岡山県 小森温泉

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湯の瀬温泉を後にするとそこから数キロのところに小森温泉がある。

建物の中に入ると指名手配犯のポスターが貼ってあり、一瞬ドキッとさせられる光景ではあるが、同時に昔ながらの銭湯によくある光景でもあり、幼少の頃を思い出させてくれた。

中に入るとこれまたレトロ。というか昔ながらの湯治宿といった雰囲気。この瞬間に「きっと良質なお湯なんだろう」と想像が出来た。

受付は建物に入って奥へ進んだところにある。男湯入口手前の階段で、下に向かって「ごめんください」と呼んで入浴料を支払う仕組み。1人/550円。

ここ小森温泉にあるもの全てがひと昔、いやふた昔前から使用していたのではないかと思われるものばかり。とっても貴重な体験。面白い〜。


          小森温泉前                           小森温泉中の様子


         昔ながらの分析表                          男湯脱衣所

男湯は階段を下ったところに位置する。ちょうど目線が横を流れる川の水面近くにくるくらいの高さまで下がる。

脱衣所は広い。地下の秘密基地のような作りで何となく面白い。

浴室の扉を開け、数段の階段を下りると石で固められた浴槽に出くわす。

手前の浴槽がぬるめで体感温度は38℃くらい。奥の浴槽は熱め。といっても体感温度は42℃くらいの適温。加温された源泉100%のお湯が茶色の塩ビパイプを伝って勢いよく、奥の浴槽に注がれ、そこからさらにこぼれたお湯が手前の浴槽に注がれる仕組みになっているようだ。

お湯はほんのりと硫黄臭が漂う上品なお湯。浸かっている時はしっとり、上がった時はツルツル感のある、いかにも女性が好みそうな(笑)お湯。意外や意外(いや、失礼)。かなり良質なお湯。
おかげさまでさっきの不完全燃焼を一気に吹き飛ばしてくれたのであった。
また注がれているお湯の量も少なくはないため、お湯はきれいで新鮮。
泉質の影響なのか透明度もある。

ここで特筆すべきはカラン。このカランにはお湯と水の両方の蛇口があるのであるが、どちらも源泉を使用。実は「この源泉を頭から被るのが超〜気持ちいいのである」。すっかり、この行動にハマってしまった自分は湯船に浸かっていた時間よりもむしろ、この行動をしていた時間の方が長かったのではないかと思っている。源泉100%の新鮮なお湯を頭から何度も何度も被るなんて、これまた贅沢の極みですね〜。
(シャワー、そして石鹸類はない)


          カラン方向から浴槽を見る                  浴室奥から浴槽を見る


浴室全容

泉質=アルカリ性単純温泉 泉温=28.1℃ 

湯浴みの間、地元の80台後半の大変元気なじいさまと終始、お話をさせていただいた。お孫さんのお話から戦時中のお話まで。
おかげさまで逆上せそうになってしまいました(笑)


         小森温泉奥にある休憩場所                   渡り廊下から見た風景

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この小森温泉は個人的にはかなりお気に入りの温泉です。暑い時期には「非加熱掛け流し浴槽」なんぞを作っていただけると最高なんですが・・・・・なんて自分勝手なことを考えてしまいました。

泉質は上品な硫黄臭がほんのりと漂い、肌触りは化粧水のよう。
失礼ながらあまり期待していなかっただけに驚きと感激が強い一湯となりました。


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2013.4(立ち寄り入浴)