大分県 法華院温泉山荘
………………………………………………………………………………………………………

今回の九重連山の山旅。ここを満喫するには「坊がつるでテント泊」か「法華院温泉山荘に宿泊」して周遊するのが最適かと思いました。
基本的にテント泊をしない我々はもちろん後者。

一月に予約したせいか幸いにも個室を確保出来ました(初日は空いていたようで全員が個室だったようですが(笑))。

源泉100%掛け流しの温泉が山奥にあるなんて贅沢の極み。登山の楽しみと同じくらい温泉探訪も楽しみにしていました。

………………………………………………………………………………………………………


              山荘全容                             山荘玄関


                受付                            受付横の売店

受付で二日分の宿泊代を払うと(1泊2食で9,000円×2日×2人分+弁当代)護摩木をいただいた。いかにもお寺らしい。
その護摩木に名前と願いを書けば無料で祈祷して下さるとのこと。
せっかくなので書かせていただいた。



<部屋>
我々の部屋は別館?の二階。24号室。鍵は付いていない。特別室のみ鍵が付いているらしいが山小屋のため個室であるだけで贅沢だと思う。
広さは6畳。フカフカの布団を敷いて寝る。
また我々の部屋からは「朝は大船山稜線から昇る朝日を。夕方は夕陽が赤く染める平治岳〜大船山」を見ることが出来る。
ただ、壁が薄いので注意が必要。騒ぎたい人はぜひとも食堂へ移動して欲しいもの。

               別館玄関                            別館廊下


           我々が宿泊した部屋             宿泊した部屋を外から(二階左から3・4つ目の窓)


<温泉>
湯小屋は本館?(受付や食堂のある棟)の一階にある。

まずビックリしたのが食堂から湯小屋に通じる階段踊り場にある「展望テラス」。大きな窓からは大船山や立中山が目の前に見ることが出来る。おまけに望遠鏡や簡易ソファまでも。
 
               展望テラス                          本館?の宿泊部屋

男女別の脱衣所はものすごくきれいでおそらく改築をしたのだと思われる。





浴槽はひとつ。無理に入っても8人くらいが限界かな。
お湯は湯口一ヶ所からなかなかの湯量が注がれている。もちろん源泉100%掛け流し(気温の低い時は加温することもあるらしい)。







お湯の色は無色透明であるが、やや白く濁っているようにも感じた。また、何となくとろみがあるような気もした。
浴槽の中は白・茶・黒などの湯花がたくさん舞っている。
体感温度はは39℃〜40℃の間を行ったり来たり。
自分好みの温湯のせいもあってか相当な時間、長湯が可能かと思える。
かなり良質なお湯。

また時折、お湯を手で掬って鼻に近づけるとほんの少しの硫黄臭と焦げ臭。そして石膏臭やら。どれも主張するほどのものではなく、ほんのりと上品に。



なお、自然環境保護のため石鹸類の使用は禁止。
なので水のみ出るカランから水を掬うか湯船のお湯を掬って汗を流すだけ。でも山小屋で汗を流せることって贅沢の極み。

また入浴時間は受付時から翌朝の午前7時まで。

源泉名=法華院温泉
泉質=カルシウム・マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩泉 
PH=6.9 泉温=43.2℃
※掘削100m 動力



<食事>
夕食はPM6時から。朝食は初日はAM6時45分、二日目はAM6時30分から。いずれも本館?の食堂でいただく。席は山荘の方が決める。
山小屋と考えればこのクオリティーの食事はスゴイ。どれも美味しい。

                食堂                              食堂


              初日の夕食                    オリジナルジョッキに入ったビール


              初日の朝食                          初日のお弁当


             二日目の夕食                          二日目の朝食


            初日のお弁当                  連泊のためサービスしていただいたコーヒー


<その他>
売店には色々なものが売っている。
特に「山小屋だんご」というここ法華院温泉の名物がある。
二日目に「いもあん」しかなくて、仕方なく(笑)それを食べたが美味かった。ちなみに温めてくれます。
でもどうしても「あずきあん」が食べたくって同行者が山荘のお姉さんに話すと「明日の朝にはあるかも」ということだった。翌朝、忘れかけていたがそのお姉さんが同行者に「もうすぐあずきが出来あがりますよ」と声を掛けてもらえたため買うことが出来た。
これがお餅のようなもっちもっちの皮にあんこが入っていてGOODだった。
絶対に買った方がいいです。おススメです。登山中、小腹が空いた時にも最適。
1個/150円。


お酒類も充実。自販機もあり、また生ビールやワンカップの地酒もあり困ることはない。しかも意外と安い。




また談話室兼食堂はPM9時まで使用可能(消灯はPM10時)。飲みたい人やちょっと騒ぎたい人はそこで楽しむことが出来る。テレビもあり、また麦茶も飲み放題。ありがたい限り。

その他、水やお湯も無料でいただくことが出来る。山小屋なのに贅沢過ぎ。


我々は利用しなかったが、乾燥室や自炊室もある。



<トイレ>
全部水洗。洋式と和式の両方ある。ビックリしたのが洋式。なんとウォームレット付。シャワートイレ付きならなお良いが・・・(笑)。
しかし、ひとつだけ難点が。水洗のタンクに溜まる水量が少なく、流しても流れない(泣)。気温が低くて水道が凍ってしまっているせいだろうか。チョロチョロ程度なのである。
なので自分は山荘内の「ある場所」のトイレを使用した。このトイレは水量も多くてきれいで快適(どこであるかは内緒です(笑))。


<風景>

山荘全体の様子


山荘本館と三俣山


玄関から立中山・大船山を見る


宿泊した部屋から見た朝日にあたる三俣山


夕陽にあたる平治岳〜大船山(山荘前より)


大船山から昇る朝日(宿泊した部屋より)


坊がつると平治岳〜大船山(宿泊した部屋より)


山荘前から見た坊がつると平治岳

………………………………………………………………………………………………………

この山荘はひとことでいうと贅沢です。登山口から約2時間の場所に位置していますが、この場所でこの待遇はスゴいと思います。
温泉についても源泉掛け流しの名湯。従業員の方も若い方が多いのですがみなさん親切。

九重連山を縦横無尽に歩きまわるためにはこの法華院温泉山荘は不可欠だと思います。
次回、九重に行った際にはまたお世話になりたいと思います。


※この山荘、実は車で来ることが可能らしい。一般人は徒歩でしか来ることが出来ないが(年一回は例外)宿の関係者などは車で移動。物資ももちろんだろう(笑)。

………………………………………………………………………………………………………




                     TOP   入湯リスト



16.3.19〜21
………………………………………………………………………………………………………