栃木県 川治温泉 薬師の湯

男鹿川にかかる橋を渡ると薬師の湯がある。向かって左側に入浴及び休憩用の券売機。そして休憩所と女性専用風呂がある。右手には男女混浴の岩風呂と露天風呂は男鹿川沿いに造られている。しかし脱衣所には囲いが全くないため対岸からは丸見え(笑)。混浴と言っても女性には無理だろう(すでに女を捨ててる女性は大丈夫だと思うが(爆))。ちなみに入浴のみは300円。入浴(何回でもOK)+休憩所使用で500円。だったら休憩所を使った方がお得だと思う。木造二階建てで畳敷き。持ち込み自由で座布団、テレビもある。ここではまったりさせてもらった。

何とこの日の男女混浴風呂は岩風呂だけで露天風呂にはお湯が張られていなかった。すんごく残念。なので岩風呂のみの湯浴みとなる。脱衣所は木製で簡素な造り。風情はあるが対岸から丸見えなのが気になりあわてて脱衣した。

岩風呂の湯船は名前の通り、湯船も壁も岩で出来ている。湯船の深さは思ったより深い。80cmくらいはあるかなぁ。お湯は登隆館同様、無色透明で匂いは若干の石膏臭。ただこのお湯は加温しているため少し熱く感じる。大体42℃くらいだろうか。湯船奥では温い源泉がホースからちょろちょろと掛け流しされている。それと加温したお湯はと言うと湯船奥にステンレス製の扉が設置されており、そこから熱いお湯が出ているのがわかる。きっとその扉の奥にボイラーがあるのだろう。せっかく温いお湯でまったりしようと思っていたが全然無理。全身浴と半身浴を繰り返しても身体が熱くなり、結局20分くらいで出てしまった。この後、もう一回入ったがやはり20分くらいで出てしまった。

二回目に入った際に地元のじいさんとお話をさせてもらった。このじいさん、「週末は東京から来る人が結構いるんだよ。でも東京の人はせっかちだから温い湯だと文句を言う人がいるんだよ。だから熱くしているんだよね。」と言ってきた。非常に残念だよなあ。自分は温湯に入りたくて川治に来たのに…。

帰りは行きに下車した川治湯元駅ではなく川治温泉駅へと向かった。火照った身体を冷ますのには少し寒む過ぎたが、気持ちのいい散歩となった。14:17発の区間快速に乗り、栗橋で乗り換えて自宅18:00着。

川治温泉全体に言えることであるが、源泉温度が低い(といっても36℃〜37℃くらい)とは言っても右へ習え状態でどこもかしこも加温することはないと思う。確かに集客のためにはしょうがないのかもしれない。であれば加温槽と源泉槽の両方を造って欲しい。だって川治の湯は元々、温湯なんだから。温いお湯でゆっくり浸かり、そして温まる。これが本来の川治の湯の楽しみ方のはずであると思う。
08.2.2(立ち寄り)
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