巻 機 山


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今年の梅雨は晴れの日が天気が多く、水不足も心配です。そうはいっても梅雨。はっきりしない天気が多い中、貴重な晴れ間を縫っての登山です。
先々週に引き続き今週も登山。どの山に登ろうか迷いましたが、比較的天気が良さそうな上越地方の巻機山にしました。


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今回はコースタイムが意外と長そうなので前日の夜11時に出発。同行者の作ったおにぎりをいっぱい持っての登山。途中の土樽PAで二時間半ほどの仮眠。到着時には雨が降ったばかりだったのか地面がかなり水浸しだった。

塩沢石打ICを出てから、そのまま桜坂駐車場に向かうとコンビニは一軒もない。なので一旦、国道17号に出て買い物。行動食の菓子パンを買う。

AM4:30頃。無事に桜坂駐車場到着。

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AM5:25 桜坂駐車場出発→AM6:01 四合目→AM6:25 五合目→AM7:03 六合目→AM7:37 七合目→AM8:10 八合目→AM8:28 九合目(ニセ巻機山)→AM8:36〜AM8:54避難小屋→AM9:15 御機屋(巻機山山頂標識)→AM9:25 巻機山山頂(標高1,967m)到着登り合計4時間00分(休憩時間含む)

AM9:32 巻機山山頂(標高1,967m)出発→AM9:44〜AM10:09 御機屋(巻機山山頂標識)で食事タイム→AM10:27〜AM10:41避難小屋→AM10:51 九合目(ニセ巻機山)→AM11:23 七合目→PM0:22 五合目→PM1:14 桜坂駐車場到着
下り合計3時間42分(休憩時間含む)

合計時間 7時間42分(休憩時間含む)

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桜坂駐車場は広く、一番登山口に近いところに40台くらい、トイレ近くのやや手前の駐車場に25台くらい、そして駐車料金所(駐車料金500円)のある駐車場にも25台くらいは置けそう。
我々はトイレに一番近い駐車場に止める。ちなみにトイレは水洗。

         我々が車を止めた駐車場                 登山口に近い一番大きな駐車場

まず、着替えを済ませ、トイレ横にある登山届けボックスに届け出をし、AM5:25に桜坂駐車場登山口を出発。
ちなみにここは既に三合目。ここから頂上までは一合置きに標識が立っている。

        登山口(左の台は登山届BOX)                尾根コース登山口(三合目)

最初から下がドロドロ。スパッツを身に付けないとかなりキツイ道。なかなかの急登あり、滑る泥を被った岩ありと意外と疲れる道。
また樹林帯の中を進むため景色はイマイチ。それから、気温が徐々に上がってきているため、汗が顔からポタポタ垂れてくる。

下がグジャグジャ(この画像はマシな方)

AM6:01四合目通過。
まだまだ樹林帯。あまり変化のない、辛抱の歩きが続く。相変わらず汗だけが異常に垂れてくる。

するとようやく尾根へと出て、目の前には雪渓が残る米子沢が広がる。ここが五合目(AM6:25)。
尾根のため、吹き抜ける風が心地よい。

五合目から見た米子沢

さらに進む。
ここからは樹林帯の尾根を進むのであるが、あまり変化のない道。辛抱、辛抱。

樹林帯の中のグジャグジャ道

AM7:03 六合目通過。
このあたりからようやく左側に見える荒々しい岩壁が迫力満点で飽きてきた心に刺激を与えてくれる。
また、このあたりからたくさんの小さな虫が顔に攻撃してくる。口には入るし目にも入りそうになるし。

六合目から見た岩壁


尾根伝いの樹林帯が続く道


AM7:37 七合目通過。
ここは岩ゴロゴロの広場のような場所。長居したかったが虫がスゴくてスゴくて。
ここからの下界の景色はなかなかのもの。ゆっくりと眺めていたいのであるが、虫の攻撃に嫌気がさして水分補給して上に向かう。

七合目


七合目から見た石打or塩沢or湯沢付近の山?

ここから先がまたまた急登。下のコンディションはこのあたりからは大分、良くはなってきているが傾斜はなかなかキツイ。また、ようやく森林限界になったため段々と切れ始めたガスの間から見える苗場山方向の連なる山々〜下界の景色も素晴らしい。

AM8:10 八合目通過。
このあたりまで来ると虫も少なくなってくる。空を見上げると少しずつではあるが天気が良化傾向なのがわかる。
またここからしばらくの間は木で作られた階段を登ることになる。思いの外、段差が大きくなくてなかなか登りやすい。何となく雰囲気が薬師岳に向かう折立〜太郎平の道に似ている。確かあそこは下に有峰湖が見えるはずだが。

八合目〜九合目への階段

ガスった道を一歩一歩進む。こんな道を進むと尾根に出る。ガスで確認は出来ないがピークっぽい。そこから少し下って登るとニセ巻機山と書かれた標識のある九合目に到着する(AM8:28)。真っ白で回りは何にも見えない。

ニセ巻機山(九合目)


ここからは下りになる。木道が敷かれおり、整備はされている。

するといきなり目の前の視界が開けてきたのであった。実はガスが切れてきたのだった!天気予報通り晴れてきたのだ。そして鞍部にある避難小屋に寄り、トイレ休憩。

避難小屋までもう少し

この避難小屋。とってもきれい。管理人はいないが無料らしい。木の香りがするかなりハイレベルな避難小屋。また二階まであり、数十名は泊まれる広さ。ちなみにトイレは一回100円。用を足したあとはペダルを回して攪拌させる仕組み。このトイレも非常にきれい。ビックリである。
この避難小屋に泊まって巻機山周辺をゆっくりするのもいいなぁって思った。

            避難小屋前                          一階の様子


           避難小屋二階                  きれいなトイレ(隠れている部分に便座あり)

ここからまた急登ではあるが山頂方面を間近に見ながらなので、キツイ気持ちはない。右手に雪渓を見ながらの登り。

避難小屋から山頂に向かって

途中、水芭蕉が咲いていたり小さな池糖があったりとまるで楽園のよう。

ミニ池塘と水芭蕉


山頂までもう少し

そんなところを進むと御機屋に到着する(AM9:15)。
ここには巻機山頂の標識が立っている。
が、本当の山頂はここではない。ここから牛ヶ岳方面(右手)に10分くらい進んだところがピークらしい。

御機屋(ウソの巻機山頂標識)

早速、そのピークに向かう。
この道がまたほのぼのしていて気持ちがいいんです!黄緑の絨毯を敷き詰めたような山肌の真ん中をのんびり歩くのは格別。

御機屋(巻機山頂標識)から本当の巻機山最高地点に向かう道(正面山のピークが最高地点)

一端下り、そして登りに入り、そのピークに小さなケルンがある。実はそこが本当の巻機山山頂。標高1967m。AM9:25着。

巻機山の最高地点(1.967m)にあるケルン


振り返るとさっき通ってたニセ巻機山〜避難小屋〜御機屋。そしてまだまだ残る雪渓。それら全てを見渡すことが出来る。スケールはないが、温かくてほのぼのした雰囲気のある風景。何かいいよねなぁ〜。こういうのって。

ガスってきてしまったがとってもきれいなニセ巻機山〜避難小屋(本当の山頂より)


本当の山頂より牛ヶ岳方面を見る


本当の山頂より来た道(御機屋)方面を見る

牛ヶ岳へ行ってみようかと思ってはみたが、同行者の体力を考えて御機屋へ戻り、おにぎりを食べることにした。

この御機屋から見る牛ヶ岳頂上から伸びる稜線がとっても美しい。所々に点在する雪渓がアクセントとなって、思わず見とれてしまった。

御機屋から見た牛ヶ岳の稜線


御機屋から見た牛ヶ岳の稜線〜割引岳の稜線

腹ごしらえも終えた時、天気はかなり回復。雲よりも青空の占める割合が多くなってきた。

こうなるとゆっくり下山しかない。まずは最近、下山時にはかかせないファイテンの膝サポーターを装着。
AM10:09 御機屋出発。
下の池糖や雪渓を見ながらの下山。

道中、先程到達した巻機山ピークも肉眼で確認することが出来た。そこにはハイカーが三人くらい立っていた。

御機屋から下山開始直後の下界


下山途中に見た避難小屋手前の池塘


避難小屋手前の木道


避難小屋近くの道から巻機山ピークを見る

しかしアッという間に避難小屋に到着(AM10:27)。
念のためトイレに寄る。

この避難小屋からニセ巻機山まではは一旦、登りになるのであるが、出発直後にまたまたガスがかかってきて絶景を消し去ってしまった。

ガスってしまった九合目(ニセ巻機山)

ニセ巻機山で顔に虫除けの網を装着。視界は悪くなるが目や口に虫が入るよりはずっとマシ。

ここからは痛くなってきた膝をいたわりながら比較的ゆっくりと下山。しかし登り同様、やっぱり滑る。

かかったガスの切れ間から見え隠れしている正面の山々を見ながらの下山。ガスで真っ白よりはずっと気が紛れるし楽しい。

八合目を過ぎたあたりから見た下界

徐々に標高が下がるに連れて晴れ間と同時に強い日差しが。一気に暑くなる。

五合目通過(PM0:22)

暑くはなるものの、まだまだ下はグジャグジャ。滑らないように気を付けて歩くのがまた大変。余計な筋肉を使わなければならず、あす以降の筋肉痛がすごく心配。

そんなことで無事にPM1:14 桜坂駐車場到着。下山完了!
早速、泥だらけになった靴を水道で流す。

かなり疲れました〜。

その後は越後湯沢の名湯
「山の湯」に向かいました。

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前日の天気予報では晴れるとのことで急遽、巻機山登山を決行しました。しかし、山の天気は気まぐれ。なかなか晴天になることはなくまさに、気が向いた時にだけ晴れ間をのぞかせてくれました。
でも、その晴れた時の景色は絶景でした。でも気まぐれなのでカメラを向けるとそのとたんに曇ったり、ちょっといじわるでした。

黄緑色の絨毯を敷き詰めたような丘を歩いている時はまさに至福の時でした。本当の意味での「地上の楽園」のような場所です。

百名山完登したら、寝袋と食料とガスバーナーを持って、この巻機山避難小屋に宿泊して、付近の「丘」をゆっくりのんびりと散歩してみたい。そんな小さな夢を持ちました。

巻機山はとってもステキな山です。それと何故だか愛しさを感じる山でもあります(^v^)

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13.6.23