っぱいです。歯が溶けるかと思ってしまいます。この露天風呂では身体が熱くなったら縁で休憩。身体が冷えてきたら再度入浴を繰り返していると時間を経つのを忘れてしまいます。

<女性用内湯と露天風呂>
同行者に聞いた話だと内湯は男性用と変わらないようです。露天は小さいらしいですが5〜6人は入れるようです。
きっとこれからも年に最低でも1回はここ豊国館に訪れると思います。ここの苦湯は素晴らしいの一言に尽きます。
06.12.10/07.4.14/07.11.23(立ち寄り)
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