新潟県 駒の湯温泉 駒の湯山荘

自宅の飲水の底がついてきました。そんなことで、いつものごとく富山県穴谷の霊水へ行って来ました。今回は20L入りポリタンク11個を持ち帰り。そのついでと言っては何ですが、またまた温泉へ行ってきました。

AM1:00。自宅出発。所沢ICより関越道→上信越道経由でAM5:00に滑川IC着→AM5:20穴谷の霊水。AM5:50開門。この日は比較的空いており、またトラック一台分もの水を汲んで後の方に蛇口を全く譲らない厄介者?もおらず、逆にお互いに譲り合いながら気持ちよく、スムーズに水を汲むことが出来た。

AM6:40に穴谷の霊水発→朝日ICより北陸道へ→蓮台寺PAにて仮眠→米山SAで荒波の日本海を堪能→AM11:00小出IC着。ここまでの道のりは土日祝日100km以内割引で高速料金が格安。非常に助かる。



途中、「道の駅ゆのたに」で新米コシヒカリがあるのを確認し、PM0:30駒の湯温泉駒の湯山荘到着。色々なHPではここまでの道のりは細い道路を進むため大変であると書かれているが、それほどでもない。全て舗装されており、走りやすい。すれ違いもままならない箇所が所々あるもののアクセスしづらいうちには入らないと思う。



周りを見渡すと、かなり山奥に来ているのがわかる。携帯電話は当然であるが圏外。チェックインのPM1:00まで少し早いが、玄関に入る。フロントには若女将がいらっしゃったが、気持ちよくチェックインさせていただいた。今回の部屋は新館二階の部屋NO25。早速、ウエルカムドリンクとくるみの揚げたもの?が出される。このくるみが甘くて美味しい。自家発電の宿らしくテレビや冷蔵庫は当然置いてなく、非常に簡素な部屋。しかし嬉しいことにすでに布団が敷いてある。天井には自家発電を使ったランプ風の電球と本物のランプが吊らされている。この本物のランプは食事で部屋を離れている間に着火してくれるらしい。
ちなみにトイレは男女共同であるが、洋式が各階に2つ。しかし何といっても嬉しかったのがウォシュレット付。こんな山奥なのに。






ここ駒の湯山荘には沢山の浴室がある。混浴露天風呂が1つ。混浴内湯が2つ(休憩舎含む)。貸切露天風呂が2つ。女性用内湯が2つ(休憩舎含む)。つまり男性用というものはない。また各浴槽には全て源泉掛け流し浴槽+上がり湯用の加熱風呂浴槽がセットで作られている。ちなみに加熱浴槽は全て蛇口が2つあり、ひとつは源泉加熱した約60℃の熱湯。もうひとつは源泉。この二つの蛇口を各人が上手く調節して上がり湯として使用する。またここの湯量は1分/約2,000L。しかも一軒宿で。常識を覆される湯量である。



<混浴露天風呂>
まず初めに言わせてもらいますが、この露天風呂は素晴らしい!!!超超超お気に入りになりました。ここへ行くには宿を一旦出て、急な斜面(階段)を下りたところにある。峡谷の崖っぷちのようなところに露天風呂が造られている。脱衣所は男女別。下にはゴ〜っと音をたてる急流の佐梨川が流れており、素晴らしい環境。お湯の色は無色透明。泉質はアル単。源泉浴槽は4人も入ればいっぱいの大きさ。しかし兎にも角にも湯量が半端じゃない。浴槽に注がれる湯量の多さと勢いのすごさで常に天然ジャグジー状態。湯船からあふれるお湯もドバドバ。湯船に浸かるが、あっという間に身体はアワアワ。温度は33℃とのことであるが、アワアワと超新鮮なお湯のため、それよりも高く感じる。しばらく浸かっていると身体が綺麗になってくるのがわかる。大量の泡のおかげで毛穴の奥深くまで汚れを取ってくれるのである。少々汚いと思われるかもしれないが、心配ご無用。この浴槽のお湯は何と5分で全て入れ替わるそうだ。しかしとんでもない湯量だ。このお湯に惚れ込み、今回の宿泊で計4時間は浸かっていた。だってあまりに気持ちよくて上がりたくなくなるんだもん(笑)。時折、お湯を飲んでみた。ほとんど無味無臭であるもののほんのりと硫黄臭が鼻をかすめる上品なお湯。非常に飲みやすい。これは紛れもない極上湯である。











<混浴内湯>
ここも湯量が豊富ではあるが、露天風呂のそれよりは劣る。なので少し温く感じる。カラン、シャワーもこの浴室のみに設置してある。




<貸切露天風呂(上)>
扉を開けた瞬間、真っ赤なホロが目に入る。浴槽は混浴内湯とほぼ同じ造り。浴槽に浸かっての景色はイマイチだが、ここには木製の休憩所?が備え付けられている。かなり広い。家族連れで温泉に入り、この休憩所で語り合うのもいいだろう。非常に贅沢な浴室である。




<貸切露天風呂(下)>
ここは上の露天風呂とは違い休憩所のようなものはないが浴槽に入った時の景色がいい。周りの山々に生える木々を見ながらの湯浴み。否が応でも気分がよくなる。浴槽は混浴内湯とほぼ同じ造り。





<休憩舎の混浴風呂>
ここは宿泊棟とは別棟にある。昼間は日帰り客専用の浴室。当然、宿泊者はいつでも入れるが、わざわざ混んでいる時に入ることもない。自分は朝食の前に30分くらい入らせてもらった。ここの湯量が半端じゃない。浴槽中央部からは噴水かと勘違いしてしまいそうな源泉がドバドバと吹き上げている。画像でもよくわかるが浴槽の外に写っている段々は析出物ではなくオーバーフローしたお湯である。混浴露天風呂にはかなわないが、ここのお湯だけでも充分に満足してしまいそうなほど素晴らしい。



<食事>
一階の食事処で食べる。夕食はPM5:30からと、ちょいと早い。器はすべて赤い漆塗りのもの。女将さんのお話だと昔から倉庫に眠っていた貴重なものだそうだ。天ぷらは揚げたてでサクサク。岩魚も焼きたて。牛肉のユッケは地元の牛で一切冷凍にしていないというこだわりよう。どれも非常に美味しい。こんなに山奥なのにすごいの一言。コックは雇っていないらしいが、家庭的な味がかえってほっとさせてくれる。特にびっくりしたのがかじかの甘露煮。一見、グロテスクだが味は美味。またラッキーなことに、この日から新米コシヒカリを出し始めたらしい。










朝食も食事処でAM7:30から。ここの納豆は大粒で美味い。何と枝豆の真ん中の豆だけを使って作っているらしい。贅沢な納豆だ。



一階のフロント前には無料コーヒーがあり何杯でも飲んでよい。こういったサービスは非常に嬉しい。こんな山奥なのに頭が下がる思いである。


AM10:00。チェックアウトぎりぎりまで混浴露天風呂を堪能。帰路は行きに寄った道の駅ゆのたにで新米コシヒカリを購入して帰宅。

この駒の湯温泉駒の湯山荘。お湯、宿、そして女将さん。どれをとっても素晴らしい温泉宿です。今まで宿泊した温泉宿の中でも間違いなく三本指には入ります。そのくらい気に入りました。特に女将さんは夕食時に一組ずつのテーブルに回り、丁寧に挨拶をしていました。決して事務的ではない、温かい会話もありました。我々もたわいない会話もさせてもらいました。
最後に、この女将が夕食の際に仰った言葉で非常に印象的だったものを書きたいと思います。この言葉がここ駒の湯山荘を表現するのに一番良い気がしましたので。
「こんな山奥で、いいお湯以外に何もありません。電気も通ってません。料理人は雇っていませんが地の食材を使い、地元の人間が一生懸命こしらえた食事です。こんな所ですが、どうぞごゆっくりお過ごしください。」





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08.9.27〜28(宿泊)