栃木県 川治温泉 登隆館


この日は電車での温泉です。お金を使いたくなく私鉄を利用しました(笑)。

AM6:50分自宅出発。宇都宮線で栗橋まで行き、ここから東武線に乗換えてAM9:53分。川治湯元駅着。この日の東武線は混んでいた。スノボーのお客さんがかなりいた。しかしほとんどの方は鬼怒川温泉で下車して行った。この川治湯元駅。駅前には何にもない。駅前とは思えないほど殺風景。ここからは徒歩で川治温泉街へと向かう。
川治温泉は初めてであるが思ったより寂れている。しかし何となく雰囲気はいい。温泉街の中心には鬼怒川の支流である男鹿川が流れており、それに沿うように温泉宿が建っている。そういえば川治温泉で一番大きな一柳閣もつい先日、倒産したっけなぁ。その一柳閣の二軒手前にあるのが登隆館。国道沿いには看板が立っており見過ごすことはない。

時間はまだAM10:20。確か事前情報では日帰り入浴は11:00から。でもここで40分も待つのは寒いし…。なのでフロントへ行きご主人かと思われる方に「日帰り入浴はもうやってますか?」と聞いてみた。すると「オフ時間でところどころ掃除をやっていて邪魔かと思いますが、それでよろしければどうぞ」との返事。お言葉に甘えて500円を払い中へ入る。中はB級旅館といった造り。廊下はじゅうたんを敷いているが各部屋は和室。大型温泉街によくある旅館といった雰囲気。フロントより一階下がった階の奥に風呂がある。

ここには浴室が二つ。混浴の大浴場と少し小さい女性風呂がある。早速奥にある大浴場へ入る。脱衣所は思ったより綺麗。そしてそして浴室へと。う〜ん。すごい!湯気で浴槽がよく見えない。それと湯船に掛け流されているお湯の量が半端じゃない!!。中央の湯船の底からボコボコととんでもない量のお湯が。それともう一箇所。湯船の端の方には柱に付けられたモニュメントのようなものがあり、そこからもドバドバと。排水が追いつかないくらいで排水溝付近にに行くとくるぶしが簡単に浸かってしまうほどお湯が随時溜まっている。ここでトドをするのは最高だろう。湯船の大きさはかなり大きく30人くらいは入れそう。それとこの大浴場。レトロ調に造られておりいい雰囲気。

早速、お湯に浸かる。温度は39℃〜40℃くらいだろうか。無色透明で匂いは若干の石の香り(石膏臭)がする。お湯を舐めてみるがほとんど味は無い。お湯の肌触りは最初はややヌルヌルで時間が経つとキシキシ。普通に考えるとお湯にはこれといった特徴はないが、この温めの温度とお湯の鮮度の良さで気持ち良さがじわじわと感じられてきた。湯船中央の底から出てくるお湯の勢いが半端じゃなく、ここに足やお腹、背中を当ててみたり、マッサージ?を楽しんだりもした。とにかく温めのお湯。ゆっくりまったりすることができる。「噛めば噛むほど味が出る」ではなく「入っていれば入っているほど気持ち良くなる」。そんなお湯である。終始ひとりじめだったためもあってか一時間も浸かってしまった。

帰る時、フロントでご主人らしき方が日帰り客の私に深々と頭を下げてくださったのが印象的だった。この後は川治温泉で一番有名な薬師の湯へと向かった。
この川治温泉登隆館。非常にいい温泉です。泉質はアルカリ性の単純温泉でやさしい湯であるがゆえに万人受けすると思います。また随時とんでもない量を掛け流しているお湯の鮮度はバツグン。温度も温くてまったりできる。また来たいって思いました。
08.2.2(立ち寄り)
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