山梨県 金峰山
気づくともう11月。今年最後の百名山登山かと思います。手軽で積雪の無さそうな山はと考えましたが、それに加えて富士山の雄姿が観えるというのも自分にとっては大切です。それらを考慮してかつ、まだ登ったことのない山。
そうなると、この山しかありません。金峰山です。

前回の赤岳登山での屈辱を考慮。今回はしっかり睡眠をとって臨みます。

結局、二時間程度の睡眠しか摂れなかったが・・・・。
AM5:10自宅出発。まだ外は暗い。首都高は順調であったが、中央道は所々、渋滞もどきの場所があり、ひやひやしながら進む。

小仏トンネルを超え、しばらく下ると南アルプスが目の前に広がる。北岳付近の頭には白い雪が被っている。もうすぐ冬なんだなぁ〜。

勝沼ICを下り、クリスタルライン経由で大弛峠へ。標高2,360mもある。ここまでは全て舗装された道。カーブのきつい箇所や道幅の狭い箇所があるものの、こんな高所まで車で来れるとは・・・・。

峠は車でごった返している。当然、駐車スペースを探すのに苦労。長野県川上村側へ下ったダート道の路肩にナントか止めることが出来た。


AM8:41。着替えを終え、出発。舗装された山梨県側の道を少し下ったところのトイレで用を済ませ、AM8:58大弛から登山道へ入る。
 

最初からそこそこ急な登り。意識的にゆっくり登ろうとするが、同行者が何故だかハイペース。この前の赤岳登山の時も同様。ここ最近の登山は毎回、最初からハイペースなのである。いったいどうしたんだろう?
最初から乳酸を蓄積するような行動をとるなんて・・・・?。


案の定、同行者の疲労はすぐにやってきた。息遣いがよくない。息切れが早い。何度かペースを落とすようお願い?をするとようやくペースがダウン。

それからは普段と変わらない「ゆっくりだが、休憩をほとんどとらないペース」に戻る。うさぎと亀のレースで言えば亀のペース。

この登山コースは登ると下り、下ると登る。縦走のようなコース。正直、疲れない。ハイキング気分。
左手には生い茂った木々の隙間から雪を少しだけ被った富士山の姿を覗くことが出来る。

AM9:45。ねずみ色の岩場を通過。ここからの景色は絶景。左手には富士山とその下には赤茶色に変化した標高の低い山々。右手を見ると長野〜群馬県のこれまた赤茶色の山々が。しかも空は晴天。全てが完璧!!。本当はここで腰を下ろしてゆっくりしたいが、先を急ぐことにする。




AM9:54。朝日岳(標高2,581m)通過。ここから先は急な斜面を下ることになる。もったいない〜。目の前には金峰山山頂付近の五丈岩が観える。近い気もするが、ここから一時間くらいはかかる。急な下りの後はまた登り。




AM10:18。鉄山の標識通過。木々に囲まれ見通しはよくない。ここからも難しくない傾斜を登る。


AM10:37。山頂を望める広場?到着。ここからの景色はすばらしい。低木の枝や葉についた樹氷ならぬ枝氷?or葉氷?が山頂付近までずっと広がっているのである。こんな光景を観るのは生まれて初めて。とってもとってもきれい。




山頂まで向かう道を間違えて五丈岩と同じくらいの高さがある岩に登ってしまった。結構難しい岩場をいくつもクリアして進んだのではあるが・・・・。しかし、ここからの景色もまた絶景。


AM10:57。金峰山山頂到着(標高2,599m)。改めて周りを見渡すと・・・・・。すんごい景色。圧巻です!!山頂標識越しに西方向を観ると瑞牆山、そしてその奥にはうっすらと雪化粧をした八ケ岳連峰。南方向に目を移すと五丈岩の奥には富士山が君臨。東方向には頂上がギザギザした両神山などが。






しかし山シーズンも、もう終焉。沢山のハイカーが次から次へと登ってくる。山頂標識の前では写真撮影待ちの列が出来ている。
そろそろ食事を摂る事にする。登って来た道を少し下ったところの平らなスペース。コンビニで買った吉田うどんと持参したペペロンチーノ。そしてベトナムで買った粉コーヒー。久しぶりに山の上でお湯を沸かした。特に吉田うどんのスープが美味かった。

下山は来た道を戻るだけ。AM11:58出発。
景色を楽しみながら、比較的ゆっくり進む。

PM0:40朝日岳通過〜PM1:05朝日峠通過〜PM1:28大弛着。


ゆっくり進んだつもりではあったが、一時間半で下山が終わってしまった。

帰路ははやぶさ温泉で「アル単、ほんのり硫黄臭」の上質なお湯を満喫し、雁坂トンネル経由で帰った。この温泉はかなり高レベルの泉質。鯉の口から注がれるお湯がドバドバと掛け流されている。文句なしのお湯である。




今年最後の登山のつもりで登ったが、以外に簡単で全く疲れが残らない。拍子抜けした感がある。このコースはハイキングコースレベルに近いかな。
しかしながら尾根伝いを進むコースだけあって景色はGOOD。「労せずして絶景」というフレーズがこのコースにはよく似合う。

さあ、来年はどの山から登ろうか?考えるだけでも楽しい気分になる。

でも今冬は最近おろそかになっている、温泉探訪でもしようかな。




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10.11.3